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育毛に取り組むうえで、せひ知っておきたいのが「ヘアサイクル」についての知識です。
ヘアサイクルとは、髪が生え替わる周期のことで、これが何らかの原因で正常に営まれなくなると、 薄毛などのトラブルにつながります。
ヘアサイクルの正しい知識を学ぶことで、 日々の育毛に役立てていきましょう。

  私たちの髪は、ある一定の周期で、生えたり抜けたりを繰り返しています。 この周期を「ヘアサイクル」といいます。
毛根にある毛母細胞の分裂によってつくられた髪は、ある程度成長すると約3週間の退行期に入って成長が止まり、 やがて次の成長期に備えて抜け落ち休止期に入ります。休止期は約3カ月。これが終わると髪の毛は再び数年間の成長期に入ります。
この周期がきちんと守られ、正常なヘアサイクルが営まれることによって、 髪の総数は常に一定に保たれているのです。
 
 
成長期の長さ、つまり髪の毛の寿命は、一般的に男性が2〜5年、女性が4〜6年。
また、成長期にある髪の毛の比率は、年齢は高いとその割合が低いといわれています。
髪の毛の伸びる速さは、1日平均0.35〜0.4mmくらいですが、栄養状態や体調、年齢、性別などによって個人差があります。 季節によっても異なり、気温が高くなる4月頃から成長が速くなり、7〜8月にピークを迎え、それ以降は遅くなります。 日本人では、男性が20歳前後で成長速度が徐々に遅くなり、女性は30歳を過ぎると遅くなります。
 
 
  正常なヘアサイクルが営まれていると、成長期の期間や成長速度に大きな変化はありません。ところが、さまざまな原因によって、成長期が短くなったり、休止期が長くなったりするとヘアサイクルが乱れ、生える毛よりも抜け落ちる毛の方が多くなります。
新しく生えたうぶ毛が、大きな毛になる前に抜け落ちると、髪全体の量が少なくなり、地肌が透けて見えるなど薄毛の状態になります。
 
ヘアサイクルの乱れには、いろいろな原因が考えられます。女性の場合、加齢によるホルモンバランスの変化、ストレス、肩こりなどによる血行不良、睡眠不足、ダイエットなどです。

とくに女性ホルモンの分泌が減少する更年期以降は、毛根の細胞に影響を及ぼす男性ホルモンの動きが優位になるため、ヘアサイクルが乱れやすくなります。

また、よくない生活習慣によって、栄養を含んだ血液が毛根に十分に運ばれなくなると、毛母細胞が髪をつくれなくなり、休止期が長くなってしまいます。
 
 
  正常なヘアサイクルのもとでも、髪が頭皮に出てくるまでには3カ月はかかります。
さらに、年齢を重ねた人や、髪によくない生活習慣を送っている人はヘアサイクルが乱れがちなので、通常よりも髪の成長に時間がかかることでしょう。
ですから、育毛剤での育毛効果を見るためには、少なくとも半年から1年以上は同じものを継続して使用することが望まれます。いろいろなものを短期間ずつ使っていては、正しい判断ができません。効果の実感には時間がかかると心得て、じっくり取り組むことが育毛成功への近道といえます。  
   
 
 
 

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