夏祭りといえば、夜遅くまで発電機の音と共に光り輝く裸電球を吊るした屋台が立ち並び、神輿や山車を鑑賞しながら「かき氷」や「りんご飴」「焼きそば」や「じゃがバター」など祭りならではの味を子供から大人まで和気藹々と夏の訪れを楽しむ光景が目に浮かびます。
さて、そんな夏祭りの代名詞「神輿」「山車」についてご紹介いたします。
日本では1000年以上の伝統的な歴史をもつ夏祭りが多く、夏の気候による「農作物への害虫・水害」「暑さや伝染病による健康被害」「風や水による事故」が怨霊や神様がもたらすものと信じられてきました。
地域により様々な言い伝えがありますが、神様やご先祖様を鎮めることでこの様な災害や病から身を守る。
秋の豊作を願い、健康で平和な生活を送るために行われたのが夏祭りの由来ともいわれています。
昼間からあかりの灯る山車をひき、装飾をまとった神輿を担ぐ。ここまでは手頃なキットレンズから標準・望遠・高倍率ズームまで様々な機材で対応できると思います。
本番はやはり夜の帳がおり、屋台のカラフルな看板や裸電球。山車や神輿の電灯が光り輝く時間帯から。
威勢のよい掛け声が心地よく響く頃が「絶好のシャッターチャンス!」
いざ高倍率ズームやキットレンズで撮影しようと試みても、ISO感度ばかりが上がり理想の写真が仕上がらない。そんな苦い経験はございませんでしょうか?
そんな時にお勧めしたいのが、「F値(絞り)」の明るいレンズです。
F値を明るく設定し、被写界深度を浅く。神輿や山車にピントを合わせて周囲をぼかすことができます。
感度をむやみに上げずレンズの明るさを活用することで キットレンズとは一味ちがう幻想的な光景が撮れることも!
また地域によってはとても狭い路地で山車を引くケースもあります。
この様な時は35mm換算 35mm/50mm相当のレンズでの撮影が難しく、超広角レンズや魚眼レンズなどを活用するとユニークな1枚が撮れます。
今年の夏は、いつもと一味違う機材で「祭り」に出かけてみませんか?
神輿や山車/標準ズームレンズ
神輿や山車/魚眼ズームレンズ
神輿や山車/広角単焦点レンズ