COLUMN#74
香りとうまく付き合う方法

 
 

サンテラボスタッフかとうさんと話していた時のこと。
片頭痛持ちの旦那さんのために、ニオイに気を使っていて、
香りのない洗濯洗剤を使っていると教えてくれました。

「香害」という言葉が昨今注目されていますが、
今使っているものの香りを、すべて「無」にすることは難しい。

ましてやサンテラボでは、香りつきの商品もたくさん取り扱っているので、
どうやって香りを生活に取り入れるのがベストなのかと考えるようになりました。

 

そこで、今回のテーマは「香りとの付き合い方」。
かとうさんに聞いた話も交えながら、「香害」について深堀りしてみました。

どんなニオイが「香害」?

「香害」とは、柔軟剤や整髪料など、化学物質で作られた人工的かつ過剰な香りによって、
不快感や頭痛、アレルギー症状などの健康被害が生じることを指す言葉。

 

思い返せば、私もいろんなシーンで「ニオイ」に侵されていたように思います。

先週給食当番だった子の家で洗った、白衣の強烈な柔軟剤のニオイ。
プリクラの撮影ブースに残る、お姉さま方の香水のニオイ。
電車の中にこもった、汗や人のもわっとしたニオイ。
車の甘々芳香剤のニオイや、新車特有のあのニオイ。
(私は揺れではなく、ニオイによる車酔いが小さい時から多かったです。)

 

ですがこんな私も、体育終わりにはたっぷり制汗剤を塗りたくっていました…。

スーッとした甘い香りは教室内にとどまらず、廊下中に広がり、
そのニオイがすれば、他クラスであれど時間割がわかってしまうほど。

青春の香りではありましたが、
今考えると迷惑だった友人や先生もいたんだろうなぁと、反省です。

 

かとうさんにも、旦那さんが嫌がるニオイについて聞いてみたところ、
上記の他に、香料入りの防虫剤やハンドソープのニオイ、たばこのニオイ、
玉ねぎやネギを生で食べたときの、体の中から湧き上がるニオイなどがあるということ。

人工的な香りに限らず、
強いニオイで健康被害を受けているという人がいることは知っておくべきですよね。

「香り無し」を選ぶ

香害の主な原因となりうる「洗濯洗剤や柔軟剤の香り」。
まずはこれをなるべくニオイのしないものに変えるというのが、
香害対策一番の近道なのではないかと思います。

洗剤は「汚れがきれいに落ちる」もの。
柔軟剤は「洗い上がりがふわふわになる」もの。
汗や加齢臭などの嫌なニオイは、人工的な香りでカバーするのではなく
シンプルに「落とせる」ものを選びたいという方は多いのではないのでしょうか?

 

かとうさんが愛用している、ethical bumbooの「バンブークリア」。
竹炭、竹炭灰、湧水だけで作られた、肌にも、そして鼻にもやさしい洗濯用洗剤は
柔軟剤を使わずともふわっふわに仕上がります。

同じく竹炭で作られたLA LESSIVE AU BAMBOUの「ランドリー&キッチンソープ」は
ニオイ残りがないのはもちろん、洗濯も食器洗いもできる優れものです。

その他、無香料のパックスナチュロンソネットの洗濯洗剤も
長年お客様から愛され続けるロングセラー商品です。

 

ちなみに…
無香料や香料フリーと書かれていても、香りを感じる場合もありますよね。

「香料が入っていない」という意味ではあるのですが、
配合されているものによってニオイがしてしまうものもあるようです。

そのため、いろいろな成分を混ぜたものよりも、
なるべくシンプルな配合のものの方がニオイも感じにくくなります。
(上に挙げたものはシンプルな配合の洗剤なので、それほど香りを感じるものはなさそうです。)

「無香性」「ノンパフューム」との記載があるものは、
できる限りニオイがしないように作られているそう。
このような表示のものを探してみるのもいいと思います!

こもるニオイはアロマオイルで

靴のニオイが気になるからと、
玄関だけにはアロマオイルを置いているという、かとうさん。

旦那さんは、強すぎない天然の香りは基本的にOKということで、
ヒノキやゼラニウム、ベルガモットなどのアロマを使っているようです。

それでもなるべく香る範囲は限定させようと、
電気を使って拡散させるディフューザーではなく、
アロマを垂らすだけで使えるアロマウッドを選んだとのこと。

アロマストーンやアロマウッドは香りの持続力はあまりないですが、
気分で香りを変えやすいですし、初期費用も抑えられるので
アロマ初心者の方にもおすすめです。

 

また市販の香り付き消臭剤を使わずとも、
アロマを重曹とまぜて瓶に入れておけば、
重曹の除湿・消臭効果で、靴箱の湿気も嫌なニオイも撃退できます。

スッキリとしたティートリーやレモングラスなどの香りでぜひお試しください。

優しい香りで気分UP

身だしなみのため。気分を上げるため。
香水は「自分自身のスイッチを入れるため」に使うという人が多いようです。

しかし香水も洗濯洗剤や柔軟剤と同様、
不快に感じたり体調不良を起こしたりしてしまう要因に。

 

私も気持ちを切り替えたいときは香りを使いますが、
「香水」ではなく、「ボディスプレー」を使うことがほとんどです。

香水は、主に水と香料にアルコールが混ざったもの。
香りが強く、香り続ける時間も長めです。
一方ボディスプレーはアルコールを含まないものが多く、香りも弱く持続時間も短めです。

私は香水のきつくツーンとした香りが好きではないので(使用量にもよると思いますが)、
気持ちを切り替えたいときにだけ、優しく香るボディスプレーを使うことにしています。

 

お気に入りは、シンピュルテの「マインドフル フレグランス ノンアルコール」。
柑橘系の香りが好きなので、中でも「スティルネス&エナジー」を愛用しています。

肌や髪にはもちろん、ボディスプレーとルームスプレー、ファブリックスプレーが
一つになったようなアイテムですので、部屋全体や枕などにも使っていますよ。

持続性がないからこそ、香っている "その瞬間" をより楽しめている気がします。

 

また、ほんのり自然な香りがする化粧品を使うのも、気分が上がるのでおすすめです。

私はハクスリーの優しくボタニカルな香りが大好きで、
時々寝る前にシートマスクを使うのですが、その時はなんとも幸せな気持ちなります。

周りの人を不快にさせない、自分だけが香る香りで楽しんでみてはいかがでしょう。


香りで毎日苦しんでいる人がいるという事実を知れたことで、
では私はどのような行動をとるべきかと、考えることができました。

 

自分の中での普通は、他の人にとっては普通じゃない。
今まで生きてきた環境や文化背景が違えば当然ですよね。

同じように、自分が好きな香りは、必ずしも周りが好きな香りではないのです。

 

好きなこと、好きな場所、好きな食べ物、そして好きな香り。

それぞれが持つ自分の「好き」はもちろん大切にしながらも、
一度立ち止まって相手のことを考え、思いやることができれば、
もっとやさしい世界になるのかな、なんて思います。

 

スタッフ かねがみ

 
 

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