Sold Out
今ブルゴーニュにおいて大注目の日本人醸造家、斎藤政一氏による渾身のワインの雫です。彼は2006年まで長野県小布施の『ドメーヌ曽我』で就労し、その後渡仏しました。
ブルゴーニュ、サヴィニー・レ・ボーヌ村の 『ドメーヌ・シモン・ビーズ』 において、当主パトリック・ビーズ氏の実直なワイン造りへの姿勢を傍で感じながら、アシスタントとして長年実直に栽培・醸造に携わってきました。パトリックにも非常に頼りにされていたそうで、特に『シモン・ビーズ』がサヴィニィ・レ・ボーヌ1級畑「セルパンティエール」において、ビオディナミ導入に成功したのは、彼の大きな貢献によるものであったといいます。
パトリックの没後にドメーヌはさらに本格的に有機栽培、ビオディナミに舵を切りましたが、
その足掛かりをビーズ千砂氏と共に築いてきたのは紛れもなく斎藤氏であり、彼の尽力あってこそであったと千砂さんは語っています。
渡仏後ブルゴーニュでの就労先は『シモン・ビーズ』の他に、2010年に『ドメーヌ・ルフレーヴ』、2011年に『ドメーヌ・ジャック・フレデリック・ミュニエ』、2012年に『ドメーヌ・アルマン・ルソー』と、正に綺羅星のスター・ドメーヌにて経験を重ねてきました。彼のまじめな性分はそれぞれの場所で確固たる信頼を獲得してきましたが、遂に2016年、満を持して自身のワイナリーとなる 『メゾン・プティ・ロワ』 を設立しました。
独立後に彼はネゴスワイン(買いブドウからのワイン造り)だけにとどまらず、翌2017年には、サヴォワ地方に住むヴィニュロンである
友人が耕作放棄をしようとしていた畑を全面購入し、栽培に着手しました。現在は自社畑をサヴォワの他に、「ACブルゴーニュ」、「ショレ・レ・ボーヌ」、「オート・コート・ド・ボーヌ」、「コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ」に合計 1.2ha 所有しており、これらの赤ワインがこの度初の日本上陸になります。
どうぞご期待ください!
日々ブルゴーニュだけに留まらず地域を跨ぎ、休むことなく丹精を込めて栽培、醸造に取り組み、皆に美味しく飲んでもらえて、喜んでもらえるワイン造りを目指し、日々自然と格闘しています。
自社畑:合計1.2ha
全ての畑において、テロワールを活かすため土壌への負担を極限まで減らしています。
①サヴォワ地区「ラ・モンターニュ」:友人ヴィニュロンが耕作放棄をしようとしていた畑で、樹齢60年以上のアルテス(別名ルー
セット)が植わっています。区画名のとおり斜面(山)に面しており、総面積は80ha。畑の表面は
一面白く見えるほど石灰岩石で覆われています。
②ブルゴーニュ:2017年から徐々に自社畑を広げ、管理も非常に注意深く行われており、徐々にビオディナミからビオロジックへ
移行中です。
昔ながらの農具を用いて驚くほど丹念に畑と向き合い、収穫期までのほとんどの時間を畑作業に費やしています。
収穫は何度にも分け時期を見極め、もちろん全て手摘みにて行われます。
通常はステンレス発酵のまま熟成させますが、斎藤氏はキュヴェによっては「ドメーヌ・シモン・ビーズ」から使用済みのブルゴーニュ樽を調達し、それを用いて発酵→熟成させることによって、よりスケールの大きいワイン造りを目指しています。
低量収穫をするアルテス種の魅力に惹かれて、畑の購入を決意しました。少し苦みを感じるほどのしっかりとしたミネラル感が際立ち、酸味の鋭い酒質になります。
通常はステンレス発酵のまま熟成させますが、斎藤氏はそのポテンシャルに着目し、シモン・ビーズからブルゴーニュ樽を調達して、オーク樽にて発酵→熟成させることによって、よりスケールの大きいワイン造りを目指しています。樽にて9カ月ほど熟成させてから、翌年8月に瓶詰されます。