シャサーニュ・モンラッシェ村で1860年ころから世代を超えて受け継がれてきた家族経営のドメーヌです。秀逸な区画を約7ha所有し、好条件の畑のブドウのみを使って、高品質なワインの生産を可能にしています。
現当主のフィリップ・デュブルネイ氏は、前当主で前身であるドメーヌ「フェルナンド・コフィネ」の時代に1984年より従事しており、フェルナンド氏の娘ローラと結婚し、ドメーヌを継承しました。
ワイン造りにおいて特に土壌の個性を尊重することを心掛けており、同じ区画内でも土壌の性質が違う場合には別々のキュヴェに仕上げるなど、ブドウの力と魅力を最大限に引き立たせる事に尽力する生産者です。
自社畑総面積:7ha (シャルドネ:4ha、ピノ・ノワール:3ha)
彼は自分のワイン造りのポリシーについて 「ワインは90%が畑で決まる。残りの10%で出来ることは、選果をして、良い樽を選ぶことぐらい」と言います。その哲学に則り、畑作業をとても重視しています。
例えば、半分の実をグリーンハーベストしてももう半分の果実が倍に膨らむだけで意味が無いと考えるのでグリーンハーベストは行わず、芽掻き作業を重点的に2度行います。また、収量は約50ヘクトリットルに調整しています。
手摘みで収穫後、除梗無しで房ごとすばやくプレスし、野生酵母にて自然発酵させます。マロラクティック発酵中は、空気との接触をなるべく避けるため、バトナージュは極力控えます。熟成は全て小樽にて行い、新樽比率は30~50%です。清澄作業をしないため、最低でも12カ月は熟成をさせ、長いものでは27カ月もの間熟成させるキュヴェもあり、ゆっくり時間をかけて澱が落ち着くのを待ちます。フィルターもかけず、全ての旨みを含んだまま、瓶詰されます。