1980年代後半から1990年代にかけてアメリカやヨーロッパなどでレコードプレイヤーを使い、音楽を提供したディスコやダンスホール(以後クラブ)が人気となりました。その空間で選曲し、切れ目のない音楽でフロアを盛り上げていたプレイヤーがいつしか「DJ」と呼ばれるようになりました。そしてDJの演奏スキルやテクニックの向上とともにDJが使用するレコードプレイヤー、ミキサーなどが進化していきます。
また、レコードを手でこするように前後させ、同じ部分を繰り返し演奏する「スクラッチ」というテクニックが開発され、ターンテーブルやミキサーなどのDJ機器も様々な進化を遂げていきます。
また、1990年代後半~2000年代にかけて、音楽ソースもCDやMD、近年ではMP3ファイルに変化し、それに伴いDJ機器もDJ用のCD・MDプレイヤー、パソコン内の楽曲ファイルをターンテーブルで操作するDVS(Digital Vinyl System)や専用のDJコントローラーが開発され、様々なプレイスタイルが誕生しました。