モン·ブランを見渡せる、スイス国境に隣接したサヴォワ地方の小規模ドメーヌです。一番最初の植樹は、ローマ時代にされましたが、その後、野放しの状態になり森の一部と化していました。1998年に、数人の情熱家の手により畑は再生し、ドメーヌ·デ·ザルドワジエールが設立されました。2005年に、シャンパーニュの作り手、ブリス·オモン氏が醸造の舵を取り、現在ではフランスの有力生産者の一人として評価されています。
17エーカーの畑は標高が高く岩石の多い急な傾斜に位置し、フレトリーヴ村を見下ろしています。Cevin(スヴァン)とSt.Pierre de Soucy(サン・ピエール・ド・スシー)という単一畑を所有し、ビオディナミの哲学を信念に、急傾斜に植わるアルテス、ジャケール、モンドゥーズ、ガメイやぺルサンなどのこのエリアの土着ブドウを育て、5つのキュヴェ(白3種、赤2種)を生み出しています。
スヴァン:地質;雲母片岩、巻雲母片岩、泥土を含む砂質要素の変成岩。
密度;8,000株/ha。仕立て;ゴブレ。収量;25hl/ha。
サン·ピエール·ド·スシー:地質;ジュラ紀の片状泥灰、粘土石灰要素の堆積岩。
密度;5,000株/ha。仕立て;ギュイヨ·サンプル、コルドン·ド·ロワイヤ。
収量;40hl/ha。
ブリス氏の造るワインは個性的で、畑の土壌の特徴を顕著に反映するような、火打石のニュアンスを感じさせる豊かなミネラルと、非常に澄んだピュアな味わいを感じさせます。
白:ブドウは全て手摘みで収穫し、丹念に選別されます。それぞれの品種は別々に優しくプレス、低温で軽くデブルバージュし、マストはバリックで野性酵母を使用し発酵します。終始マロラクティック発酵は行いません。キュベにより、9~12カ月バリックで熟成。軽くろ過した後、滓引き、瓶詰。
赤:手摘みで収穫後、全房を開放槽にて発酵します。ヴィンテージにより2、3週間のマセラシオン後、プレス、デキュヴァージュを行います。マロラクティック発酵後、バリックにて約12カ月熟成、滓引き、瓶詰。