クレートの選び方

クレートとは
クレートとは、犬や猫などのペットが安心できる場所として使う箱型のハウスで、持ち運び可能なものを指します。
クレート=キャリーケースと考えても間違いではありません。
クレートの必要性
ペットと暮らすうえでクレートはとても重要なアイテムのひとつです。
狭くてかわいそう…と思う方もいるかもしれませんが、
もともと巣穴で暮らす動物だった犬は狭く暗い場所は落ち着くことができるようです。
四方が囲われたクレートは慣れれば、ストレスを感じにくく安心して過ごせる場所となります。

■通院などの移動のため
「安心して過ごせる場所」ごと移動ができるため
通院や車で移動する際などのストレスを軽減できます。
■安全のため
手術後や、ケガ、体調不良などにはクレート内で過ごさせることで、
動きを制限し安静な状態で過ごさせることができます。
■来客時のため
愛犬が来客時に興奮しすぎてしまう場合、「いつもの場所」であるクレートに入れば来客時も落ち着いて過ごすことができます。
また、お客様が小さなお子さんであったり、犬が苦手な人の場合もクレートで過ごさせることで、飛びつきなどで驚かせてしまう事を防げます。
■災害時のため
愛犬がパニックをおこし予想外の行動をとると迷子になってしまう可能性があります。
また、災害時はがれきの中を移動する場合もあり、愛犬を歩かせると足にケガを負う可能性もあるため、使い慣れているクレートを使用することで、迷子やケガの防止と非常時のストレスの軽減が期待できます。
クレートとサークル・ケージの違い

クレートは一般的には「持ち運び可能な」箱型ハウスを指します。
サークル・ケージは、持ち運びはしない家の中のペットの生活スペースである事が多いです。
そのためサークルの中に寝床としてハードタイプのクレートを置く場合もあります。
クレートの種類
クレートの種類は大きく分けてハードタイプとソフトタイプの2種類があります。
■ハードタイプ
硬く丈夫なタイプで移動時にも安心。プラスチック製のものが多く、汚れてもお手入れが楽なものが多いです。

■ソフトタイプ
布製が多く、軽量で持ち運びに便利です。柔らかいため折りたたみ式も多くあります。移動より室内や外出先での居場所としての使用に適しています。

選び方のポイント
クレートを選ぶ際、まず行うことはサイズの目安となる ペットの体の大きさを測ることです。
移動用キャリーとしてのクレートか、室内ハウスとしてのクレートかにより選ぶ大きさも変わります。
どちらにも共通するのはクレートの中で方向転換できる大きさが必要だといわれています。
また、クレートを選ぶ際は内寸だけではなくクレート出入り口のサイズも確認しましょう。
■主に移動用としてのクレート内寸の目安
移動時に揺れる事を考えるとぴったりサイズがおすすめ。
<奥行目安>
ふせをしたときの前足の先からおしりまでの長さ+3cm~5cm程度
<高さ目安>
犬が立った時の地面から頭の高さ
<横幅目安>
犬がクレートの中で方向転換できる幅

■主に室内ハウスとしてのクレート内寸の目安
普段の寝床として使うならマットなどを敷くことを考え
ややゆったりめがおすすめ。
<奥行目安>
ふせをしたときの前足の先からおしりまでの長さ+5cm~10cm程度
<高さ&横幅目安>
犬が立った時の地面から頭の高さ+5cm~10cm程度

マットやタオルなどを敷けば広さは調節できるので、サイズに迷ったときや、肥満気味なペットの場合は大きめのクレートを選ぶのがおすすめです。
クレートトレーニング
ペットを急にクレートに入らせようとすれば驚き、恐怖心を持つ場合があるため、怖いものではなく安心して過ごせる場所だと教える必要があります。
ハウスという合図でクレートに入ること、クレートで落ち着いて過ごせるように慣れてもらうことをクレートトレーニングやハウストレーニングといいます。
ペットの様子を見ながら気長に毎日少しずつ行います。

■ステップ1:クレートが「いいもの」だと思ってもらう
クレートにおやつを入れ、クレートを指さしながら「ハウス」と声がけして誘導しおやつを取りにクレートに入ってきたら、クレートの隙間からおやつを追加し、クレートの中でおやつを待つことができるようにする。
■ステップ2:クレートで過ごしてもらう
おやつを取りにクレートに入ってきたら扉を閉め、扉の隙間からおやつをあげて、食べ終わったら扉を開けるということを繰り返し少しずつクレートにいる時間を長くする。
飼い主さんが離れてもクレートの中で寝転んでリラックスしていればトレーニングはほぼ完了です!

やってはいけないこと
NG! おしりを押して無理やりクレートに入れる
NG! 長時間クレート内に閉じ込める
NG! 叱ったときの罰としてクレートに入れる
クレートはペットが安心して過ごせる場所です。
ペットにストレスを与えるような使い方は絶対にやめましょう。
当店のおすすめクレート
最後に
用途によってはクレートを何種類か用意する場合があります。
使い方に合わせて「うちの子」にぴったりなクレートを見つけましょう♪
前回のコラムはこちら
