ヴォーヌ・ロマネ村に約11haの葡萄畑を所有する優良生産者。古くからの名家らしく、村名の畑でも1級を凌ぐ最良の区画を所有しています。ドメーヌは現在4代目ジャック・コンフュロン氏が勇退し、5代目はジャンピエールとイヴ・コンフュロン兄弟が指揮を執っています。オールドヴィンテージをドメーヌより蔵出しにて頂きました。もちろん状態は申し分なく、今飲み頃のグレート・ヴィンテージが勢揃いです。
栽培においては、伝統的な方法で行っており、表面の根は切断し、葡萄の根が深く張るようにすることを重要視しています。
また、葡萄の木をだんだんと植え替えていくことで、結果として平均樹齢が65年という高さになっています。収穫期は葡萄が最大に成熟してから行い、厳格に選果しています。
完熟の葡萄を手摘みし、除梗せず、低温で長めの浸漬をします。ギィ・アッカ氏の悪影響を心配する方も少なくないですが、低温浸漬の実態はSO2爆弾ではなく、1984年に偶然編み出された奇跡的な醸造方法です。収穫期に雪が降るという異常な寒さで自然と低温浸漬がなされたことに端を発するのです。葡萄が冷たい状態から一次発酵を始めるという現在の醸造方法の先駆けであり、SO2を大量に入れて過度の抽出をするというのは勝手な拡大解釈で、本来の低温浸漬は葡萄を冷たい状態に保ち、一次発酵を始めるという至ってシンプルなものとイヴ氏は説明してくれました。