地域:Alsace
地区、村:Pfaffenheim ファッフェンハイム村
造り手:Jean Pierre Frick ジャン・ピエール・フリック
HomePage : http://www.pierrefrick.com/
創業年:1970年
アルザス地方のコルマールの南ファッフェンハイム村にあり、1970年にビオロジック、1981年からビオディナミを始め、アルザスにおける有機農法の先駆者。自然の表現とブドウの純粋さをワインにとじこめることを信念とし、その味わいはピュアで純粋に品種の個性を楽しむことができます。
ステンレス・タンクで発酵後、アルザスの伝統的なフードルで熟成させ、亜硫酸の使用は微量です。リースリング、ゲヴュルツトラミネール、シルヴァネール、ピノ・ブラン、ピノ・ノワール、25のキュヴェが造られますが、すべてのワインが品種とテロワールの個性にあふれています。
栽培品種:Gewurztraminer (21%), Riesling (16%), Sylvaner (15%), Pinot blanc (15%), Pinot gris (14%), Pinot noir (10%)
標高:
畑:Bihl、Rot murle、Strangenberg
これら石灰質のテロワールは、Doggerドッガー(Jurassiqueジュラ紀中期)時代に海から来たもので白っぽく、魚の卵の小粒サイズな石灰岩です。これは簡単に割ることが出来る脆い岩です。小石が多く、保水性が低いのが特徴です。
Bihl
西向きの平野の中の突出した丘であり、褐色石灰質の土壌です。
Rot murle:
硬い石灰質の敷石の上の、鉄分を含む褐色石灰質土壌です。
畑は平野の近くの突出した丘の頂上に位置し、夕方までの日照時間が最も長いところです。
Strangenberg:
東向きの乾燥した丘の頂上に位置します。硬い石灰質の敷石の上の褐色石灰質土壌です。
自社畑面積: 12ha
栽培:ビオディナミ (Demeter, Ecocert)
醸造:空気式圧搾機でプレス。自然酵母で醗酵。熟成はオークの大樽でシュールリー。
年間平均生産量:80000本
ピエール・フリックでは、2002年ヴィンテージよりコルクの使用をやめ、王冠を採用しています。
理由としては、
有機栽培でつくられているコルクが需要に追いつかないこと。
良質のコルクを選んで使用していてもブショネがでてしまうこと。
ブショネが出た際に、もともとのワインが悪かったのだと誤解を受ける場合があること。
というコルク側の問題(デメリット)
そして
王冠での熟成の信頼性が証明されていること。
(エミール・ペイノーの研究、それからシャンパーニュも熟成は王冠でされている。)
(ボトル熟成には酸素は必要ない。コルクでの熟成でもコルクが長年の間に収縮して酸化が起きてしまうことの方が問題。)
という王冠側のメリットがあります。