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白髪と白髪染めのお話


白髪は、さまざまな要因が絡み合って起こります

白髪とは、何らかの原因によって、毛球部にある色素細胞(メラノサイト)の働きが低下したり消失したりして、髪を黒くするメラニン色素が生成されなくなる状態のことを言います。実のところ現代の医学では明らかな原因は解明されておらず、おそらく遺伝や加齢、生活環境、病気、ストレスなど、さまざまな要因が絡み合って起こると考えられています。
 白髪が目立ち始めたら、多くの方が白髪染めの利用を考えることでしょう。しかし、むやみに白髪を染めると、髪や頭皮を傷め、健康な髪の成育を妨げることになりかねません。そこで今回は、白髪染めの正しい知識を学んでいきましょう。

育毛を第一に考えるなら白髪染めは避けた方がいい

染色剤は多きく4種類に分類されます(表参照)。もっとも効果的に白髪を染めることができるのが、ヘアカラーのジャンルに入る白髪染めです。いろいろな色に染まり色持ちがいいのが特徴ですが、問題は髪へのダメージです。毛髪の内部に薬剤を浸透させるのでキューティクルが傷みやすく、切れ毛やパサつきの原因となります。また、薬剤の刺激で頭皮にトラブルを起こすこともあります。<BR>
 育毛を第一に考えるなら、できれば白髪染めは避けた方が無難でしょう。どうしてもと言う場合は、トリートメントなどで十分なケアを心がけてください。また、自分で髪染めをする場合は必ずパッチテストをして行いましょう。
種類 染色力 ダメージ
ヘアカラー 髪の色を脱色すると同時に染めるもの。主に白髪に色を入れる白髪染めと、黒髪の色をやや明るくして白髪を目立たなくさせるおしゃれ染めがある。 発色がよく色もちもいい。ただし、おしゃれ染めでは白髪は染まりにくい。
染料(薬剤)を髪の内部に浸透させるので、外側のキューティクルと、髪の内部にダメージを与える。人によっては頭皮がかぶれることも。
ヘアマニキュア 脱色しないで髪の表面をコーティングするタイプで、表面についた色素の一部が髪の少し内側まで浸透して髪に色がつく。 脱色しないため、髪本来の色はそのままになるので白髪は発色するが、黒髪はあまり発色しない。色持ちは2〜3週間程度。
色素が内部の深くまで浸透しないので髪は傷まない。しかし、回数を重ねると、髪の毛の水分補給ができなくなりパサつきやすくなる。
着色料 カラースプレーやクリームタイプ、スティックタイプの白髪染めなど、髪の表面に色をつけるもの。 シャンプーすると色はとれる。雨や汗で濡れると色落ちしたり、衣服に付いたりすることがある。
表面を着色するだけなので、髪へのダメージはないが、シャンプーできちんと落とさないと着色料が髪に残りやすくなる。
植物染料 天然の植物成分が髪の内部のタンパク質と結びついて発色させるもの。インドの伝統的な染毛料、ヘナなどが有名。 1回だけの使用では染まりにくく、何度か継続しての使用が必要。色のバリエーションは少なく、色持ちは1〜2ヶ月程度。
化学染料を使わないため髪が傷まない。染毛効果だけでなく、トリートメント効果もある。

髪へのダメージが少ないヘアマニキュアやヘナ

髪を傷めず白髪を染めるには、髪の表面をコーティングするヘアマニキュアや、植物に含まれる色素で白髪を染めるヘナなどの自然染料がおすすめです。ヘアマニキュアの場合、ある程度きれいに染まりますがシャンプーのたびに色落ちするので、2〜3週間しか持ちません。また、育毛剤を使用することにより色落ちする可能性もあります。
 一方、ヘナなどの自然染料はトリートメント効果のあるものが多いので、髪を大切にする人にはおすすめです。あまり色数が少ないのと、自分で染める場合はちょっとしたコツがいるのが難点ですが、白髪染めの中ではもっとも髪に優しいと言えるでしょう。

亜鉛や銅をたっぷり摂って体の中から白髪対策を

白髪対策は、白髪染めばかりではありません。髪の健康に欠かせないたんぱく質をはじめ、白髪予防に深く関わると言われる亜鉛や銅などのミネラルを、食事で積極的に摂るようにしましょう。亜鉛や銅を多く含むのは、牡蠣やカツオ、マイタケなど。白髪予防の食品として古くから知られるゴマや海藻類なども、毎日食べたいもののひとつです。
 白髪が増えたからといってあまりクヨクヨせずに、自分に合った方法で悩みを改善していくことが大切です。


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