p1000693.jpg p1000687.jpg dscn1884.jpg
HOME > フランス > シャンパーニュ > ドメーヌ・ユリス・コラン
今世紀が生んだ最も優れた醸造家である。
シャンパンの世界を劇的に変えた生産者の一人でレコルタン・マニュピュラン期待の星。
彼の作ったデビュー当時のシャンパンは脳天をハンマーで殴られたような衝撃があった。
彼は今ストック用のワインを増やし新たなる段階へと踏み出しつつある。当分目の離せない作り手。
最近はキュヴェに分け始めたことで徐々に長熟になりつつある。以前のようなわかりやすさは減りキュヴェの特徴を追求し始めたようだ。
 
Blanc de Noirs "Les Maillons" 2015
ブラン・ド・ノワール レ・マイヨン [2015]
品種:ピノノワール
畑名:Les Maillons (Côte de Sézanne, Barbonne-Fayel) 
土壌:およその赤粘土と泥土の下にシャンパーニュの柔らかいクレイエール
畑の向き:東向き
栽培面積:2.5ha
仕立て方法:シャブリ
植樹年:1971、1972年に植樹
植樹密度:8400本/ha
収穫量:51~76.50 hl/ha
醸造
選果場所:畑内収穫時とタンクに入れる前
マセレーション:無し
酵母の添加:無し
アルコール醗酵期間:6~18ヶ月の間
醗酵温度コントロール:無し
熟成容器:225Lと228Lの小樽でアルコール発酵後に瓶内二次発酵
熟成期間:バリックで11~23ヶ月、瓶に入ってからはロットにより異なる為バックラベルにデゴルジュマンの日付を記載
濾過、清澄:無し
澱引き:無し
年間生産ボトル本数:9000~18000本
Blanc de Noirs "Les Maillons" 2014

Sold Out

Blanc de Blancs  "Les Roises 2014
ブラン・ド・ブラン・レ・ロワーズ  2014
【シャルドネ100%】
畑:Les Roises(レ・ロワーズ)の区画はCONGY=コンジー村にあり、南向きの畑でカンパニアン期(白亜紀後期)の柔らかい石灰岩の表層1m~1.5mに粘土石灰質の土壌。(線形動物、ウイルスによって)病気になった樹の(Court-noue)畑であることから、収量はとても少ない。ブドウは完熟し(平均12度)、酸と糖を豊富に含みます。セレクション・マサールからなる平均樹齢60年の樹。
栽培:2005年に畑作業を始める。土中の微生物の活動を再活性化させるためのコンポスト(AB認可)を使用。ブドウの樹の葉の手入れは有機農法と通常の方法の両方のやり方でおこなう。2008年からこの区画の単一キュヴェを醸造するようになった。
醸造:野生酵母の働きによって発酵はバリックで自然に行なわれる。期間は6か月~8か月。バリック熟成は約12か月間。その間ワインは濾過0しない。
シュール・リーで30~36ヵ月間熟成させることにより味わいが複雑に、そしていっぱいに広がると考えての熟成期間を設けている。
ドザージュ:テロワールを表現したワインになるようにとExtra Brut(ヴィンテッジによってはドザージュなし)でしかこのキュヴェを造らない。ラベルの裏にデゴルジュモンを行った日とドザージュ量の記載あり。
テイスティング:Ulysse Collinのシャンパーニュの味わいが自然に表現されるのは12度が理想でデカンタージュを好むワインでもある。
Blanc de Noirs "Les Maillons" 2014

Sold Out

Blanc de Blancs  "Les Pierrieres" 2015
ブラン・ド・ブラン・レ・ペリエール 2015
品種:シャルドネ
畑名:Les Pierrières  
土壌:粘土と泥土の下にシャンパーニュの柔らかいクレイエール、シレックスとオニキスが混じっているのが特徴
畑の向き:東向き
栽培面積:1.3110ha
仕立て方法:シャブリ
植樹年:1961年から2001年にかけて
植樹密度:8400本/h
収穫量:63~80hl/ha
年間生産ボトル本数:12200本前後
名前の由来:土中に混じるシレックスに由来 Pierrière→Pierre→石の意

Blanc de Noirs "Les Maillons" 2016
ブラン・ド・ノワール レ・マイヨン [2016]
品種:ピノノワール
畑名:Les Maillons (Côte de Sézanne, Barbonne-Fayel) 
土壌:およその赤粘土と泥土の下にシャンパーニュの柔らかいクレイエール
畑の向き:東向き
栽培面積:2.5ha
仕立て方法:シャブリ
植樹年:1971、1972年に植樹
植樹密度:8400本/ha
収穫量:51~76.50 hl/ha
醸造
選果場所:畑内収穫時とタンクに入れる前
マセレーション:無し
酵母の添加:無し
アルコール醗酵期間:6~18ヶ月の間
醗酵温度コントロール:無し
熟成容器:225Lと228Lの小樽でアルコール発酵後に瓶内二次発酵
熟成期間:バリックで11~23ヶ月、瓶に入ってからはロットにより異なる為バックラベルにデゴルジュマンの日付を記載
濾過、清澄:無し
澱引き:無し
年間生産ボトル本数:9000~18000本
Blanc de Noirs "Les Maillons" 2014

Sold Out

Extra Brut Rose de Saignee Les Maillons 2015
エクストラ・ブリュット・ロゼ・ド・セニェ・レ・マイヨン 2015
品種:ピノノワール
畑名:Les Maillons (Côte de Sézanne, Barbonne-Fayel) 
土壌:およその赤粘土と泥土の下にシャンパーニュの柔らかいクレイエール
畑の向き:東向き
栽培面積:2.5ha
仕立て方法:シャブリ
植樹年:1971、1972年に植樹
植樹密度:8400本/ha
収穫量:51~76.50 hl/ha
ロゼの醸造
選果場所:畑内収穫時とタンクに入れる前
マセレーションの有無: あり、18~36時間を目安に状況に応じて。
酵母の添加有無:一次発酵は添加なし 自然酵母、瓶内二次発酵にはLSAを使用
アルコール醗酵期間(日数):約6ヶ月、醗酵温度コントロールの有無:無し
熟成容器: 225Lと228Lのバリック
熟成期間: バリックで11~23ヶ月、4月初旬デゴルジュマンの第一ロットは瓶内20ヶ月、第二ロットは瓶内30ヶ月、2015年3月デゴルジュマン予定
濾過清澄:無し
澱引き:熟成期間中は一切なし、樽から出るまで澱と触れたまま。
ドザージュ:あり 第一ロットは2.4g/L、第二ロットも現状では同様の予定、試飲結果で変更の可能性あり
年間生産ボトル本数:3500~7000本
Blanc de Noirs "Les Maillons" 2014

Sold Out

Blanc de Noirs "Les Maillons" 2014
エクストラ・ブリュット・ブラン・ド・ブラン・レ・ザンフェール [2014]
品種:シャルドネ
畑名: Les Enfers(Congy村の真ん中)
土壌:赤粘土と泥土の下にシャンパーニュの柔らかいクレイエール
栽培:AB認証の肥料を使用、除草剤不使用
畑の向き:東、南向き
栽培面積:0.6347ha
仕立て方法:シャブリ
平均樹齢:35年
植樹密度 (本数/h) :8400本/ha
収穫量:64~76.50hl/ha
醸造
選果場所:畑内収穫時とタンクに入れる前
マセレーション:無し
酵母の添加:無し(野生酵母)
アルコール醗酵期間:6~8ヶ月の間
醗酵温度コントロール:無し
熟成容器:225Lと228Lの小樽でアルコール発酵後に瓶内二次発酵
熟成期間:バリックで12ヶ月
瓶に入ってからはロットにより異なる為バックラベルにデゴルジュマンの日付を記載:2010年VT>2015/2/16
濾過、清澄:無し
澱引き:無し
年間生産ボトル本数:Les Enfers 2010年は1554本、2011は雹害とネゴシアンへの売却により0、2012年はベト病とビオロジック栽培により0、2013年は4800本
名前の由来:表土の粘土の色が赤々しいことに由来。Enfer→地獄の意。
サービス:12℃、カラフェ
 
 

生産者情報

 地域:Champagne  
地区、村: コンジィ村
造り手:Olivier Collin オリヴィエ・コラン
HomePage:なし
 

歴史:

1703年からコンジィ村で栽培と樽製造の仕事を始めたのがコラン家の成り立ち。
曽祖父のジョルジュ・コランが1930年にシャンパーニュの販売を始め、それを受け継いだ祖父のルネ・コランが、その後50年間ビジネスを拡大しました。私オリヴィエの父は1987年から2003年までネゴシアン(ヴランケン社)とパートナーシップを組みましたが、私の代になって2003年に畑を取り戻し、2005年に圧搾機やカーヴなどの醸造設備を新たに導入しました。
メゾン名のユリス・コランは、ご先祖様のひとりにちなんで名づけられました。
 
 本人の略歴:法学部の学生だった頃は1人のワイン愛好家に過ぎませんでしたが、2001年にAnselme Selosseを訪問し刺激を受け、自分自身のシャンパーニュを造るため、当時実家が賃貸していた畑の回収を決めました。ヴィニュロンとしての仕事を身に付けるため2002年にアンセルム・セロス氏の下で研修、2003年より自身の畑の栽培を開始しました。
 
創業年:2004年が初ヴィンテッジ、栽培開始は2003年。
ドメーヌ解説:
アヴィーズのドメーヌ・セロス(アンセルム・セロス氏)のもとで学んだ後、2003年に自身のドメーヌ「ユリス・コラン」を創設しました。2004年が最初のヴィンテッジで、5400本造りました。ミレジメ(いわゆる「ヴィンテッジ・シャンパーニュ」)を名乗ってはいませんが、実際には単独年産(モノ・アネ)ブドウだけで出来ているシャンパーニュです。
リュー・ディの名前は明示していませんが、《レ・ピエリエール》という小区画に植わるシャルドネで造られます。2003年に貸していた畑のうち1/3を回収して栽培を開始、残りの畑を2005年に回収し、現在は計8.7haの畑を管理しています。2004年にLes Pierrièresの畑から初ヴィンテージヴィンテージとなるシャンパーニュを製造、2006年よりLes Maillons、2008年よりLes Roises、2010年よりLes Enfers、2011年よりLes Maillons Roséをそれぞれ生産開始しました。各々の畑のブドウが混ぜられることは初ヴィンテージから現在までありません。
 

哲学: 

植物(ブドウ)が発する声に耳を傾け、実用的・実際的な手法を選ぶこと。=何かのセオリーやビオディナミカレンダーなどに頼りきらず、自分で考えブドウへの影響を見ながら栽培していくのが重要と考えています。自分はブドウ畑のプロテクターであり、ブドウは自身に何が起きているかを葉や実に表わしてくるので、"カレンダーがこう"、"ビオディナミではこう"など農法や自分のフィロソフィーを通すのではなく、ブドウの言葉を聞き、対応を選ぶ。それなので、自身のフィロソフィーなどはなく自分自身にするのと同様に最良だと思える選択をするだけ、"Travaille intelligente"でなければならない。
 

  【畑について】

栽培方法: 
リュットレゾネ+ビオロジックを基調に、表土の耕作と下草を尊重する事、ケイ素の値を重要視、防除には必要だと判断した際ビオディナミの散剤と藻類をベース

にした散剤を使用。カテゴリに捉われず、その時畑に必要だと判断したメソッドを数ある手法の中から選んでいる。
その栽培方法の開始時期:  
リュットレゾネと表土の耕作は2003年~。それ以外は全て2008年より開始。
栽培方法の将来的な展望: 
栽培はビオディナミ、ビオロジック等の有機栽培をミックス、ホメオパシーやパーマカルチャーなども良い部分があれば取り入れる。2012年にビオロジックのみで栽培してみたがLes Roisesで収量が60%ダウン、トータルで40%弱の収量減となったので現在ベト病にはレゾネで対応。
栽培品種: シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノムニエ ※ムニエはネゴシアンに販売する為の畑に植樹されている。現行キュヴェの畑には無し。ブドウ以外の自社農作物はなし。
自社畑面積: 8.7ha (自社ブドウ畑の数:15 
カーヴ裏手のLe Village, 少し離れたLe Gionという区画他3.7ha分のぶどうをネゴシアンに売却している。可能な限り樹齢の高い古木からワインを造りたい為、自身は比較的樹齢の高いLes Pierrières, Les Maillons, Les Roises, Les Enfers4区画5haを確保。カーヴから徒歩5分程離れた丘の麓から中腹にかけて細長く広がるLes Roisesとその上部にあたるLes Enfersは、Les Roisesはクレイエールの上に100~120cmと多めの粘土、たいした距離はないがLes Enfersまで登ると60cm程度となり味のニュアンスが変わる。どちらもシャルドネが植えられ、紅葉以外で特徴のある模様に黄色化した葉が多い(カルシウム過剰によるマグネシウム及びカリウム欠乏)ことから石灰質の高さが伺える。Rognageは高め、Efeuillageは弱め。
土壌:南斜面にあり、表土は粘土と泥土。厚さは比較的浅く、その下の層はシレックスが混じったシャンパーニュ固有の柔らかい白亜層。
 主な仕立て方法:
仕立ての支柱の素材:木製と鉄製
仕立ての添え木の素材:鉄製
堆肥:AB認証のコンポストを購入
 

【醸造について】

アンセルム・セロスのもとで学んだ経験から啓発を受け、2004年から畑の栽培方法を根本的に変えることにしました。テロワールを表現するワインを造るために、除草剤をやめ、耕作方法を変えました。土壌が生きていなければ、ワインの中にミネラルの味わいが生まれません。個性ある味わいのワインを表現するために、畑に傾注した作業の延長線上に立って、発酵は野生酵母だけを用い、小樽で熟成させ、清澄・濾過をせずにビン詰めします。土壌に含まれる塩味の風味を表現するために、ドザージュは僅か、ないしゼロです。
酵母のタイプ:  一次発酵は自然酵母、瓶内二次発酵にはLSA(Levure Sèche Active)を使用
圧搾方式: 古典的な水平式プレス
醗酵容器: 樽 112/225/228/350L 、ステンレスタンク1000/2000/3000L
熟成容器: 小樽と瓶内 ロゼのマセラシオンはステンレスタンク
セラー環境: 醸造所とカーヴは自宅横、体育館のようなコンクリートの建物で地上1階。樽とタンクが並ぶ発酵用のカーヴは地上に、瓶熟成用のカーヴは地下にある。Les Roises, Les Enfersの畑からおよそ100mLes Maillonsからは35km
醸造の特徴:澱、バルブの味はあまり好まないようでデブルバージュはステンレスタンクでゆっくりほぼ1日。ロゼ用の黒ぶどうもステンレスタンクでマセラシオンされる。熟成期間中のスーティラージュは無し、熟成後はカーヴ内にある大きなステンレスタンクでアッサンブラージュ後瓶詰め。基本的に樽熟成が12ヶ月、瓶内熟成が24ヶ月。
年間生産ボトル本数: 約42000本