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日差しはやわらかいながら、春先からぐんぐんと降り注いでくる紫外線。 とくに頭皮は、顔の2〜3倍の紫外線を浴びるといわれています。 そこで今回は、桑名博士に頭皮の紫外線ダメージと対処法について伺いました。 |
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年齢を重ねた頭皮は特に注意が必要 | |||||||
私たちの頭皮は、大きく分けて、表皮、真皮、皮下組織の 3層から成り立っています。 この構造自体は顔などの皮膚と同じですが、 大きく違うのが水分量です。 頭皮は他の部位の皮膚に比べ、 表皮の最も外側にある角質層の水分量が少なく、 乾燥しやすい傾向にあります。 また、年齢を重ねると皮膚の潤いを保っている セラミドなどの細胞間脂質が減少するため、 頭皮の乾燥がいっそう進行します。(グラフ1) こうした状態の頭皮に紫外線が当たると、 事態はますます深刻に。 角質層がダメージを受けて保湿機能が低下し、 著しく乾燥することになりかねません。 |
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紫外線を浴び続けると脱毛の可能性も | |||||||
紫外線を浴びて頭皮が乾燥すると、フケやかゆみなどのトラブルが発生しやすくなります。 しかし、影響はそれだけではありません。直射日光を浴びると、 皮膚を外的な刺激から守っている角質層のバリア機能が低下し、 混入した刺激物によって髪を育てる頭皮の組織がダメージを受けてしまうのです。 さらに、紫外線を繰り返し浴びると、皮膚の弾力とハリを保つエラスチンや コラーゲンなどの組織が破壊されて頭皮の弾力が低下します。 その結果、血行不良で髪に栄養がスムーズに運ばれず脱毛につながる可能性もあります。 つまり紫外線は、髪の生育にさまざまな悪影響を及ぼしかねないのです。 |
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育毛剤による保湿と日差しのガードが大切 | |||||||
紫外線による乾燥から頭皮を守るには、顔と同じように保湿ケアが重要です。 保湿成分を配合した育毛剤などで頭皮を潤し、血行を良くする頭皮マッサージも行いましょう。 なお、薄毛の人は直射日光を頭皮に受けやすいので、お出かけの際には帽子や日傘の使用をおすすめします。 また、分け目も日焼けしやすい部分です。外出が多い人は、日によって分け目を変えるのも有効です。 |
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Dr.桑名の質問箱 | |||||||
Q.頭皮が日焼けしたときの対処法はあるの? A.刺激を与えないよう育毛剤の使用やブラッシングは控えましょう 頭皮に赤みが出ている場合、皮膚が刺激に敏感になっているため、本来かぶれないものにもかぶれる可能性があります。育毛剤の使用は、赤みが引くまで控えましょう。 シャンプーは洗浄力の強いものを避け、洗髪はぬるま湯か水で行うこと。ブラッシングもしばらくは控えた方が無難です。 |