そもそもシンセサイザーとは電子工学的手法により音を合成(シンセサイズ)することからそういった電子楽器・音源モジュールの総称を「シンセサイザー」と呼ばれるようになりました。シンセサイザーの発祥は西暦1960年ごろとも言われています。素材となる基本波形(ノコギリ波/サイン波/矩形波など)から様々な加工を施し、音作りと演奏を楽しむことができる電子楽器です。
モノフォニックとポリフォニック
シンセサイザーが同時に発音することができる数を「同時発音数」と呼びます。 モノフォニック=1音のみ発音することが可能。
ポリフォニック=同時に複数の音(和音)を発音することが可能。
技術とともに歴史を歩んできたアナログシンセサイザーの代表機種
- モノフォニック
1970年代初期のモーグ製品
- モノフォニック
1972年に作られた代表機種「アープ オデッセイ」
- ポリフォニック
1977年に一斉を風靡したシーケンシャルサーキット Prophet-5
技術の進化で大きさもコンパクトになっていくんだワン!
2000年代からアメリカを中心に「エレクトロニック・ダンスミュージック(EDM)」というシンセサイザーやシーケンサーを使い、主にクラブシーンにおけるエンターテイメントに注目が集まりました。そのブームが世界規模で広がり、現在に至っています。音楽スタイルとしては主に4つ打ち・ブレイクビーツなどのリズムと、きらびやかなシンセサウンド、重厚なシンセベースが折り重なったものが多く、プロ、アマチュアを問わずDJやトラックメーカーがこれらの電子楽器を駆使し、音楽制作あるいは演奏(パフォーマンス)しているアーティストの露出から、アナログシンセサイザー人気が再燃しています。
さらに近年、便利なソフトシンセサイザーの台頭と対照的な動きとしてハードウェアのシンセサイザーが再評価されつつあります。アナログシンセサイザーの音の太さ、独特の質感などが見直され、各楽器メーカーからバラエティに富んだ新機種がリリースされています。
DJもシンセサイザーには興味津々!
シンセサイズ(サウンド合成)とは、基本波形(単純な音波)に電気的な加工を施して音を生成することです。オシレーターと呼ばれる「音を発する装置」にさまざまな加工を施すことで、生楽器に近い音色から金属的な電子音まで様々なサウンドを生み出すことができます。
シンセサイザーでの音作り3要素
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音の高さ
鍵盤上の音階をイメージするとわかりやすいワン!
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音の特徴
基本波形を元に電気的な処理を加えることでいろんな音が生みだせるんだワン!
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音量の時間変化
音が鳴る出だしのポイントから音が鳴り終えるところまでを決められるんだワン!
- A=鍵盤を弾いてから音が出てくるまでの時間
- D=音が伸びるポイントに到達するまでの時間
- S=鍵盤を押している間の音量
- R=鍵盤を離してから音が消えるまでの時間
音を加工する際の代表的な部門「フィルター」
ある音から特定の周波数成分を除いたり、弱めたりする部門を「フィルター」と呼びます。つまりこれで「音色」を変えることができます。そして代表的な「CUTOFF(カットオフ)」や「RESONANCE(レゾナンス)」と呼ばれる部門は、音作りをする上で特に重要なパートになります。
何もわからくても、この2つのツマミをグリグリ回すだけで音が変化して面白いんだワン!
音作りの主なセクション

どの機種でも大抵の場合、パネルレイアウトが左から右に流れるよう配置されています。
このことを覚えておくとわかりやすいんだワン!
同時に1音しか鳴らせないシンセなんて「使えね~!!」と思いがちですが、その恩恵を受ける独特な演奏方法も見逃せないポイントです!シンセベースやソロ(リード)プレイにはモノフォニックの方が良い場合があるんだワン!