現当主であるエマニュエル レイノ氏は現在3つのシャトーを運営しています。1880年にエマニュエル氏の曾祖父が葡萄栽培を始めたところからスタートしたこのシャトーは、1920 年には瓶詰を始めてシャトーのワインとして売り出すようになりました。その後、レイノ家はシャトー デ トゥール、シャトー ド フォンサレットを購入してワイン造りの幅を広げ、現在では合計約60haの葡萄畑を所有しています。シャトー デ トゥールはエマニュエル氏の父から、シャトー ライヤとシャトー ド フォンサレットは叔父のジャック レイノ氏から引き継いで運営しています。
シャトー デ トゥールはシャトーヌフ デュ パプの東にあるサリアン村に位置し、こちらはシャトー ライヤの醸造所とは対照的に照明が明るく、近代的な設備が完備されています。約40haの葡萄畑では赤ワイン用にグルナッシュ種、サンソー種、シラー種、 メルロー種、クノワーズ種、白ワイン用にグルナッシュ ブラン種、カリニャン種が栽培されています。
グルナッシュ種92%、シラー種8%。タンニンが木目細かいながらも豊富で力強く、とても凝縮した味わいです。酸と果実味もしっかりしていて飲み応えがあります。
グルナッシュ種92%、シラー種8%。上記のヴァケラスで使われなかった葡萄で造られるもので、良い年のみ生産されます。タンニン、果実味とも柔らかく、ふくよかでレイノ氏が造る比類なきグルナッシュを最もリーズナブルに味わえるワインです。
グルナッシュ種65%、シラー種20%、サンソー種15%。海藻のような香りの赤ワインですがオイリーさもあります。果実味とタンニンも凝縮していて余韻が長いワインです。
グルナッシュ ブラン種100%。果実味がたっぷりしていてオイリー、舌触りもまろやかで余韻がとても長く残ります。