カリオストロは実在した!?
いやー何度見てもルパンには憧れますね。皆さんは金曜ロードショーをご覧になられましたでしょうか?(先々週の笑)
「二週連続ルパン三世!」として第一夜に放送された、「宮崎駿監督が手掛けた初めての長編アニメーション」としても有名な『ルパン三世 カリオストロの城』。
私はこの映画が大好きでして、幼少のころから何度も見ておりその度にルパンに憧れてきました。
作中には数多くの名シーンが出てくるのですが、その中でも一番好きなのが「今はこれが精いっぱい」とルパンがクラリスに小さな花をプレゼントするところ。
いつかこんな粋でかっこいい男性になりたいなー
そう思い続けてもう十何年。笑
まだまだルパンには程遠いようです、、。
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さて、本題ですが、「カリオストロ伯爵」が歴史上に実在していたことを皆さんご存知でしょうか?
実は私も池上英洋さんが書いた『イタリア 24の都市の物語』(2010年)を読むまでは全く知りませんでした。
モデルになったのは1743年にシチリアで生まれたアレッサンドロ・ディ・カリオストロ伯爵、本名はジュゼッペ・バルサーモ。職業、錬金術師。
「いや、錬金術師って(笑)」って言いたくなるところですが、18世紀にはそれなりに生業にする人がまだいたそうです。
また、当時の錬金術師は本当に金を作り出すわけではなく、星占いや手品などに加え、詐欺まがいなことをしていました。
カリオストロも同様に星占いをしていたところ、よく当たると評判になり大きな富と名声を手にするように。それはかの有名な「フリーメイソン」に加入できるほど。
アレッサンドロ・ディ・カリオストロ伯爵
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しかし、そんな彼もフランス革命前夜、かの有名なマリーアントワネットも関わる「首飾り事件」という詐欺事件に巻き込まれ捕らえられます。
その後、ローマで異端判決を受け投獄。そしてそのまま獄中で自身の終わりを迎え、彼の生涯に幕を下ろすことに。
「錬金術師」や「詐欺」というのが、いかにも映画の「偽札」というのに繋がりますね。(笑)
実在したカリオストロ伯爵も映画と同じで “彼のポケットには大きすぎるもの” を求め続けたのかもしれません。