当店があるのは大分県宇佐市の豊かな自然と湧水に恵まれた安心院盆地。大正9年に初代の山上作太郎が、美食家としても著名な大正時代の政治家・木下謙次郎氏に促されるように、すっぽん料理屋を開いたのが始まりです。
謙次郎氏は当時ベストセラーとなった著書『美味求真』の中で、「あにこれ鼈の高産地としての総ての条件を完備させる理想の水郷ならずや」と安心院こそが極上すっぽんを育てあげる最適の地と記されております。
今では、すっぽん料理は安心院の名物料理となりましたが、安心院におけるすっぽんの歴史は、まさに当店の誕生とともに始まったのです。