スキーブーツは滑り手の意思をスキーに伝えるパワー伝達が使命。ブーツ選びで注意すべき点は足首のホールドや、足幅やふくらはぎの周りなどのフィット感、脚力にあったブーツの硬さなどが基本的に大事な部分です。
また、スピードに対応できる前傾角度、フラットに踏めるよう補正するカント調整などもチェックしましょう。
近年、各社からファットパウダースキーの人気に対応して、歩行ポジションが装備された上級用ブーツが多数リリースされました。山スキーベースの兼用靴との違いはあくまでも滑りに重点を置き、
パワーの伝達性は一般上級モデルと変わらないということです。また、新たに登行に重きを置く超軽量モデルもテクニカやラングから販売されていて、オールマウンテンモデルでも 滑り中心か登り重点かで選ぶブーツも変わってきています。
ビンディングとの適合性
今期のブーツ選びで最も注意が必要なのは ビンディングとブーツのソール形状との相性です。 ソールの形が大きく分けて 下記のように分かれます。
1)従来からあるほとんどのブーツで使われいるアルペン規格ソール
2)マウンテン用 テックビンディングに対応したつま先とかかとに切れ込みのあるテックビンディング対応ソール
3) 登り中心に設計されたのツアー規格ソール
4)歩行のしやすいWTRソール(サロモン、アトミック、ラング、ロシニョールの一部機種)
5)歩行のしやすい第2の規格グリップウォーク GRIP WALK(ノルディカ、ヘッド、ダルベロの一部機種)
などの種類があります。それによりビンディングとの適合性があり 適合しないビンディングだとハマらないことや
ハマったとしても安全にビンディングが機能せず危険な場合もあります。
従来のアルペンソール以外のブーツをご購入の際は必ず ご使用ビンディングの適合を販売店までお確かめください。
ノリロー店長
ブーツ購入時 3つのチェックポイント
足型の把握:最初は自分の足型の把握です。他の人の足と自分の足を何人かの人と比べてみて、足の幅とふくらはぎの太さをチェック!自分の足型を知りましょう。
一般的に日本人は幅の広い方が多いので、国内で販売されているブーツは幅広のものがほとんどです。ただ、すごく幅広の足の方や 逆に幅がない薄い足の方はご相談ください。
自分の足幅を知ろう
近年カタログにブーツの幅を95mmとか100mmとか明記しているものが増えてきました(ちなみにこの値は26.0p〜26.5pのブーツが基準になっている場合が多いです)。
百円均一のダイソーなどで売っているプラスチック製のノギスがあれば簡単に足幅が計れます。(一番幅のある部分を計りましょう。)その後、ブーツの表記を目安に選んでください。大体90mmから105mmくらいになると思いますが、あくまで目安ですので 最終的には履いて判断してください。
自分のレベルにあった硬さのブーツを選ぶ
一般的に上級者ほど 脚力が強いほど 硬めのフレックスが好まれます。レース用は硬く、女性用や初心者用は柔らかいブーツが好まれます。
フレックスの数値はメーカーのカタログに書かれていて一般的には100未満は初級・100-110は中級・110以上は上級が目安です。
ただ、同じ100でも 実際にはメーカーによってフレックスの基準が微妙に違います(一般的には各社の最上級モデルを150として換算している場合が多いです)。
最終的に履いてチェック
ウェブスポで購入時でも到着したら すぐ、履いてフィット感をチェック!合わない時は 未使用品に限り、サイズ交換や返品も可能ですので、お気軽にご連絡ください。
カカトの高さのチェック
従来ブーツの底はカカトのほうが高くなっていて、若干前のめりに近いバランスでした。最近の上級用ブーツの傾向として カカトへの加重が重要視されてきていて
以前のブーツに比べると膝が立った状態のバランスになっています。それに伴いスキーの操作の感覚も若干変わります。
ブーツのサイズ表記については MONDO(日本) USA(アメリカ) EURO(ヨーロッパ) UK(イギリス)の表記がありますが、日本で販売されているものには ほとんど日本のサイズが書かれております。
コブでの操作性やキッカーでのエアーを重視したフリーライド系のブーツはブーツの軽さと柔らかさを重視して作られている。
バックルなどの締め付けも特徴的なものが多くて、スキーを走らせるというよりは 雪面からくる衝撃をいかにやわらげるか大事です。
ブーツの硬さもキッカー中心の方は 衝撃に負けないようやや硬めのブーツを選び、ジブやグラトリなどパーク中心の方はやわらかめをお選びください。
コブ斜面中心の方は中間の硬さのブーツで大丈夫です。
中心価格帯 4−6万円台
フリースタイル&モーグル用スキーブーツ 人気ブランド
DALBELLO/ダルベロ・・
FTブーツと同じ3ピース構造のブーツです。FTに比べると全体にソフトな足入れが魅力です。あくまでもパークライドに固執してインナーもフルサーモを採用したフリースキーのスーパーヒーロー"タナーシグネチャーモデル"。
タナーをベースにパークライドをしっかり楽しめる"だけではなくしっかりしたホールドでコブもゲレンデも、パウダーもオッケーなオールラウンドモデル"
。
エントリー層のために2ピース3バックルとお求め安さの"ジャック"。2018シーズンのダルベロのラインナップです。今期はシェルの幅別に3種類 ブーツの名前で通常98mm
MX103mm AX100mmと分かれるのでご自分の足幅でシェルを選んでください。
GEN/ゲン・・
ジャパンブランドのゲンもFTと同じくモーグラーから絶大な人気のブランドです。2ピースブーツならではのホールド感と2ピースブーツではありえない足首のやわらかさが人気の秘密です!
上級機種の基本的なシェル型は共通でシェルの硬度と使用目的によるカテゴリーとカラーリングがラインナップを形成しています。
WEBSPORTSでは硬さをベースに3機種をラインナップしています。
硬度90のドラゴン 硬度85のフィール 硬度80のトランスとなります。ダイレクトな足裏感覚はGENならではです。
トランスはパークライドに特化したモデルでフルサーモのインチューションインナーやプラスティックバックルを採用し超軽量仕様になっています。フレックスも極端にやわらかく、スキーヤーの自由度をサポートします。
(成型インナーを採用しているので基本的には成型してご使用になられることをお勧めします。)
上級用スキーブーツ(適度なフィット感と操作性を重視するスキーヤーに)
上級用のスキーブーツはパワー伝達性の高いレース用をやや幅広にして、ブーツの剛性もやややわらかめにしたモデルが中心ですので、全体的に履きやすく、いろんなタイプのスキーヤーに適応できるブーツです。
パワー伝達やレスポンスはレース用と変わらないが、フィット感やフレックスはより扱いやすいようにソフトにしています。
全体的に幅はやや広めですが ブーツにより足型が若干違うので、下記のコメントを参考にお選びください。
中心価格帯 6−8万円台
上級用スキーブーツ スキーブーツ 人気ブランド
LANGE/ラング.・・
スキーブーツの王者LANGEですが、毎年少しずつ細かなモデルチェンジを重ね、完全に熟成した感があります。ますます履きやすく、抜群の操作性、伝達性、ストレスのないフィット感、
ほとんどのスキーヤーに対応する多彩なラインナップ、もうどこにも死角はありません!
もちろん、これほどに高性能化したのはベースとなった初期モデルの基本性能の高さが原因です。まずは、
モノインジェクション‥単一素材だからパワー伝達がダイレクト!
ナチュラルスキースタンス‥レースから生まれた絶妙のポジション!
チューズユアワイズ‥同じ性能で異なる足幅を設定!そのうえ、日本特別仕様のカフの高さを低くしたS.C.モデルも設定!
すべての体格、性別、年齢の上級スキーヤーにとってのベストモデルに対応できるラインナップが揃っています。
ATOMIC/アトミック ・・
現在の上級用スキーブーツのキーワード、足首角度の直立性やつま先のオブリーク形状などをいち早く採用したWAOLD
CUPモデルを2018シーズンフルモデルチェンジ。
鮮烈な赤いカラーが目を引くコンペティブなFISシリーズはハードなバーンでもシビアなターン弧を保証します。
中級のブーツは 快適性が1番、操作性2番でいかに履いている間の楽なフィット感や 歩いたり 履いたり脱いだりするときの快適性も考慮に入れて設計されている。
中級くらいの方がゲレンデで1日滑っていても疲れにくいブーツにと言える。ふくらはぎの簡単にバックルも幅を広げれるものが多いのでふくらはぎの太い方や 幅広の足の方も 要チェックのゾーンだ。
ブーツを快適につかってもらうため、バックル長さ調整が簡単だったり、リアカフが後方に開く(リアエントリー)構造にしたり、使い手に優しいブーツを考えている。
中心価格帯 4−6万円台
REXXAM/レクザム/POWER NEX 100・・
純国産メーカーREXXAM。ハイエンドカテゴリーのパワーレックスシリーズをベースにより快適で扱いやすさを重視したパワーマックスシリーズ。
なかでもNEFは103mmの幅広ブーツ日本人にうれしいワイドフィットを実現しました!性能的にはパワーレックスを完全に踏襲していますが、
シェルの構造変更やバックルの変更、インナーの変更などにより、かなり軽量で足入れも快適、ウォークモードで歩きやすい楽に使えるモデルになっています。
一般中上級者からシニアの方にもおススメです!!(アルペン規格ブーツ)
REXXAM/レクザム スキーブーツ/PowerNEX-100
・・足幅103mm
もう少ししっかりしたモデルは
ワイヤーでの調整なしの廉価版は
スキーブーツはスキーに足のパワーを正確に伝えるため非常に大事な道具です。もちろん入門者にとっても同じです。
もちろん快適性も大事、ゲレンデで足がしびれて辛いとスキーどころではありません。ウェブスポでは足幅はゆったりしていて、ふにゃふにゃすぎずに パワーが逃げない有名ブランドのブーツのみ扱っています。
また、サイズ選びで悩んでいる方には・・サイズ交換も対応可能です。
ご購入後サイズがしっくり来ない場合は 購入後一週間以内で 未使用の場合 サイズ交換にも応じさせていただきますので、安心してご注文ください。(返品送料はお客様のご負担です。)
中心価格帯 2−3万円台
ROSSIGNOL/ロシニョール/EVO70(エブォ70)ブラック/レッド
現在のスキーシーンでは 世界的な傾向としてオフピステの滑走(バックカントリーを含む)が大流行中です。
それにともなってブーツメーカーもウォークモード装備のモデルを数多くリリースしています。
カテゴリーもいくつかに分かれていて、大きく分けると 本格的なバックカントリー(長時間登行も行う)、バック&サイドカントリー(滑るために登る)、ゲレンデメイン(基本的には登らない)の3カテゴリーに分けられます。
本格的なバックカントリーモデルとバック&サイドカントリーモデルの違いは ウォークモードにしたときの可動角度(前者は90度以上、後者は大体90度まで)、ソールの形状(前者は登山靴のようなゴム系のブロックソール、後者は通常のスキーブーツの規格にあわせたもの)、
重量(前者はとにかく軽さ重視でブーツの剛性感は少ない、後者は軽さよりも滑るときの性能重視)となっています。
本格的なバックカントリーモデルはほとんどの場合が通常のビンディングには対応していないので注意が必要です。
WEBSPORTSではバック&サイドカントリー(滑るために登る)とゲレンデメイン(基本的には登らない)の2カテゴリーを取り扱いいたします。
一部、本格的なバックカントリー対応のモデルもございますのでお困りの場合はお問い合わせください。
中心価格帯 3−8万円台
買ったブーツの調整について
カント調整・・人の頸骨(すねの骨)は足元より 若干O脚気味に開いています。ブーツもそれに合わせて若干外側に開くようにカフの角度(カント角)を保つように作られています。ただ、個人によってその角度が微妙に違います。
その際は調整機能(カント調整)機能をつかい 調整します。機種によりますが、一般的には ブーツのロワーシェルとアッパーシェルの接合部分のネジを緩め、ブーツを履いた時に膝が スキーの前方向にまっすぐ動くよう ブーツをはいて膝を曲げたた状態で調整します。
フレックス調整・・ブーツ自身にフレックス調整レバーが付いている機種もありますが、一般的には下記の方法があります。
ブーツを硬くしたい・・リベットが付属している機種は ドリルでブーツに穴をあけアッパーシェルとロワーシェルを固定します。
もっと簡単な方法ではブーツに差し込むだけで硬くなるパワーライドというパーツがあり 気温が上がりブーツが柔らかくなる春スキーだけ硬くしたりできるので便利です。
ブーツを柔らかくしたい・・2ピースブーツの場合は ロワーシェル(下のシェル)の立ち上がり部分を5ミリほどハサミで落としてあげると 柔らかくなる場合があります。ご購入ショップでご相談ください。
買ったブーツの加工について
スキーブーツを買ったけど 一部分が痛いとか・エッジがうまくかからないとか・ブーツの硬さが柔らかすぎたり 硬すぎたりで操作しにくいなどの場合の方法を解説します。
加工には自己責任で自分で行うものと ショップへ持ち込んだほうが安全なものがあります。下記を参考に 購入ショップなどでご相談ください。
(ウェブスポでは他社ご購入の商品の修理は受け付けておりません。)
部位別 痛みへの加工
小指側の幅が痛い・・一番早いのはショップでのシェルだし、熱を当ててブーツを膨らせます。購入店でご相談ください。
強力なドライヤーがあれば 自分でもできなくないですが 素人がやった場合、焦して穴をあけてしまう可能性があります。
親指の先が痛い・・かかとが十分に収まっていない場合が一番を多いので、ブーツをはいた後 床にかかと落とし(ヒールキック)を何回もして バックルを締め直してみましょう。
それでも駄目な場合は ショップで行う2つの方法があります。つま先を削ってボリュームを出す方法と 足が外反している場合はシダスなどの立体的インソールを入れるだけで改善する場合があります。ご購入店でご相談くさい。
足の甲が痛い・自分で出来る方法としてはインナーブーツのタングをドライヤーなどで温め少し柔らかくしてから履くと甲の形にタングが馴染んで 痛みが消える場合が多いです。
別の方法としてはシダスなどのインソールで外反を矯正することでもかなりの改善がみられます。
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