このカーテンは、とってもざっくりとした質感でいながら、
糸の量を最大限に増やして、1級遮光を実現したカーテンです。

ざっくり織り上げる、といっても程度は色々ですが、
ぬくもりのあるナチュラルな風合いを出来るだけ出そうとすると、
織り方としては、とってもざっくりと、太めに織った方が質感は豊かになります。

ただ、遮光カーテンの生地としては、構造上その分隙間が出来やすくなるので、
遮光率があまり高くならず、通常は遮光2級程度になることが多いです。

そこで遮光性重視の生地を作ろうとすると、ざっくり感を減らして細かく織り上げる方向で調整したりして、
機能的には良いものが出来たりはするのですが、やはり生地の織りの質感という点では、
物足りない仕上がりになることがあります。

しかし、このカーテンはざっくり感はそのままで、糸の量を最大限に増やし、
生地の密度と厚みを増して、1級遮光を実現しました。
寝室や西日の強い部屋など、日差しをコントロールしたい窓におすすめです。







細い糸をたくさん使用して生地の密度を高めたタイプの1級遮光カーテンですと、
重さが一般的には幅100x丈178cmの2枚組で1.5~1.6kgくらいです。
それに対し、 このカーテンは同じサイズ・枚数で、約2kgと、30%以上も重くなっています。

実際に商品を持ってみると、ずっしりと来る感じが他の商品とは明らかに違いますし、
畳んで見ると、厚みがはっきり出てボリュームがあるのがよくわかります。

ざっくりした織りのままで1級遮光を目指したので、糸量をかなり増やした結果が見た目にも表れています。








二重織りの生地は構造的に空気の層を作りやすく、空気の層は断熱性を高めることが出来ます。
このカーテンはさらに糸量の多さと生地の厚み、生地密度が高いので、かなりの断熱力を持つことが出来ました。
寒い時期の暖房効果・暑い時期の冷房効果のアップ・省エネがかなり期待できます。

窓の断熱対策は消費電力削減への近道です



【夏】お部屋の気温上昇を抑える断熱試験

赤外ランプ法 60℃での断熱性試験
試験槽の中にあるブラックパネルに向けて、赤外線を60分間照射します。
ブラックパネルと試験槽内の温度を測り、どれくらい上昇するかを調べます。
赤外ランプとブラックパネルの間に、試験対象の生地を挟んで赤外線を60分間照射し、
同様に温度を測り、どれくらい上昇するかを調べます。
※ブラックパネルのデータは、黒いパネルに直射日光が当たった場合に近い状況のデータとなります。


試験結果

ブラックパネルの60分後の温度差は23.3℃、
断熱効果率は63.3%となります。

非遮光のカーテンと比較すると、遮光カーテンは全般的に
断熱効果が上がりますが、1級遮光カーテンでも
60%を超える生地は多くなく、かなり断熱性が
高いと言えます。


【冬】の気温下降を抑える保温性試験

冷気法での保温性試験
試験装置の中をガラス板で区切り、片方を冷却室もう片方を試験室とします。
冷却室を60分間冷却し、試験室の温度がどれくらい下降するかを調べます(空試験)。
ガラス板の付近に試験対象の生地を設置し、同様に冷却室を冷やして、試験室の温度がどれくらい下降するかを調べます。


試験結果

保温効果率32.6%
(生地なし-13.5℃ 生地あり-9.1℃、下がった温度の差4.4℃)

非遮光のカーテンと比較すると、遮光カーテンは全般的に
保温効果が上がりますが、それほど生地の厚みのない
遮光生地ですと温度差が4度台に届かない傾向があります。










色が濃く染まる糸と薄く染まる糸を混ぜた、「カチオンミックス」という糸を使い染色しました。
同じ色で染めても自然と濃い部分と明るい部分の色の差が出て、 見た目も、より素材感が出るようにしました。
完全な単色に比べると、より深みのある色合いが楽しめます。
色のラインアップは薄めの優しい色で統一し、お部屋の雰囲気に合わせやすい、
主張しすぎないナチュラルな色を揃えました。




画像をクリックすると詳細画像が表示されます。
※商品写真は、ヒダの形を整える加工を行って撮影しています。



 5088アイボリーIV

 5088ベージュBE

 5088オレンジイエローYE

 5088ピンクPK

 5088ライトブルーLB

 5088グリーンGN