ヴォギエは長年不調とされる時期を過ごしてきました。ロバート・パーカーに酷評され、名前だけの名声とさえ揶揄された時期もあったのです。
しかし実際は、非常に官能的で素晴らしいワインを作り出していたのです。
そんなヴォギエも1986年にフランソワ・ミエを醸造長に迎え俄然評価が上がってきました。名声を取り戻した瞬間です。
非常に神経質なフランソワ・ミエの作り上げるワインは緻密で全く隙が無くこれ以上無いほどに素晴らしい造りなのです。
しかし問題は、名声があるだけにコンディションの良い本来の素晴らしさを伝えるワインがなかなか入手できないことです。残念ながら正規輸入元もワインは見る影もない惨憺たるものなので並行ものの状態の良いワインを探すしか手段はありません。
高額なワインだけに慎重にワイン選びをしたいものです。