クレルジェ一族は、ジョルジュ、ミシェル、ラウル、イヴォンなどがいるが、クリスチャン・クレルジェはジョルジュの息子で叔父がミシェル。
1990年頃に、クリスチャンは父親と叔父のミシェルの畑を引き継ぎドメーヌを継承することとなる。
クリスチャンが引き継ぐ前はそれほど一流と言うほどのワインは造っていなかったが、所有する畑はじつに素晴らしい。樹齢60年を超えるエシェゾーをフラッグシップにボーヌ・ロマネ・レ・ヴァイオレット、ミシェルの所有していたシャンボール・ミュジニー・レ・シャルムなどのブルゴーニュでも特質する畑を所有する。
マットクレイマーなどもこれらの畑に関しては激賞している。
現在彼はジェレミー・セイス,ヴィルジル・リニエ、ファブリス・ヴィゴ,ダヴィッド・デュバンなど若手生産者の中でも5本の指に入る生産者として期待されているらしい。
かなり期待度が高い新人として注目されているが、今回のロットはヴィノラムが蔵にある最後のストックを持ってきた物だ。
非常にコンディションが良く保管するに値する素晴らしいワイン。
私の飲んだ印象だと、けっこう長熟型で最近流行のジュースのようなブルゴーニュとは違い、古典派のスタイルを感じさせる。
これだけ期待されているだけにじっくりと経過を観察したい生産者だ。