アルプス あらしぼり 開発者インタビュー

こんにちは!いわゆるソフトドリンクのお店 塚本です。 寒くなってきてお鍋が恋しい季節ですが、野山に目を向けると紅葉が始まっていますね。 本日はそんな今が旬の信州のぶどうを贅沢に使った、信州のアルプスさんの「あらしぼり」について今回はお聞きしました! あらしぼり 株式会社アルプスさんは長野県塩尻市に本社を置くワイン・ジュース・ブランデーの製造・販売をされている会社です。 自然豊かな長野県塩尻は日照量が豊富で、収穫期の昼夜の温度差が大きいために良質のぶどうが栽培されています。 製品の原材料にはこの塩尻のぶどう栽培農家さんのぶどう、自社農園のぶどうを使用しているほか、オーガニックファームと契約を結び有機ジュース・有機ワインも製造されています。 信州・桔梗が原にあるアルプス 1927(昭和2)年に創業した歴史あるワイナリーでもあるアルプスさん特製で渾身のぶどうジュース「あらしぼり」のあれこれを社長さんである矢ケ崎さんにじっくりお聞きします! 株式会社アルプス 社長 矢ヶ崎さん

日本アルプスのふもとで育つ信州ぶどうから作られるあらしぼり

塚本
本日はよろしくお願いいたします!
矢ヶ崎
矢ヶ崎です、よろしくお願いします。
塚本
今では信州ワイン・長野ワインというブランドもよく聞くようになってきましたが、アルプスさんは長野のワイナリーとしても歴史がありワインも非常に多く作られていますね。この毎年数量限定で発売される「あらしぼり」も、ワインのように作る年によって違いはあるものなんでしょうか?
矢ヶ崎
ぶどうは天候によって品質が左右されますのであらしぼりもワイン同様その年のブドウの品質が大きく影響してきます。使用されているぶどうは契約農家の皆さんが手塩にかけたブドウで、自然条件が厳しい年でも努力して良質なブドウを栽培、収穫して納めてくれますので、年による差異はそれほど大きくはなりません。今年も9月の天候が悪かったですが、栽培農家の皆さんのご苦労によりフルーティなあらしぼり信州ぶどうジュースが出来上がりました。
塚本
それはよかったです!毎年悪天候などにも負けず、おいしいぶどうを作ってくれるぶどう農家さんはすごいですね。 信州の気候はどんなところがぶどうの栽培に向いているんですか?
矢ヶ崎
信州は日本の中では比較的降水量が少なく、年間の日照量が多い。また収穫期の秋に入ると、昼夜の温度差が大きくなるために、糖度が高い果実が育ちます。
塚本
ぶどうは水分がありすぎると甘くならないんですね。与える水分を減らすことで糖度を凝縮し高めるイメージでしょうか。おいしいぶどうジュースのためのぶどう作り、大変なことも多そうですね。
矢ヶ崎
美味しいジュースを造るためには、やはり原料となるぶどうが美味しいことが絶対条件です。栽培農家のみなさんとのコミュニケーションを密にしてつねに情報を共有することが大切です。ぶどうは収穫時期に雨が降るとすぐに病気になったり腐敗してしまいますので、天気予報をみながら収穫のタイミングを決定します。雨の少ない年はこういった苦労はしなくてすみます。

老舗ワイナリーが作るぶどうジュースへのこだわり

塚本
作物に雨というと一般的にはよく育っていいイメージがありますが、ぶどうは大変デリケートな果物なんですね。あらしぼりの原材料となる「コンコード」と「ナイアガラ」はそれぞれどんな特徴を持つぶどうなんでしょう?
矢ヶ崎
コンコード、ナイアガラともに元々はアメリカで生まれた品種でフルーティな風味が特徴です。明治時代に長野県で栽培が開始されましたが、原産地と気候が似ているために栽培が容易で日本一の生産地になりました。ぶどうジュースに最適な品種とされていますが、日本では新酒や甘口ワインにも原料として使用されています。コンコードは濃赤色の果皮を有しますが、果皮自体がやわらかいので長距離の輸送に耐えられず、もっぱら加工用として栽培されています。ナイアガラは一部生食用としても栽培されており、いまでも地元で人気のある白ブドウです。
コンコードとナイアガラ
>>左がいわゆる赤ぶどうのコンコード・右が白ぶどうのナイアガラ。
塚本
確かにコンコードというぶどうはあまり果物屋さんでは見かけないかも?ワインとジュースで使用するぶどうは同じ種類でも違いがあるのでしょうか?
矢ヶ崎
ワイン用でも同じブドウを使用しますので、ワインになってもジュース同様に果実由来のフルーティな香りが特徴のワインに仕上がります。
塚本
ワインになったときの複雑な美味しさも同じブドウから生まれてるんですね。同じブドウからできたワインとジュース、一度飲み比べてみたいですねぇ。では、原材料のぶどうはどんなふうに厳選されているんですか?
矢ヶ崎
使用するブドウはすべて契約農家が栽培したブドウです。使用農薬記録を事前に提出してもらうとともに、納入の際は受入れ検査を実施し、規格から外れたぶどうは残念ですがお持ち帰りいただきます。品質のよいぶどうを使用することが美味しいジュースを造る一番の条件となるからです。
あらしぼりと収穫風景
塚本
ストレートだからこそ、そこには妥協しない訳ですね。「あらしぼり」はどんな経緯で生まれたぶどうジュースなんでしょう?
矢ヶ崎
2008年よりあらしぼり信州ぶどうコンコード・ナイアガラは販売開始致しました。信州産果実を使った美味しいストレートジュースを製造していく中で、更にご堪能、ご愛飲頂きたくアルプスの製造技術で『まるごと葡萄』の味わいをより消費者様へお伝え致したく開発に至りました。

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塚本
毎年数量限定で販売ということですが一定量しか作らない・作れない理由はどんな点なんでしょう?
矢ヶ崎
あらしぼり製法という通常の搾汁方法とは違う製法での製造工程になっていますのでその年の信州ヌーボージュースとして数量限定での製造となっています。 今年のあらしぼり信州ぶどうコンコードは24,000本、あらしぼり信州ナイアガラは22,000本の生産です。 通常のストレートジュースは、果実をしっかり搾り、果皮や果肉などの固形分は濾過して清澄化させますが、あらしぼりの場合は搾り方をやや軽くして、さらにこういった固形分をある程度残しますので、より原料のブドウに近い風味となるのが特徴で他には無いぶどうジュースに仕上がっています。
矢ヶ崎社長
塚本
固形分をあえて残すことでしっかりした食感のあるぶどうジュースになるということですね。一本あたりどれくらいのぶどうを使用されているんですか?
矢ヶ崎
1本あたり5から6房ぐらいとなります。
塚本
1本500mlの瓶ですから、コップ1杯が200ml程度として……コップ一杯で約2房分のぶどうを飲んでることになるんですね!一人でぶどう一房食べることもそうないですから、その原材料の量からしてとてもリッチなぶどうジュースですね。
矢ヶ崎
あらしぼり信州ぶどうコンコードは、一言で言うと『トロっとした果実感』を、あらしぼり信州ぶどうナイアガラは『爽やかな果実感』が楽しめます。
塚本
う~ん、どっちもとっても美味しそうですね!
矢ヶ崎
あらしぼり信州ぶどうジュースは普段では決して召し上がっていただけない、特別なジュースです。 コンコード、ナイアガラぶどう本来のまるごと葡萄の美味しさを是非味わっていただきたいと思います。
塚本
「あらしぼり」は実りの秋を実感できる最高のぶどうジュースですね!矢ケ崎さん、この度はお話ありがとうございました!
今回インタビューに答えてくださった方
矢ケ崎 学
株式会社アルプス 代表取締役社長
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※このインタビュー記事は2016年11月のものです。リンク先の商品ページは内容等がリニューアル・改廃している場合がございます。