カゴメ 野菜生活100 スムージー 開発者インタビュー

いわゆるソフトドリンクのお店 スタッフの塚本です。
初めての試みとなりました開発者インタビュー! 初回は『野菜をおいしく楽しく』がキャッチコピーのカゴメさんの野菜ジュースブランド「野菜生活100」から、去年より発売されたスムージー商品の開発について、お話をお聞ききしました。
カゴメのブレンド技術をフル活用!
今日はよろしくお願いします。まずは橋本さんの社内での職務履歴をお伺いしてもいいですか。
入社から6年間は大阪で営業をしていました。その後、東京の営業部門の企画を経て、本社のマーケティング・商品企画の部門に異動となり、現在野菜生活ブランドを担当しています。
担当されている野菜生活ブランドから 昨年9月に野菜生活Smoothieシリーズとして発売となりましたが、開発時に味の面での苦労や、特に気にしているポイントはどこでしょうか?
スムージーでは商品中の55%以上の野菜となる『1本あたり半日分(175g)以上の野菜』を使用しながらも、フルーツの味わいをしっかり感じられて、「お客様がイメージするスムージーとしてのおいしさ」をもった味わいに仕上げることでした。通常のカゴメの野菜・果実ミックスジュースの味作りにおいては、野菜50%を使用して、野菜と果実の両方の味を感じる味作りをしています。
へー、このスムージーを飲んでみるとフルーツの味わいをしっかり感じますが、野菜の割合の方が多いんですね。
そうなんです。今回の野菜生活Smoothieシリーズでは、野菜をたっぷり配合しながらも、スムージーとして人気のフルーツの味をしっかり感じる味わいを目指しました。野菜のメインとして使用する人参の種類の選定や、クセのある野菜の味を(逆に)アクセントとしてフルーツの味わいを際立たせることなど、カゴメのブレンド技術をフルに活用して、今回のおいしさにたどり着きました。
野菜生活100の中でも女性からの支持が多い!
あの味わいにカゴメさんの技術が詰まってるわけですね。
この野菜生活100スムージーブランドのターゲット層はどうでしょうか?
若い女性に特にご購入いただきたいと考えています。実際に、野菜生活100の通常商品に比べてターゲット層の飲用が多い傾向にあり、通常商品は飲んだことのない新しいお客様にご購入いただいていることを嬉しく思っています。
なるほど、今まで野菜ジュースを飲んでいなかった方も買われてるんですね。 飲んだことのない人へのアピールとしてパッケージは重要だと思うんですが 野菜生活100スムージーのパッケージデザインはどんなイメージや意図で作ったんですか?
スムージーに使用するフルーツや野菜を、丸ごとではなく、カットして見せることにより、素材の瑞々しい鮮度感を表現しました。また、小腹満たしに最適なとろみのある性状と味わいを表した濃厚で鮮やかなカラーリングはお客様の視認性を高めています。
△健康的な色鮮やかさで、フルーティさの際立つ商品イメージ
100以上のパターンを試しました!
味や野菜・果物の割合など、商品化されるまで何パターンぐらい試したんでしょう?
開発途中で中止した商品も含めると野菜生活Smoothieシリーズ全体で通算100以上のパターンを試しています。
え〜〜!?やっぱりそれぐらいは試すんですね。
お客様へのアンケート調査用のサンプル試作から始まり、その結果をもとにした野菜・果物の味の感じ方の改良や、工場で実際に製造するための条件検討など、よりよい商品を生むために様々なパターンを検討しています。
スムージーなのにサラサラになっちゃった!?
ちなみに開発中での失敗談などはありますか?
増粘剤を使用せずに、野菜・果実由来の原材料のみで、ご家庭のミキサーで手作りしたようなトロミのスムージーとして納得いただける飲みごたえをつけることに大変苦労しました。
へー、このトロミはかなりの苦労の末の賜物だったんですね。
自然由来の原材料は品質バラツキが大きく、完全に掌に載せて設計できるまで多くの検証が必要です。まだデータが蓄積されていなかった検討当初は、翌日の重要なプレゼンで必要な試作品の出来上がりが、スムージーとは程遠いサラサラなジュースだった時には心が折れそうになりました。そうした失敗をバネに検証を重ねた結果、品質が安定した商品をお届けできるようになりました。
リキャップボトルで好きな時に。
トロミがなかったらスムージーではないですもんね笑。
  そんな失敗をバネに完成したこの商品ですが橋本さんご自身はどんな時飲まれてるんですか?
お昼を軽めに済ませて、夕方ちょっとおなかが空いたときに飲んでいます。量が多いので、朝食や休日のおやつに子どもと分け合って飲むのにもぴったりです。
僕もスムージーは小腹が空いた時にピッタリだと思います。
  容器パッケージが野菜ジュースでは珍しいリキャップタイプですが、このタイプの採用に至った理由は何ですか?
外食でトレンドのスムージーですが手作りするのは準備も後片付けも大変ということで市販品のニーズが高まっています。スムージーは飲みごたえのある飲料ですので、リキャップできて少しずつ飲めると便利だろうと今の容器に着目し、採用に至りました。
△忙しい女性、働く女性をイメージ。朝食や仕事の合間にもといった提案がなされている。
今後は新しいスムージーも!?
それでは最後に野菜生活100ブランド担当者としての渾身のアピールポイントをお願いします。
砂糖も増粘剤も使わず、野菜と果物をたくさん使用することで、自然な甘さで飲みごたえのあるスムージーを実現しました。この1本に1/2日分(175g分)の野菜を使用しており、食物繊維もたっぷり。小腹がすいたときに、ココロにもカラダにもうれしいスムージーです。
現状3品ですがスムージーブランドの今後についてはどう考えられていますか?
外食では様々な味のスムージーがメニュー化されています。甘いもの、さっぱりしたもの、野菜・果物以外の素材をブレンドしたもの、健康や美容を訴求したもの、、等。野菜生活100のスムージーについても、お客様のニーズを探りながら新しい商品を発売していきたいと考えています。どうぞお楽しみに!
健康ブームのトレンドから身近なものとなりつつ、日々各地で進化していくスムージー。次のカゴメさんのスムージーにも期待大ですね。
カゴメさん、橋本さん、ありがとうございました!
今回インタビューに答えてくださった方
カゴメ株式会社東京本社 家庭用企画部
飲料グループ 野菜生活100ブランド担当者
橋本 久美子
開発者インタビュー一覧へ いわゆるソフトドリンクのお店 TOPページへ
※このインタビュー記事は2016年6月のものです。リンク先の商品ページは内容等がリニューアル・改廃している場合がございます。