ウェルベスト  
 
 

  髪にボリュームを出したいという理由で、パーマをかけている方も多いことでしょう。しかし、パーマの薬剤は少なからず髪や頭皮に影響を及ぼします。パーマをかける場合は正しい知識を身につけて、いつもより入念なケアをすることが大切です。
そこで今回は、育毛とパーマの関係について学んでいきます。

 
パーマとは、特殊な薬剤によって髪内部の構造を化学的に変形させ、その形状を長時間保持するものです。私たちの髪は、通常弱酸性に保たれていますが、パーマ液はアルカリ剤が主成分となっていることが多いため、パーマをかけると髪の成分バランスが崩れ、ツヤやコシがなくなります。

また、上の図のように、髪の内部組織の結合が切断されることで、髪の構造が弱くなってタンパク質が流れ出たり、表面のキューティクルがはがれたりします。その結果、パサツキや切れ毛といったダメージが現れます。
 
   

年齢を重ねると、髪にコシやハリがなくなり1本1本が細くやせてきます。パーマをかけると確かにボリュームが出たように見えますが、パーマ液の刺激による髪へのダメージは普通の人よりも大きくなります。

特に、アレルギー体質の人は、パーマ液の刺激で毛穴に炎症が起きることもあります。頭皮が赤くなったりかゆみが出るなどの症状だけでなく、毛根が傷んで抜け毛を加速させることもあるので慎重な対応が必要です。

 
   
   
通常、パーマをかける目安は2カ月に1回程度。しかし、髪がやせ細り始める40代以降の場合は、3〜4カ月間隔にするなどなるべく回数を少なくすることをおすすめします。

しっかりかかるパーマほど薬液の刺激が強いので、ゆるめにかけておき、カーラーやブローなどでふっくらさせるのも一案です。

最近では、髪に比較的やさしい薬剤を使う方法もあるので、かける際には美容師さんによく相談するといいでしょう。


 
   
絶対に避けたいのが、パーマと毛染めを同時に行うこと。毛染め剤にも髪にダメージを与える成分が含まれているので、同じ日に連続して行うと、より大きな影響を与えてしまいます。少なくとも2週間は間隔をあけて行うようにしましょう。

パーマと一緒にぜひ行いたいのがトリートメントです。美容院によっては、パーマの前後に行うところもあります。パーマをかけるときは、「トリートメントもお願いします」の一言を忘れずに。
   
パーマによるダメージを最小限にとどめるには、日頃から髪と頭皮の状態を健康に保っておくことが大切です。育毛剤によるお手入れで栄養を補給することはもちろん、栄養バランスの良い食事や適度な運動を心がけましょう。

パーマをかけると、髪の水分や油分が流出してパサつきやすくなります。できるだけ刺激の少ない植物保湿成分配合のシャンプーを使い、必ずヘアコンディショナーで仕上げましょう。乾燥がひどいときは、ヘアコンディショナーやトリートメントをつけたあと蒸しタオルでパックを行うと効果的です。
 
   



女性のための美容講座トップページへ

ページの先頭へ

ヘアケアからスキンケアまで美容情報をお届け!すこやかELLE-net:女性のための美容講座