ウェルベスト  
 
 

春の育毛シーズンまであと少し。髪が一番成長しやすい時期に向けて、 今いちど育毛の基礎知識をチェックし、正しいお手入れを実践しましょう。
女性の場合、男性に比べ、お手入れや生活習慣の改善によって、豊かな髪を取り戻す可能性が高いといわれています。自信を持って育毛に励みましょう。

 
髪をつくっている大もとは、植物と同じく「根」の部分です。毛根と呼ばれるこの部分は頭皮の中に埋まっていて、その先端には毛母細胞(髪をつくる細胞)に取り囲まれた丸い毛乳頭(司令塔)があります。毛乳頭の中には多くの毛細血管が通っており、毛母細胞がここから栄養を吸収し、細胞分裂を繰り返すことで髪が成長します。
しかし、髪は爪のように一生成長し続けるのではなく、ヘアサイクル(毛周期)によって生え替わります。一般的に、ヘアサイクルは女性で4〜6年、男性で3〜5年といわれています。
※ヘアサイクルは多少個人差があります。
 
 
 
同じ薄毛でも、男性と女性には違いがあります。男性は前頭部または頭頂部のすべての毛が軟毛化(細くて短い毛になること)して、地肌が見えてきます。
一方、女性の薄毛には次の3つのタイプがあります。
いずれの場合も、毛髪量に貢献している大きい硬毛が減るため、ボリュームがなくなり、頭頂部から薄く見えることが多いようです。薄毛が気になり始めるのは、だいたい40代から。そして50代で薄毛に悩む方が多くなります。
 
頭頂部、前頭部全体の毛が細く短くなる男性の薄毛に比べ、女性の場合は毛髪の長さは保たれるものの数が減りますので、やはり見た目には薄くなります。
その理由は、遺伝や老化、更年期の他に、毎日の生活習慣も考えられます。ストレスの解消は一番の薬といえるでしょうね。楽しく笑っていきいきと毎日を過ごすことは、髪にとってもいいことですよ。
パーマやカラーリングも、あまり頻繁にはしない方がいいでしょう。毛母細胞がもっとも増殖する時間帯は、午後10時から午前2時ですから、洗髪はやはり夜がいいですね。洗髪は、皮脂が多くない人は、夏なら2日に1回、冬なら3日に1回で十分です。他の日はお湯洗いがベスト。軽いマッサージやブラッシングも育毛には大切です。
 
育毛剤を使うのもひとつの方法です。男性と女性では薄毛のしくみが違いますから、女性専用のものを選びましょう。古くから漢方薬、和漢薬に使われてきた植物の中には、発毛を促す効果があるものがたくさんあります。『リリィジュ』に配合されている桐葉や桑白皮も、昔から髪にいい薬草としてよく知られていました。
  私の病院には80代や90代の女性もいらっしゃいますが、正しいお手入れを続けることで薄毛が改善した例は少なくありません。歳だからとあきらめずに、希望を持ってお手入れを続けましょう。



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