光量子束密度とは

植物をうまく育てるために必要な知識をご紹介します。
今回は光量子束密度についてご紹介したいと思います。

植物の育成に明るさは
関係ない!?

この記事をご覧のお客様、植物をうまく育てるには明るさが重要と思っていませんか?
植物を育てるにはどれだけ明るい植物育成ライトを購入してもうまく育てることはできません。
よく植物を育てる為には明るいライトが必要を勘違いされる方が多いです。

植物育成には、大きく分けて2つの要素が関係しており
「PPFD(光合成光量子束密度)」「波長」この2つの要素になります。

このページではそのあたりの説明をさせていただき、植物育成ライトの購入の1つの目安となる
「PPFD(光合成光量子束密度)」の説明をさせていただきます。

「植物育成波長」の説明ページはこちら

ですがその前に、人間の目の見え方と、植物の目の見え方について説明します。

光合成光量子束密度

植物育成ライトの中に紫色の暗いライトをよく見かけませんか?
私たち人間の固定観念に明るくないと植物は育たない。みたいな考えがあります。
そこに大きな落とし穴があるのです。

私達(人間)は緑色の感度が非常に高く緑色の波長成分が高い程明るく感じます。
その一方、植物は赤色や青色の波長の光をよく吸収します。
つまり、私達(人間)が感じる光と、植物が感じる光の質が違うのです。

そのため、私たちには暗いと感じる紫色のライトが植物育成ライトとしてあるのです。

光量子束密度(PPFD)とは?

光量子束密度(PPFD;photosynthetic photon flux density )とは、光の量を計る単位です。

私達(人間)の目には暗いと感じる青色(波長400-500 nm)および赤色(600-700 nm)の光が
植物育成に必要な光合成には有効であり
光合成活性はこれらの光の光量子量に左右されます。
そのため、植物栽培における光環境の評価には「照度」ではなく、
「光量子束密度」が用いられています。

まとめ

私達には暗いと感じる光であったとしても、植物が感じる光が
暗いとは限りません。植物育成ライトをご検討のお客様は明るさではなく、
光量子束密度(通称:PPFD)を重視しましょう。

もう一つの植物育成の要素でもある
「植物育成波長」も重要なので植物育成波長についても理解を深めよう!

「植物育成波長」の説明ページはこちら