サントリー GREEN DA・KA・RA 開発者インタビュー

こんにちは、いわゆるソフトドリンクのお店の塚本です。
そろそろ行楽シーズンですね。今回はこの時期から飲みたくなってくる機能性飲料「サントリー GREEN DA・KA・RA」の開発者本坊さんにインタビューしました!
スポーツドリンクなのにフルーティなあの GREEN DA・KA・RAのおいしさの秘密を聞いちゃいましょう! サントリー本坊さん
塚本
本坊さん、よろしくお願いします。
本坊
こちらこそよろしくお願いいたします。

リニューアルした透明なGREEN DA・KA・RA

新DAKARA
塚本
まずは根本的な質問なんですが、GREEN DA・KA・RAはその他のスポーツドリンクとはまた違った味わいですよね。これは何味と表現したらいいんでしょうか?
本坊
お客様の感じ方により異なると思いますが、あえて表現するなら柑橘風味になります。果実の複雑味を感じられる中味に仕上げております。
塚本
以前は薄っすら白く濁った色味でしたが、今回は完全にクリアですよね。その色味を実現している果実マイクロ微粒子化について、わかりやすく教えてください。フレーバーウォーターなどにも使われてる技術ですか?
本坊
果実アロマの分散は清涼飲料水等において汎用的に使用されますが、16年のグリーン ダ・カ・ラではその技術を応用し、果実アロマを従来より微粒子化し飲料中に分散させることで、すっきりと飲みやすい喉越しを実現しています。
新DAKARA
塚本
果実オイルをとっても細かくして分散させることで成分が目には見えなくなって透明度が出る、ってことでしょうか。それに加えすっきりとした飲み心地になると。技術の進歩はすごいですね。今年のリニューアルでは、開発時もっともこだわったところや苦労したところはどこでしたか?
本坊
今回、日常生活のさまざまなシーンでいつでも快適にお飲みいただけるという点にこだわりました。その中で香味(果実のみずみずしさ、飲み心地のよさ)と機能(スポーツドリンク同等の設計)の両立に苦労しました。
塚本
試作品はどれくらいつくられましたか?
本坊
グリーン ダ・カ・ラ開発チーム(ブランド担当者・中味担当者・デザイナー)では、発売からこれまで、中味は2,000以上の試作を重ねてグリーン ダ・カ・ラの味わいを創ってきています。同じくパッケージデザインも同じぐらいの試作品を創ってきました。
塚本
味はもちろんですが、パッケージもそれだけ苦心されたんですね。ペットボトルのフォルムも独特ですが、このデザインについてどのようなこだわりや苦労がありましたか?
本坊
一目見て、『おいしそう!』『新しい』とお客様に感じていただけるようにこだわりました。特に『素材由来のおいしさ』が伝わるように、丁寧に作った手作り感・人の温もりを感じられるフォルム・デザインを目指しました。
塚本
ペットボトル飲料としては新しい提案ですね。自然感や手作り感にはどこか安心感もありますし。
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塚本
2012年発売時には年間1000万ケースを突破した最近では業界でも唯一の商品ですが、実際そんなにヒットする商品だと思っていましたか?
本坊
当時、私は開発担当者ではなく、店頭でお客さまに商品をお届けする立場にいたのですが、商品の価値をしっかりとお客さまにお届けできれば、必ず世の中に受け入れられる商品だと信じながら店頭展開しておりました。
塚本
その頃は店頭にいらっしゃったんですね。自然素材をアピールしたスポーツドリンクというコンセプトは世の中の流れだったとは言えそこまでヒットした要因は何だったと思われますか?
本坊
夏場の熱中症対策への関心と、水分補給の重要性に対する認識は年々高まっていたのですが、スポーツドリンクは粉末を溶かして作ったようなイメージがあるため、熱中症対策として子どもに与えるのを不安視する声がありました。そうしたニーズをとらえ、家族みんなが安心して飲めるナチュラルな水分補給飲料を実現しよう、というのが開発の発端です。
塚本
言われてみれば、スポーツドリンクの素材といえば殆ど粉末のクエン酸と塩と砂糖でナチュラルさとは少し遠いイメージだったのが、そのイメージを変えた訳なんですね。では、GREEN DA・KA・RAは全く新たなブランドとしてではなくDAKARAの派生ブランドとして出してきたのはどうしてですか?
本坊
お客様の中で、『DAKARA=機能性飲料』という認識がありました。グリーン ダ・カ・ラは、中味特性でもある果実由来の機能性飲料としての新しさをお客様にしっかりとお伝えすべく、今までの機能性飲料ではなかったナチュラルなイメージのあるGREENを採用しました。
塚本
それが機能性飲料の新しいジャンルとなった訳ですね。2012年の新発売から2016年に新しくなるまで数回、改良されているようですが、その改良点と改良の意味するところはどこなんでしょう?
本坊
まず、 2012年は、「日常生活の水分補給」として毎日飲み続けられるよう、クセのない甘さとグレープフルーツの爽やかな香りが特長としたすっきりとした飲み飽きない味わいに仕上げ、 2013年は、新たに甘夏・文旦・シークワーサーを加え、さわやかな香りを特長としすっきり飲みやすい味わいに、 2016年は、日常生活のさまざまなシーンにおいて快適に水分補給できるよう、みずみずしい果実感、飲み心地のよさが特長の味わいに仕上げました。
塚本
最初と比べると原材料も大分変化しているんですね。見た目もですが、ヒット商品となった当初より味を変えたのは、どんな意図でしょう?
本坊
お客様の生活スタイルや嗜好の変化をとらえて製品コンセプトや中味をブラッシュアップしてます。
塚本
ヒット商品といえど、時代の移り変わりに併せて変化していくものなのですね。では、なぜ『GREEN DA・KA・RA』ブランドで麦茶を出そうと思われたのですか?麦茶も含めて、「グリーン ダ・カ・ラ」をどのように捉えたらいいのですか?
新dakara
本坊
自然素材だけでできているから体にやさしく親子にも安心、というのが『GREEN DA・KA・RA』の核にあるので、カフェインゼロで親が子どもに飲ませたい飲料として評価の高い麦茶なら、グリーン ダ・カ・ラの価値を生かした新しい商品が展開できるのではと考えました。今までの麦茶より口当りが柔らかく優しい味わいに仕上げたので、子どもにも安心して飲ませられますとか、親子で一緒に飲んでますという声をたくさんいただいています。
塚本
GREEN DA・KA・RA もやさしい麦茶も小さい子どもをメインにCMに起用されているのは親子がメインターゲットだったからなんですね。最盛期の夏以外はどんな打ち出し方で商品のアピールを行ってるんでしょうか?
本坊
年間を通じて、様々な接点でご紹介させていただいておりますが、特に今年は『受験シーズン』に、パッケージに『グリーンダ・ル・マ』のイラストを載せて、『合格成就ラベル』を実施しました。
塚本
同じような商品では冬場も乾燥対策などといった提案をするメーカーさんが多いんですが、ダルマ、縁起がよくていいですねぇ。
では、本坊様はこちらの商品を、どんなシーンで飲んでらっしゃいますか?
本坊
スポーツ・運動時はもちろん、様々なシーンで飲みますが、朝起きて身体が乾いている状態で飲むグリーン ダ・カ・ラは特においしく感じます。
塚本
日常的な運動の後にもおいしい味ですよね。これからも人に寄り添ってよりよく変わっていくGREEN DA・KA・RAを楽しみにしています。本坊さん、今回はありがとうございました!
本坊
ありがとうございました。
今回インタビューに答えてくださった方
本坊 慶太郎
サントリー食品インターナショナル株式会社
食品事業本部 ブランド開発第1事業部 機能性G
2012年に入社、現部署(ブランド開発事業部)に配属されるも、最初の1年は横浜エリアで主にスーパーの店頭で商品を陳列する営業。13年2月より現部署の日本茶担当を経て14年10月より機能性飲料担当でGREEN DA・KA・RAの開発担当。
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※このインタビュー記事は2017年2月のものです。リンク先の商品ページは内容等がリニューアル・改廃している場合がございます。