花王ヘルシア緑茶うまみ贅沢仕立て 開発者インタビュー

こんにちは!いわゆるソフトドリンクのお店の塚本です。
今回は、大ヒットした特保飲料の先駆け「ヘルシア」の新作、「ヘルシア うまみ贅沢仕立て」の開発者の霜田さんにインタビューです!
今回は名前からも分かる通り、今までとは全く違ったヘルシアのようですよ!
また、新発売と同時に大ブームになった当時のヘルシアのお話から、これからのヘルシアについても聞いちゃいます!
塚本

ヘルシアのこれまで

塚本
霜田さん、今日はよろしくお願いします。
霜田
よろしくお願いします。
塚本
ヘルシアシリーズは現在ではお茶だけでなく炭酸その他多岐に渡るラインナップとなっていますが、霜田さんはそのうちのどれの開発をされたのでしょう?
霜田
開発を行ってきた商品は、ヘルシア五穀めぐみ茶、ヘルシア紅茶などヘルシア緑茶のサテライト商品の茶飲料全般です。
塚本
緑茶じゃないヘルシア茶ってところでしょうか。
霜田
そうですね。
塚本
ヘルシアは特保飲料ブームの先駆けだったように思います。元々飲料のイメージがなかった花王さんが、このヘルシアを作ることとなった経緯を聞かせてもらえますか?
霜田
はい。当時、食をはじめとしたライフスタイルの欧米化の急速な進行等で肥満が社会課題になり始めた頃でした。そういった大きな社会変化を見越してかなり以前から花王では栄養代謝研究を進め、脂肪低減機能をもった素材の探索を行ってきました。その結果、緑茶に含まれるポリフェノール“カテキン”に高い脂肪低減機能があることを見出しました。
塚本
飲料分野というより、肥満に効果があるカテキンの機能に目をつけるところから、ということですね。
霜田
ええ。商品化するにあたっては、1.健康は日々の継続により築き上げるものなので“無理なく習慣化できる摂取形態”、2.安心安全設計としての“十分に食経験のある素材”、3.効果と安全性をはっきり伝えられる“特保の取得”をポイントに商品開発を進めたこと、それがお客様に非常に受け入れられたのだと感じています。
塚本
それで、毎日飲める、日本人に馴染んだお茶の成分の、機能性を明確に表示できる特保ということでヘルシア緑茶が誕生したんですね。
改めて、ヘルシアの健康成分「茶カテキン」の効果、またヘルシアの「脂肪を代謝する力を高め、体脂肪を減らすのを助ける」という特長について詳しく聞かせてもらえますか?
霜田
はい。脂肪は身体の中で分解され、エネルギーとして消費されていきます。ですが、脂肪を取りすぎると分解と消費が追い付かず、脂肪が身体に蓄積して肥満、さらにはメタボリックシンドロームへとなってしまいます。茶カテキンは、脂肪を分解・消費してエネルギーに変える力である『代謝』、この力を高めてくれる特保飲料として初めての飲料になります。すなわち、ヘルシア緑茶は、健康的な身体へ変えてくれる飲料なのです。
分解のメカニズム
塚本
『代謝』ってダイエットの話をする時に必ず出てくる言葉ですよね。馴染み深いお茶の成分である茶カテキンが、日々の生活で僕達の体で自然に行われている『代謝』を高めてくれる。年をとると代謝が落ちるとも言いますから、この時のコアユーザーである中高年の男性には併せて効果的だったんですね。
霜田
はい。発表からメディアの反響も大きく、発売前から予想を上回る評価をしていただいた為に新発売時はチェーン限定、地域限定で始めたので、1日でも早く全国全チャネルに展開したいという思いで、原料調達や生産工場確保に動いていました。
塚本
なるほど、今はどのスーパーやコンビニでも買えるヘルシアですが、元々飲料メーカーではない花王さんが飲料を全国展開していくのは大変なことも多かったでしょうが、そのスタートがあって今がある訳ですね。 花王 霜田

もっとおいしいヘルシアを

花王ヘルシア一覧
塚本
今回のヘルシア「うまみ贅沢仕立て」は名前からして「味のよさ」がウリのようですが、「体にいいだけじゃなくおいしいお茶」としてのヘルシアを目指したということでしょうか?
霜田
そうです。きっかけは、高濃度茶カテキンの健康機能を持ちながら飲みやすい緑茶を作ることができないかと思ったことです。高濃度茶カテキンを配合しながら、美味しさ成分を抽出する方法や茶葉の種類にとことんこだわって開発を進めました。
塚本
渋い高濃度茶カテキンを含みながらおいしいお茶を作れるか、ですか。結構難しい話ですね。
霜田
はい、けれどそれだけに味にこだわりました。大きく分けて3つのこだわりがあります。ひとつが茶葉の種類。普通煎茶を使って、香ばしく仕上げていたヘルシア緑茶の茶葉を使用することなく、全国にある美味しい茶葉をいちから探しました。
塚本
製法が違うのではなく、そもそも違う茶葉を使っているのですね。
霜田
ええ、そしてたどり着いたのが、『かぶせ茶』、『深蒸し煎茶』、そして『刈番茶』です。
緑茶の美味しさを決める“うまみ”、“あまみ”、“香ばしさ”をそれぞれの茶葉が持っています。次にこだわったのが、茶葉の量です。他社さんの一般的な緑茶飲料のおよそ3倍量の茶葉を贅沢に使用しております。
塚本
3倍!ホントに贅沢ですねー。
霜田
最後は、緑茶の淹れ方、すなわち抽出方法です。それぞれの茶葉には美味しく飲むために適した淹れ方があります。3種類の茶葉を一番特長が引き出される配合で組み合わせて、一番特長が引き出せる抽出方法で淹れることで、これまでのヘルシア緑茶とは異なる新たな美味しさを実現しました。
3種の茶葉
塚本
『うまみ贅沢仕立て』は美味しさを1番に提案ということで、以前からのコアユーザーの『体脂肪の気になる方、中高年の男性』以外にも幅広く飲んでもらえる味なんですね。
霜田
はい。仕事の合間、食事場面、お出かけのお供にいつもお茶を飲んでいて、健康な生活を送りたい人に寄り添いながら、美味しく飲んでもらいたいです。
塚本
発売前に社内外でサンプリング・試飲テストなどで様々な方が味見されていると思いますが、みなさんの評価はどんな感じでしたか?
霜田
社内評価者は、非常にシビアな評価をするのですが、その評価者から『普通に美味しい!』って言ってもらえました。調査で他社さんの売れ行きNo.1の茶飲料にも負けない結果が出た時は、ついに来たっ!!って思いました。
塚本
美味しさにこだわった開発が功を奏した瞬間ですね。僕もサンプルを頂きましたが、確かに今までのヘルシアにはなかった深い味わい、うまみをしっかり感じました。容量もヘルシア緑茶より多いので、お勤めする人は1日1本でもちょうどいいですね。霜田さんもお仕事の際に飲まれるのですか?
霜田
はい。仕事のときもプライベートの時も、1日出かけるときは、毎回お供しています。楽しい休日を過ごしながら、美味しく健康な身体になっていくって、心も身体もきれいになっていく感じですよね。
塚本
それにパッケージのイメージも、お茶の緑から爽やかな白メインへと大分変わりましたね。
霜田
贅沢に仕上げた逸品ですので、外観にもこだわり、本格緑茶の風合いを込めたデザインに仕上げました。具体的には、煎れたての瑞々しさやすっきりと飲める味わいを感じていただたけるように基調を「白」とし、風味づくりでこだわってきた「茶葉自体のうまみ・茶葉の個性を生かしながらそれらが複合的におりなす味わい」として茶葉を象徴的あしらい、また和の世界観も大事に致しました。
塚本
以前のヘルシアだとサラリーマンの方がスーツ姿で片手にしているイメージでしたが、これだと食事の風景にも自然と馴染みますね。機能性よりお茶のイメージに寄ったことでヘルシアの「いつ飲んでもいい」という特長もイメージしやすいように思います。
塚本
近年はスパークリングや五穀めぐみ茶がぐっとデザインを一新したり、装いも新たになっているヘルシアですが、まだまだ新商品が出たりするんでしょうか?
霜田
これからも、お客様に寄り添う商品を開発して、健康的な生活に少しでもお役に立ちたいと、色々と仕込んでいます。今はお話しできませんが、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。
塚本
楽しみですね。最後に、お客様に一言お願いします。
霜田
ヘルシア緑茶史上もっとも贅沢に仕上げた逸品です。みなさんはヘルシア緑茶にどんなイメージを持っていますか?ぜひ一度手に取って、贅沢仕立ての味を体感して、健康的な生活を送るサポーターにしてあげてください!!
塚本
霜田さん、ありがとうございました!
今回インタビューに答えてくださった方
霜田 祐一
花王株式会社 ヘルスケア食品研究所
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※このインタビュー記事は2017年4月のものです。リンク先の商品ページは内容等がリニューアル・改廃している場合がございます。