ステレンボッシュのテレマ、エルギンのアイオナ、へメル・アン・アルド・ヴァレーのデ・デュー等でワイン造りに携わってきたジョン・セコムが満を持して妻ターシャと2012年に立ち上げたワイナリーです。“本物”のワインを作り上げるため、世界中を旅した二人は、愛するウエスタンケープの空気と太陽をワインにそそぎ込みます。長いワインの歴史を持つこの地の自然に沿い、それを表現出来るようなシンプルで、正直で、ジェントルに、そして決してシャウトすることのない、優しく物語るワイン造りを目指しています。
35年~70年の高樹齢の畑を所有する栽培農家と契約し、2種類のワインを生産しています。ティン・ソルジャーは史実をふまえ、100年ほど前この地域にセミヨンが多く植えられていたことから、セミヨンブランとその自然亜種セミヨングリの古木から得られる果汁を一緒に醸造してみたらというアイデアから生まれました。
また、古い歴史を持つ畑に、ウエスタンケープでは新しい品種(例えばルーサンヌ)を植え、その果汁をブレンドすることにより新しいスタイルのワインを作ることにも挑戦しています。その結果生まれたのがロッキング・ホースです。
それぞれの畑で、その収穫に最も適したタイミングを見極めることを重要視しています。また、アルコール度数の強いスタイルのワインは求めていないので、糖度バランスにも非常に気を使います。区画ごとに収穫された葡萄は直ちに醸造所へ送られ、プレス後のジュースには酵母やSO2等の添加は一切されません。その後、状態に応じて228Lから600Lの樽(4~8年使用・ブルゴーニュ)に振り分けられマロラクティック発酵までを行います。新樽は一切使用しません。発酵が終わったことを確認後に少量のSO2を添加し、瓶詰されます。