1810年創業、モンターニュ・ド・ランスに8世代続く作り手で現在はエリック&イザベル・クーロン夫妻がその歴史を継承しています。ロジェ・クーロンを含むシャンパーニュ6つの生産者(他はエグリ・ウリエ、ジャック・セロス、ジャクソン、ジェローム・プレヴォ、ラルマンディエ・ベルニエ)で「トレデュニオン」というグループを作り、品質の向上や様々な意見の交換の場として協力し合いお互いを高めあっています。2013年はへレス、2015年はオーストラリアにて、現地の醸造家と試飲会を開催するなど活動は国境を越え、その情熱を窺い知ることが出来ます。
チョーク質、粘土質、砂れき質、合わせて10haを所有し、区画は100に分けて細かく管理しています。栽培はデュラーブル(リュット・レゾネの一種)を採用し、テロワールの表現を最大限に引き出すように努めています。根を出来るだけ深く伸ばすよう漉き入れを丁寧に行ったり、区画によっては生物多様性の恩恵を受けるため雑草を生やしたままにしたりしています。ブドウの平均樹齢は40年程ですが、最も古い区画は1924年に植樹された記録が残っています。
搾汁はゆっくり、4時間ほどかけて行います。ファースト・キュヴェのみ自社用、他はネゴスへ販売しています。酵母は加えず天然のまま醸造し、熟成は樽で行います。新樽はコトー・シャンプノワに使い、その3年後からシャンパーニュに割り当てています。25年ほど前より、ヴァン・ド・レゼルヴはステンレスタンクで、ソレラシステムで作っています。