簡単 初心者向け
THE FIRST TAKEのような動画を撮りたい!
TikTokや、Instagram、YouTube shortsなどで顔出しで歌動画を投稿したい!
という皆様に向けた、複雑な編集やMIX不要の「簡単初心者向け」歌ってみた動画に必要な機材をお伝えします!
スマホ直録りからグッと手軽にクオリティを上げられる「ひとまずこの機材を揃えれば大丈夫!」というものがありますので、そちらをご紹介させていただきながら使用までの流れをご紹介致します。
ちなみに、今回ご紹介の機材は「歌ってみた動画」以外にも、「歌・トーク生配信」や「ギター・ピアノ弾き語り」も出来てしまう優れものですので、こちらの機材を揃えれば間違いありません!
今回は「顔出しあり」ですが、「顔出し無し」で録音だけしたいという方は、撮影に使うスマートフォンスタンドなどを省いていただければ、同様の機材でお使いいただけます。
目次
それでは、まずは必要な機材紹介から!
THE FIRST TAKEのようにしっかりとマイクを使って歌ってみた動画を撮影・録音する場合、以下の機材が必要になります。
大きく分けて「マイク系」「接続系」「モニター系」の3種類の機材が必要になります。
※島村楽器でご購入できるものはオレンジ文字、ご自身でご用意が必要なものは黒字になっています。
詳細は省いて一式をすぐに揃えたいという方は「最初に必要なものをまとめてセットで揃えよう」をご覧ください。
その他、お好みでリングライトなどの照明をご用意ください。(なくても大丈夫です)
それでは、ここからはさらに詳しくどういうものを選んだらいいか、どのような用途かを解説します!
歌の録音の質を決める大事な部分です!
数千円~100万円以上のものまで幅広くあるコンデンサーマイクですが、基本的には初心者の方に向けたコスパの優れたモデルを選べば問題ありません。
初心者の方にとって大定番の人気モデル、国内ブランドaudio-technicaの「AT2020」がオススメとして真っ先に上がります。
種類がかなり豊富なので、その中からお好きなものを選んでいくのが良いですが、悩んだりわからなかったりした場合はこちらの3つから選びましょう!
歌のみなら安定感のある真っ直ぐなストレートスタンド、弾き語りなら楽器の邪魔にならない「くの字」に曲がるブームスタンド、座る場合はアーム式や卓上スタンドがおすすめです。
とても大事です!!コンデンサーマイクは息の吹かれノイズが入りやすいので、必ず取り付けましょう。撮影した際の見た目も、プロのような本格さが増します!
レコーディング時には録音の質を大きく上げてくれるアイテムですが、撮影時に顔が見えなくなったり見栄えが良くなくなる場合があるので基本的には不要です。
映像無し(自分は出ずにイラストなど)の「歌ってみた」の場合はあるとMIXしやすい音質になり便利です。
(KIKUTANI RF-01 MINIのようなサイズの小さなリフレクションフィルターなら動画使用もアリかもしれません!)
機材はiPhoneへ接続し、いつも使っているカメラアプリで動画撮影を行います。
コンデンサーマイク→AG03MK2→iPhoneと接続することで、iPhone内蔵のマイクは無効になり、コンデンサーマイクの音が動画に録音されます。
ちなみに、「イラスト+歌」のような、自分が歌っている映像無しの「歌ってみた」の場合は、同じ接続方法でボイスメモアプリで録音すればOKです。動画編集アプリを使ってイラストと音声を組み合わせましょう。
※Androidも可能ですが、接続方式が変わります。詳しくはApple Lightning - USB 変換アダプタの項目をご覧ください。
撮影用のスマホを固定するためのスタンドです。
背の高い三脚タイプも良いですが、マイクスタンド・譜面台などスタンドが多くなり場所を取ってしまうので、下記のアーム式のスマホスタンドをマイクスタンドに取り付けると、足場の場所を取らず位置の微調整もしやすいので便利です。
簡単に歌ってみたを撮るために一番重要な機材がAG03MK2です!
AG03MK2は「リバーブ(エコー)」「コンプレッサー」「イコライザー」という歌に必須のエフェクトが、レコーディング時にワンタッチでON/OFF出来る機能があるので、録音するボーカルのクオリティを格段に上げてくれます!
※AG03MK2(2022年発売)は、AG03(2015年発売)から音質が向上しています。
※録音のみの用途でしか使う予定がない(歌のMIXは別で行う、生配信などは全くしない)場合は、よりシンプルなオーディオインターフェースがおすすめです。【動画撮影なし】歌ってみた録音用セットはコチラ!
マイクをスマホやPCに接続する為に必須なのがオーディオインターフェース。
オーディオインターフェースの種類はたくさんありますが、使いやすさ・わかりやすさ・使用用途の広さからAG03MK2を指定しています。
エフェクトのオンオフが簡単に出来て、接続できるデバイス(スマホやPCなど)の種類が豊富、使用者が多いので分からないところは誰かが解説してくれている、ということで迷いなく選べる機種です。
録音はもちろん生配信にも最適で、これを1台持っているだけで出来ることが大きく広がります。
PCには付属のUSBケーブルのみで接続できますが、スマホに繋ぐ際は別途変換アダプターや電源用ケーブルなどが必要になるので、基本の接続でご紹介します。
iPhoneにUSBケーブルを接続出来るようにするための変換アダプターです。
基本的にはAppleから出ている純正品のものが確実に動作するのでオススメですが、最近では価格の抑えたサードパーティ製のものも使用出来るものが増えているようです。
※amazonなどに出品されている価格を抑えた非純正品のものは、接続が出来たり出来なかったりと、ものによって使えるかどうかがまちまちのようですので、使用する場合はしっかりとレビューなどを確認しつつ自己責任で選びましょう。
USB端子の他にもうひとつLightning端子を備えた「Apple Lightning-USB3カメラアダプタ」を使用する事で、iPhoneを充電しながらの長時間の使用も可能になります。
YAMAHA公式サイトiPhoneとAG03MK2の接続方法
Android端末の場合は、USBケーブルによる接続が出来ません。
代わりに、AG03MK2のAUX端子に4極のステレオミニケーブルで接続することでAndroidでも動作することが出来ます。
スマホの充電で使うものと似た組み合わせです。
USB電源アダプター=スマホの付属品などで良く見かける、白くて四角い、USB端子を備えたコンセントプラグです。すでにお持ちの方は流用出来ます。
AG03MK2側はUSB Type - Cなので、片側はType - C、もう片方はUSB電源アダプターに合う端子のケーブルを選びましょう。(大体がType - Aだと思います。)
「なんだかよくわからない…」という方は、↓の2つをそろえてAG03MK2をコンセントに接続すれば大丈夫です!
イヤホン出力のある音楽を流せるものなら何でも大丈夫です!
撮影用とは別のスマホやタブレット、PCなどをAG03MK2のAUX端子に繋いでオフボーカルの音楽を流せば、オケと歌を一緒に録音できます。
BGMや効果音を再生する場合には、音楽再生プレーヤーをAUX (P)スマートフォン入出力端子に接続します。
音量は接続した機器側で調節してください。
※撮影のスマホがAndroidの場合ではAUX端子が接続で使用済みなので、2/3チャンネルにオーディオケーブルで接続して音楽を流しましょう。
詳しくはこちらをご覧ください。
↑の音楽再生プレーヤーとAG03MK2を接続するためのケーブルです。
基本的にこの2つは近付けて置いておくかと思いますので、長さは基本的には50cmほどで大丈夫です。
「歌ってみた」では自分の歌や音楽を聴きながら録っていきますので、必須になります。
音が漏れてマイクに音が入らないようにするため密閉型(イヤホンだとカナル式)、立って歌うので長めのコード(1m以上)、歌の表現や聞こえ方のチェックのためにモニター用と記載のあるもの、この3つが揃っていれば大丈夫です。
動画を撮った時の見栄えで決めましょう!
自分のイメージする好きな方で選びましょう!
「レコーディング感を出したい!」
→ ヘッドホン
「目立たないようにしたい!」
→ イヤホン
お持ちのものをそのまま使用するのもOKです!
どのイヤホン・ヘッドホンでも使用自体は可能なので、基本的にお好きなもので大丈夫ですが、種類が多すぎてどれにすれば…という方にオススメ機種をご紹介します!
新しく用意する場合のオススメは、イヤホンなら「SHURE」、ヘッドホンなら「オーディオテクニカ」です。
SHUREのイヤホンは「シュア掛け」という耳の上に沿ってケーブルを流せる仕様なので、背中側にケーブルが流れイヤホンが目立ちません!とても動画向きです。
最も定番の機種はSE215、もう少し価格を抑えたいという方向けにSE112があります。
オーディオテクニカのヘッドホンはお求めやすい機種も多く、コスパに優れているので最初の1台に最適です。
おすすめはモニターヘッドホンATH-Mシリーズで最もお求めやすいATH-M20xです。
その他たくさんのヘッドホンがオーディオテクニカから出ていますので、お好みで選んでみるのも良いかと思います!
ちなみに…THE FIRST TAKEと全く同じヘッドホンはこちらのSONY MDR-CD900STになります。
見栄えもより本格的になりますが、何より音の明瞭度が高く、モニターヘッドホンとしては最も人気の超定番機種になるので実用性も抜群です。
ご予算に余裕があり、ヘッドホンはこだわって長く使えるものを選びたいという方にはとてもオススメです。
本来の譜面台の使い方というよりは、AG03MK2などの機材を置きつつ、スマホスタンドやタブレット・照明なども設置、という使い方に非常に便利です。
画面外に譜面台を設置して歌詞を印刷した紙や、歌詞を表示したタブレットなどを置いて歌いましょう!
譜面置きがしっかりしている「オーケストラタイプ」がおすすめで、台を水平にして手元の高さまで上げられる機材テーブルとして使うことが多いです。
意外と盲点になりがちな譜面台ですが、歌ってみた撮影や生配信などでも必須級に便利なので、一緒に揃えておきましょう。
歌いたい曲の歌詞を覚えている方は大丈夫ですが、基本的には歌詞を見ながら歌唱・録音を行います。
最も便利なのは、WEB上の歌詞をすぐに検索して表示できるiPadなどのタブレットです。オフボーカル音源を流す用途でも使用すれば一石二鳥ですね!
小さめなノートパソコンを譜面台に置いて、というのもアリです。ノートパソコンの場合もタブレットと同じく音源を流すことが出来ますね。
タブレットやノートPCを持っていない方は、歌詞を印刷した紙を壁に貼って、それを見ながら歌うというのも全然OKです!
iPhone専用 12点セット |
Android専用 12点セット |
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コンデンサー マイク |
audio-technica AT2020
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ミキサー | YAMAHA AG03MK2
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モニター ヘッドホン |
audio-technica ATH-M20x
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マイクスタンド |
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マイクケーブル |
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ポップガード |
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接続ケーブル | Lightning - USB 変換アダプタ
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AG03MK2⇔Android接続ケーブル
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電源アダプター&ケーブル |
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オーディオ ケーブル |
ステレオミニ オーディオケーブル 0.5m
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ステレオミニ - モノラルフォン×2 オーディオケーブル 1.5m
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譜面台(機材用スタンド) |
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スマホ用スタンド |
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商品ページ |
12点セット |
12点セット |
スマホ(iPhone または Android) |
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BGMやオフボーカル音源を流せるもの |
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歌詞を見られるもの |
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「必要な機材を揃えよう」でご紹介した歌ってみた動画撮影に必要な機材を、実際に使えるように接続していきましょう!
歌動画の撮影の他、スマホの配信アプリを使った歌の生配信などもすぐに始められるセッティングになります。
YAMAHA公式サイトiPhoneとAG03MK2の接続方法
Androidの場合はUSBケーブルではなく、AG03MK2のAUX端子に4極ステレオミニケーブルで接続します。
※ステレオミニ端子非対応のAndroid端末との接続には、変換アダプタケーブルが必要です。たとえばUSB C端子で音声の入出力をするAndroid端末の場合は、USB C-3.5 mm 4極イヤホン端子変換アダプタケーブルをご用意ください。
※2極や3極ではなく、4極のステレオミニケーブルをお使いください。
2極 | 3極 | 4極 |
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絶縁線が1本 | 絶縁線が2本 | 絶縁線が3本 |
✕ | ✕ | ○ |
本製品の設定ができたら、接続しているスマホにAG Controllerアプリをインストール・起動し、画面下部のサウンドチェックをクリックします。
サウンドチェック画面で、アプリの案内に合わせてマイクに声を出しながら音量を調節、確認します。
マイクに声を出しながらヘッドホンツマミで聞きやすい音量に調節します。ヘッドホンツマミの操作は、スマホ側に入る音量に影響しません。
AUX端子に接続しているタブレットなどの音源を流すプレーヤーで実際に音楽を流し、プレーヤー側の音量調整で歌とのバランスを調節します。(AG03MK2側にAUXの音量調整機能はありません。)
プレーヤー側の音量調整、または、チャンネル2,3のレベルツマミで音量を調整します。
録音した時の音量バランスが大事なので、AG03MK2を繋いでいるスマホのボイスメモやカメラアプリの動画撮影などで、試しにオフボーカル音源を流しながら歌って録音してみるのがオススメです。
何度か録音をしてみて、歌が大き過ぎたり、逆に歌が音源に埋もれて聞こえづらかったりしなければOKです。