機械式時計の魅力
付ける喜び
時計には時間を確認する以上に、身に付けることに特別な価値を感じることができるアイテムだ。
熟練の技術により丁寧に造り込まれた感性に訴えかける逸品を身に付ける。
それは、オーナーにとって、一日をはじめる大変心地の良いルーティーンとなる。
腕に着けた時に感じられる、何事にも替え難い高揚感。深く刻まれた文字板に魅入る陶酔感。
シースルーバックから規則正しく律動するムーブメントを眺める優越感。
身に付けることでその喜びは本物になっていくだろう。
継ぐ喜び
作り手からオーナーへ、更にその次の世代へと受け継ぐことができる機械式時計。
美しいムーブメントは永遠とも想える時を刻み、輝きを放ち続ける
機械式時計のしくみ
機械式腕時計はクオーツ時計と全く違った仕組み、パーツで構成されているため
クオーツ時計より大きな進みや遅れがでたり、
ぜんまいを巻いてあげないと数日で止まってしまいます。
動力源の違い
クオーツ時計は電池を動力源とし、水晶振動子とIC回路で
針の動きの精度を高め、月何秒かの遅れや進みに制御しています。
一方、機械式時計はぜんまいの力を動力源とし、規則正しい往復回転運動を
することで時を刻みます。内部は一切電池類などを使わずに
歯車など機械部品だけで構成されているので電池交換などを必要としませんが、
これらの微細な部品は温度や衝撃などの刺激や使用状況の
影響を受けやすく1日に何秒かの遅れや進みが現れます。
しかし、電子回路などの交換部品が生産終了になれば修理ができなくなる
クオーツ時計に対して、機械式時計は古いモデルであってもパーツが
流通していたり、自作が可能な場合もあるので、世代を超えて長い期間の使用が可能になります。
自動巻き
機械式腕時計の主流
ローターと呼ばれる半月形状の回転部分が腕の動きによって自動的にゼンマイの巻き上げを行われるので自動的に腕時計が動き続けます。仕事などで毎日時計を着用する方は、手巻き式のようにぜんまいの巻き具合を気にする必要がなく使用することができます。もし数日間着用を休め時計が止まっても優しく振ることでぜんまいを巻き上げることができ、モデルによっては手巻き同様、手動で巻けるものもあります。
手巻き式に比べるとパーツ数が多くなるためメンテナンス費用は高く、ムーブメントが厚くなりがちです。
手巻き
ぜんまいを巻くことで腕時計に命を吹き込む
りゅうずで時計を動かす動力源であるぜんまいを巻き上げることで、まるで生き物のように動き出します。自動巻き同様、何もせず置いておくと止まり、自動巻きと違って身に付けるだけでぜんまいは巻き上がらず、更に精度を保つため毎日決まった時間にりゅうずでぜんまいを巻き上げる必要があります。
この作業を手間と感じるか、時計に生命を吹き込む楽しいひと時と捉えるかで向き不向きが決まるでしょう。
日本の機械式腕時計
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