ショレイ·レ·ボーヌのブドウ畑の麓に本拠地のあるドメーヌ。1900年初め頃からゲ·ペール·エ·フィスとしてワインを生産していました。当初は兼業農家でしたが1960年頃よりワインに特化し始め、1992年にフランソワ·ゲとミッシェル·ゲに分家しました。その際ミッシェル氏は6.5haを相続し、更にその後少しづづ小さな区画を買い足し、1996年に自身の名を冠したドメーヌを興しました。現在は約16haを管理しています。
ミッシェル氏の息子セバスチアンが2000年に、醸造学を修めたロランが2010年に加わりました。ドメーヌは5世代目となり、ここ数年めきめきと評判が上がっています。
ピノ·ノワール、シャルドネ、アリゴテを栽培しています。認証こそ申請していませんが、限りなくビオに近い視点を持ち、畑を管理しています。漉き入れ、土寄せなど耕作を丁寧に行っており除草剤も不要です。
伸びすぎた若い枝は剪定され、砕かれてまた土へ還ります。ワインはプロフェッショナル用と一般出荷用を分けており、プロ向けにはヴィエイユ·ヴィーニュ畑(40~60年)のブドウを使用しています。
小さめのケースを用いて手摘みで収穫します。収穫時に畑で選果、醸造所で更に、除梗前と後に1度ずつ徹底的な選果をします。低温浸漬で少なくとも1週間以上かけゆっくり抽出を行います(例:2010年は約15日間)。発酵は自然酵母でコンクリートタンクを用います。16~18か月の樽熟成後ステンレスタンクにて1年程寝かせて瓶詰、その後少なくとも9か月以上おいてから出荷しています。清澄作業やフィルターがけは出来る限り行いません。醸造に最大限の時間と手間をかけているため、瓶詰、出荷のタイミングは他ドメーヌと比較して遅めです。