私たちのワイナリーは、イストリア・ビアンカと呼ばれる半島にあるブイェBuje (トリエステから40 kmの距離)のほど近く、クラシカというところに位置します。私たちは家族規模の小さなワイナリーで、10haの敷地のうち6haにブドウが植えられています。ブドウ畑での栽培は、自然への敬意を最大限に払いながら、ビオディナミの原理に基づいて行われます。この場所の地理的な環境や気候、つまり、ウチカ山からの流れとQuieto川をさかのぼる海からの流れがこの丘の上で出会い、ブドウとオリーヴの栽培に理想的なミクロクリマを生み出しているのです。
私たちが最も大切にしていることは、とりわけマルヴァジーア・イストリアーナとテッラーノという土着品種に対する評価を高めながら、私たちのテロワールの特徴を最大限に表現することです。事実、私たちのつくるワインには、国際品種のみで構成されているものは1つたりともありません。
畑では、品質の高いブドウが得られるように作業を進めていきます。植樹密度は高めで、収量はかなり低いです。剪定、および収穫はすべて手作業で行われます。施肥も最低限で、必要なときにのみ、有機自然堆肥を用います。病害から守るためには、除草剤、殺虫剤、化学肥料などは用いません。
ブドウはカンティーナに運ばれると、できる限り自然に醸造が進められます。果皮とともに行われる発酵は酵素や培養酵母を加えることなく自発的に起こります。その後、様々なサイズの木樽で、長い期間、細かく上質なおりとともに熟成されます。約一年後、清澄や濾過を行わずビン詰めを行います。
2001年に設立されたワイナリー。2001年の創業時、『科学技術的』なワインはつくらないことを決心しました。今日有しているような技術が何一つなかったころに、私たちの祖先が作っていた飾り気の無いワイン。私たちがつくりたいのは、そのようなワインです。ですから私たちは、長い浸漬を行い、木樽を用いるワイン造りを選択しました。剪定や収穫もいまだに手作業で行っています。オットチェント(800の意)という名前の由来は、つまり、過去への回帰を思い起こさせるような名前をワインにつけようということです。