写真家紹介
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富井義夫
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鍵井靖章
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山口博之
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堀町政明
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南 俊夫
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三好航一
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富井純朗
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中山祥代
富井義夫
Tomii Yoshio
海外取材歴234回/132の国と地域を旅する
世界遺産サイト589箇所撮影(2018年10月現在)
1953年 東京都北区に生まれる
1982年 日本写真家協会会員
1985年 日本航空株式会社 文化事業部 嘱託カメラマン
1988年 株式会社 写真工房 設立
1990年 北海道の自然に魅せられ札幌に移住
2006年 写真展『世界遺産×富井義夫』
富士フォトサロン(東京)
2009年 写真展『世界遺産展 - 富井義夫』
陝西歴史博物館(中国・西安)
2013年 世界遺産写真展 『HERBIS×富井義夫』
ハービスPLAZA(大阪)
2017年 写真展『世界遺産×富井義夫-地球への讃歌-』
ミュゼふくおかカメラ館(富山)
2018年 写真展『多彩世遺・魅力人文-世界文化遺産撮影展』
漢陽陵博物館(中国・西安)
【著作】
2005年 『世界遺産 珠玉の80選』(JTBパブリッシング)
2009年 『Paris City of Light』(Sky Comm/フランス)
2013年 『モン・サン・ミシェル巡礼』(写真工房BOOKS)
2018年 『忘れられない祈りの聖地』(山と渓谷社) など多数出版
世界中どこの国へ行っても、子供たちの目には輝きがあり、それを見守る人々の優しさがあります。仏教、イスラム教、キリスト教などという宗教の違いはあっても、人々が祈るのは同じ家族や隣人の幸せです。その気持ちに変わりはないし、人間として何ひとつ違いはありません。異なる文化を築き上げてきたにもかかわらず、人間は「みんな同じ想いを抱いている」──このことは旅先で私が常に感じることです。同じことは歴史的な遺産を前にしたときにも言えるのではないでしょうか。過去を生きた人間と現在の自分の間にもきっと共通する感覚があるはず。私を世界遺産の旅へと駆り立てる大きな原動力は、過去、現在を問わず、そうした人間への尽きない興味なのです。世界中の人々が共有する宝物「世界遺産」、その素晴らしさを伝えるメッセンジャーになりたい──それが長年、世界遺産を撮り続けてきた私の切なる願いです。
山口博之
Yamaguchi Hiroyuki
1957年 兵庫県姫路市に生まれる
1980年 日本大学法学部新聞学科卒業
1988年 風景写真家として独立する
2008年 カレンダー『JAPAN』出版開始
自然豊かな長野県信濃町に移住
2010年 デジタル写真集『JAPAN』出版
カレンダー『城』出版開始
2012年 カレンダー『日本のパワースポット』出版開始
日本写真作家協会会員
日本の風景を撮り続けて、30年が過ぎました。春は桜を追って南から北へ、
秋には紅葉を探して北から南へと日本列島をくまなく駆け巡ってきました。
何度となく訪れた土地の見慣れた風景が、季節や天候によって行く度に違った表情を見せてくれます。
この一瞬の出会いを大切にして四季の彩りにあふれた美しい日本を、これからも撮り続けていきます。
堀町政明
Horimachi Masaaki
1955年 北海道富良野市に生まれる
1991年 北海道の自然を中心に、写真家として活動を始める
2001年 有限会社 堀町政明写真事務所 設立
2007年 カレンダー『北の大地へ』出版開始
2011年 デジタル写真集『北の大地へ』出版
2015年 北海道上川郡東川町在住
日本写真協会会員
私が写真を始めたのは28歳と、プロの写真家をめざすにはかなり遅いスタートでしたが、全くの独学・自己流で風景写真を撮り始めました。写真学校などで学んだことはなく、師と仰ぐ人もいないなか、日々試行錯誤しながら自分自身の撮り方を身につけていったのです。30歳のときに撮影したオジロワシの悠々たる姿に大いに感動し、あらためて自分が住んでいる北海道の素晴らしさに気づかされました。北海道の自然は美しい。しかしその美しさはそれ以上に厳しさを持ち合わせています。正直その厳しさに肉体的な限界を感じたこともありましたが、「これ以上ない最高の瞬間をファインダーに切り取ろう」という強い想いが、北海道の自然に立ち向かう私を支えています。
鍵井靖章
Kagii Yasuaki
1971年 兵庫県に生まれる
1993年 オーストラリア、モルディブに拠点を移す
1998年 帰国後、フリーランスフォトグラファーとして独立
2013年 ClクJ応et Photos クレ・エ・フォト代表
受賞歴
1998年 第15回アニマ賞受賞(平凡社)
『ミナミセミクジラの海』
2001年 ネイチャーフォト部門賞
(講談社『週刊現代』主催)受賞
2003年 日本写真協会新人賞受賞
2013年 日経ナショナルジオグラフィック優秀賞受賞
【著作】
2013年 写真集『ダンゴウオ -海の底から見た震災と再生-』新潮社刊
2014年 写真集『二匹のさかな』PIE International刊
2015年 写真集『The Shark』サメたちの海へ 誠文堂新光社刊 他多数
海中の世界を撮り始めて25年。これまで色々な海に潜り、多くの出会いがありました。海の中は、巨大な生き物から、米粒ほどのお魚、タコやヒトデなど奇想天外な生き物に出会える不思議な場所です。その広大無辺の無重力の世界は、宇宙空間そのもの。クジラやジンベエザメのような大きな生き物に出会うと、驚きや幸せを感じると共に、その圧倒的な存在感、野生の強さに畏敬の念を覚えます。また、クマノミやカエルウオなどの小さな生き物へは、その愛らしい瞳に恋をしながら撮影します。私の撮影スタイルは、「生き物たちの何気ない素顔を撮影したい」ということ。彼らに接近しても、あまり気にされない、できれば「魚たちに愛される」存在になれたら、と願っています。
南 俊夫
Minami Toshio
1970年 神奈川県に生まれる
1989年 東海大学在学中、スクーバダイビングを始める
1990年 水中写真を撮り始める
1992年 小笠原の海に潜りその魅力に取りつかれる
1998年 小笠原父島に移住
2013年 カレンダー『世界遺産 小笠原諸島』出版開始
小笠原父島に移住し、撮影を始めて17年。私はここで、繁殖や子育てのためにやってきたザトウクジラ、アオウミガメなど多くの生き物と出逢い、写真を撮り続けてきました。しかし、彼らと出逢える時間は1年のうちのほんのひと時。チャンスを逃すと翌年まで待つしかありません。私はその出逢いのために、海の上で、また海の中で、長い時間待ち続けます。すると面白いことに、彼らは、私の存在を認めてくれて、あたかも撮影することを許してくれる瞬間があるのです。そんな幸運な「出逢い」が私の写真です。小笠原は類まれな生態系を有していて「命をつなげる島」といっても過言ではないでしょう。その島で私も子どもを育て、これから生涯をかけて撮影を続けていきます。
三好航一
Miyoshi Koichi
1954年 福岡県に生まれる
1973年 航空業界に入る
1978年 成田市に移住
1987年 釧路湿原のタンチョウを撮り続けた
『サルルンカムイの譜』出版
1991年 航空機写真に魅了され、撮影を始める
2009年 カレンダー『Jet Stream』出版開始
2011年 デジタル写真集『Jet Stream』出版
住まいが成田にあることから航空機の撮影に興味を持ち、撮り始めたある日、満月を横切る飛行機を目撃。強いインパクトを受け、その瞬間をなんとか撮りたいと思いました。試行錯誤を繰り返し、快心の一枚を得るのに5年の歳月を費やしました。航空機は、離陸時にとてつもないパワーを放つ迫力と、風景の中に溶け込む優雅さと両面を持ち合わせているのが魅力です。航空機の魅力を最大限に引き出し表現するには、集中力が重要と痛感しています。最近はデジタル写真の普及で、合成など手軽にできるようになりましたが、私はあくまで合成をしない「一枚の写真」にこだわっていきたいと考えています。厳しい環境のなか長時間粘り、自分のイメージ通りに撮影できたときは大きな感動を覚えます。
富井純朗
Tomii Junro
1984年東京生まれ、札幌市在住。
札幌南高校卒業後、写真家を志す。
株式会社10BANスタジオの撮影助手を経て、
2011年 株式会社 写真工房入社、写真家として活動を始める。
2014年9月 写真集『札幌』出版。
日本写真協会会員。
札幌は四季の移り変わりが美しい街。200万もの人びとが暮らす大都市でありながら、緑豊かな自然が数多く残されています。雪解けとともに植物たちが芽吹く春、爽やかな風が吹き抜ける夏、紅葉が眩しい秋、一面の銀世界に覆われる冬……。同じ場所から撮影した写真でも、札幌の自然は季節によってさまざまな表情を見せてくれます。そんな自然の恵みと機能的な大都市とが溶け合ってできているのが札幌の街です。
大勢の人びとが暮らす街に息づく大らかな自然の景観。あらためてこの街に不思議ないとおしさを覚えます。
中山祥代
Nakayama Sachiyo
高知県出身 千葉県在住
1997年よりブライダルを中心にプロカメラマンとして活動開始し
20年間勤める。並行して猫を撮影。
現在は猫写真家としてカレンダー、写真集、雑誌、書籍、
執筆、数々の猫イベントに参加。
【著作】
写真集『ねこの取扱説明書』リンダパブリッシャーズ
写真集『ねこマガジン』リンダパブリッシャーズ
写真集『おこりんぼ猫』秀和システム
写真集『猫のかわいい撮り方手帳』マイナビ(共作)
その他雑誌・カレンダー多数
地域猫と呼ばれている外で暮らしている猫たちに何回も何回も会いに行きます。一緒に遊ぶことでどんどん仲良くなり名前を呼ぶと「にゃにゃ〜」と出てきてくれて、私の足にすりすり。ベンチに座ると座布団代わりにされることも。それがまた嬉しいんです。遊び仲間として受け入れてもらうことで、のびのびとした自然な表情を写しています。寒い雪の日や花の咲く季節、スカッと晴れた青空、夕日の動きを猫と眺める贅沢な過ごし方。猫たちとの楽しい時間を忙しいみなさまに少しお裾分けできれば嬉しいです。