たばきギフト館

「生」にこだわった
「おせち」を厳選!

創業56年を誇る「玉清」の生おせち。
年末ぎりぎりに製造・出荷する
生おせちのため、
食材の鮮度感もよく、
それぞれの素材の味を存分に
楽しんで頂けます。

おせちの豆知識

●御節料理(おせちりょうり)の歴史


節会や節句に作られる料理で、節日のうち最も重要なのが正月であることから、正月料理を指すようになりました。
略して「おせち」と呼ばれます。歳神様に捧げる供物としての料理が「おせち」。
「おせち」は「節目の日のための供物」という意味から「御節供(おせちく、おせつく)」と呼ばれたのが語源といわれています。
中国から伝わった五節供(ごせつく)の行事に由来して弥生時代に日本に伝わりました。
奈良時代には朝廷内で「節会(せちえ)」として行事が行われ、歳神様への捧げものを「節供(せちく)」と呼ばれました。 この五節会の儀を、一般庶民がならって御節供を行うようになったものと考えられています。
歳神様に三方(さんぽう)などでめでたい食べ物などを床の間に飾っていました。
また、年始の挨拶に訪れた客にも振る舞ったり、家族も食べたりしました。
※三方:神道の神事において使われる、神饌を載せるための台。


重箱に御節料理を詰めるようになったのは明治時代以降のことといわれています。
重箱は外を黒塗り、内を朱塗りとしたものが正式で、組重(組になった重箱)に詰めます。
重箱に詰める意味は、めでたさを「重ねる」という意味で縁起をかついだものとされます。
御節料理の基本は、祝い肴三種(三つ肴、口取り)、煮しめ、酢の物、焼き物ですが、地方により構成は異なるようです。
一つ一つの料理は、火を通したり干したり、あるいは酢に漬けたり、味を濃くしたりするなど、日持ちする物が多くなっています。
これは歳神を迎えて共に食事を行う正月の「火」を聖なるものとして捉え、神と共食する雑煮をつくるほかは「火」を使う煮炊きをできるだけ避けるべき、という風習に基づきます。
家事から女性を解放するためという説もあります。
関西には「睨み鯛(にらみだい)」といって、正月三が日の間は箸をつけない尾頭つきの鯛を焼いたものを重詰めする風習があります。
現在では日本の食文化が多様化し、食品の保存技術も進んだため、生ものや珍味のほか、中華料理、西洋料理など多種多様な料理を重箱に詰めることも多くなりました。
ちなみに御節料理は元来は大晦日から元旦にかけての年越しにおいて食べるものであったといわれ、北海道・東北など一部の地方では、歳迎えの儀として大晦日に食べる風習が残っているそうです。
※三つ肴:関東では黒豆、数の子、ごまめ(田作り)の3種。関西では黒豆、数の子、たたきごぼうの3種。
※口取り:かまぼこ、栗金団(くりきんとん)、伊達巻(だてまき)など。

●縁起担ぎの品々を詰める


一般的な組重の構成は、ある程度決まっています。
■三段重の場合:
一の重:祝い肴と口取り/二の重:焼き物と酢の物/三の重:煮物
■四段重の場合:
一の重:祝い肴のうち三つ肴と口取り/二の重:焼き物/三の重:煮物か酢の物/与の重:酢の物か煮しめ

詰める品々にも縁起担ぎの意味があります。
■黒豆:黒く日焼けするほど達者(マメ)に働けるようにと邪気を払い、長寿と健康(無病息災)を願ったもの。
■数の子:数の子は卵の数が多く、またニシンは「二親」に通じ、五穀豊穣と子孫繁栄を願ったもの。
■田作り(ごまめ):「ごまめ」は「五万米」であり、「田作り」の名とともに五穀豊穣を願ったもの。
■たたきごぼう(酢ごぼう):豊作と息災を願ったもの。別名「開きごぼう」ともいわれ、「運が開く」という意味も。
■紅白かまぼこ:赤色は魔除け、白色は清浄を意味し、紅白の色は縁起がよいとされる。
■伊達巻(だてまき):巻物(書物)に似た形から文化・学問・教養を持つことを願う縁起物。
■栗金団(くりきんとん):「金団」とは金色の団子という意味で金銀財宝を意味しており、金運を願ったもの。
■鰤の焼き物:ブリが出世魚であることにあやかったもの。出世を祈願。
■海老の焼き物:ひげが長く腰が曲がっている様子に由来し、長寿を祈願した縁起物。
■紅白なます:祝い事に用いる紅白の水引にあやかり、平安と平和を願う縁起物。
■酢蓮(すばす):蓮根の酢の物。 穴が多数ある蓮根は「将来の見通しがきく」という意味の縁起かつぎ。
■昆布巻き(こぶまき):「喜ぶ」の語呂合わせ。「昆布」に「子生」の字をあて子孫繁栄を願ったもの。