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ピノ・ムニエがシャンパーニュの補助品種であるという概念を大きく変えた生産者の一人。
ジャック・セロスの元で学んだ経験がセロスは違った方向性で彼なりの世界を築き上げている。まさに期待の星だ!
 

Sold Out

Extra Brut Rose La Closerie fac-simile [2016]
エクストラ・ブリュット・ロゼ・ラ・クロズリー・ファック=シミレ [2016]
品種:ピノ・ムニエ 100% (1960年植樹)
植樹本数:10,000株/ha
仕立て:コルドン・ド・ロワイヤ
区画:レ・ベギヌ
醸造:赤ワイン(除梗後キュヴェゾン)11%を白ワインにアッサンブラージュ後ビン内二次発酵。
亜硫酸添加量:赤ワイン0、白ワイン40mg/l(醸造中)
清澄・濾過:行なわない
デゴルジュマン:2010年10月
熟成:バリック11ヶ月、ビン内16ヶ月
名前の由来:ファック=シミレとは「同様に行なう」の意味。どのキュヴェに対しても同じ精神で「畑の仕事」を行なっており、醸造工程が多少違えどレ・ベギーヌのキュヴェのように仕上げることを望んだ。

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La Closerie Les Beruines Extra Brut 2016
ラ・クロヅリー・レ・ベギーヌ・エキストラ・ブリュット [2016]
ティラージュ(糖分と酵母を添加して発酵・起泡させる)前に、樽から試飲した際、思いつくまま試飲ノートに書きとめた言葉をそのまま引用する(ワインは、ほぼスティル・ワイン状態であった)。
アルコール―丸み―熱―南部派―古典的―酸化―生真面目―青りんご―カレー―ヴァン・リーブル(自由気ままなワイン)―まろやかなグラ(厚み)―果実―還元―インク―小石―長い余韻―肉の上―アクセント―ストラクチャー―レモン―バター―花の香り。 
分析的な精神の持ち主ならば、記述のいたるところに、矛盾、錯綜の原因、要訂正事項や方向付けなどを見出すだろう。そして解決策を見つけるだろう。
私たちの感性は、それぞれかくも違う、多様性ひしめく一区画に植えられた、雑多な個性の木から生まれた多様なブドウの果汁の樽を、ひとつにブレンドさせた。ゆえに私たちは、自分たちのワインを「ブリュット・ナチュール」というカテゴリーでもってしか、考えない。「ブリュット」「セック」「ドゥミ・セック」「クレーム・ド・キュヴェ」「キュヴェ」「グランド・レゼルヴ」「プレスティージュ」「セレクション」「スペシャル・クラブ」などの区分けに当てはめるつもりは無い。こうした粗雑なクラス分けになど、同意するわけにはゆかない。かえって、貧しさをもたらすだけだから。この2004年のシャンパーニュは、ベギーヌの精神そのものである。

 

 
 
Jerome Prevost 
ジェローム・プレヴォー
Champagne Gueux  モンターニュ・ド・ランス、グー村

 出会い:

プレヴォーとの出会いもまた、めったにない幸運な偶然のたまものでした。このように優れた造り手とそのワインを、いつもご紹介できる幸せをつくづく感じています。
ジャーク・セロスのセラーを毎年訪ねていますが、2000年11月にアンセルム・セロスから「きのう初めてデゴルジュマンした、ファースト・リリースのシャンパーニュがある。あなたが、世界中で私たち以外に最初にテイスティングする人だ」と、傍らのジェローム・プレヴォーとともに彼のピノ・ムニエ100%のシャンパーニュ(1998年ヴィンテージ)を紹介されました。セロスのセラーの片隅で10樽のみささやかに造られたシャンパーニュは、偉大なセロスに通じるスタイルを持ち、その場で取引を始める決意を固めました。
 
創業年:1998
 

ドメーヌ解説:

ランスの北西8キロに位置するグー村は、モンターニュ・ド・ランス地区ひいてはシャンパーニュ地方で最も北に位置している。この村は二つの丘にはさまれて独自のクリマが備わっている。グー村にあるプレヴォーの畑は、記録によると900年代にすでにブドウが栽培されていたらしい。彼はこの畑の名をグー村近くにある修道院(レ・ベギーヌ派)の名からとっている。アヴィーズにある醸造学校で学

んだプレヴォーは、1997年にジャーク・セロスのオーナー兼ワインメーカーであるアンセルムと出会い、品種、土壌を保証され、以来セロスのセラーでスタッフとして働きながら、自分のシャンパーニュを造っている(もともと自分のセラーは持っていなかった)。ビオディナミで栽培し、醸造時には亜硫酸を使わない。1998年ヴィンテージを2001年1月に初リリース。
栽培品種:ピノ・ムニエ、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、シャルドネ
自社畑面積: 2.2ha
土壌:砂質だが、80センチメートル下にはもろく粉々にくずれやすい貝殻の化石層。海の土と山の土が入り混じり、数メートルおきに土質が変わる。大部分が大昔に海底だったため、白亜質土壌の多いシャンパーニュ地方において、Gueux周辺は海岸だったらしく潮の満ち引きによる堆積で石灰石と珪藻土を主体とした複雑な地層を見せており、表層が砂質なのが特徴的。
 醸造:樽発酵/樽熟成を行っている。新樽率は10%にも満たないが、今後は増やしていく予定。残りは1、2、3年使用の樽を使っている。醸造時には亜硫酸を添加せず。ドサージュは行わない。
栽培:ビオディナミ 
収穫:ブドウは他の畑に比べて、ブドウが早く熟成する。完熟を待ち、収穫をぎりぎりまで遅らせるためミネラル分が豊富(糖度には大きな差はないが、最後の数日でミネラル分が増える)。
生産量:14000本、2000年-10樽/年 (1998-5樽、1999-10樽)