屠蘇器:すず器:お屠蘇器・錫銚子(立型)

お屠蘇・白酒

工芸店ようびでは、酒器でも茶器でも、同じ手の徳利に盃、同じ手の急須に湯呑の組み合わせをあまりお勧めしていません。「取り合わせの妙」という言葉があります。特徴の違うものを上手に組み合わせることで生まれる、その時々場面場面の美しさ。うつわにも感じていただければと思います。

お正月のお屠蘇、ひな祭りの白酒も、お気に入りのいつもの酒器に季節をそえてコーディネイトしてみませんか。

屠蘇道具

 屠蘇道具のトラディショナルなものは?というご質問がありました。とりあえず云えば引盃とお銚子があればそれでお屠蘇はいただけます。屠蘇道具はそれを基本としてさまざまなことが付け加えられていき、重々しくなくてはいけない様になってしまったものです。セットになっているものはごく新しい時代のものです。

 なぜ引盃でなくてはいけないのかといいますと、昔まだ清酒というもののなかった時代、どろとしたにごった酒をのんでいたので平べったいものがよかったためです。これと徳利になる前のお銚子が合わさって古い型を踏襲しているのです。盃台は差し出す時に用いるのですが、最初は酒は神に差し上げるものという意識から、それを満たす盃に台をつけたのでしょう。

 お正月の習慣は古いものを受け継いでいくことが多く、重箱が食い積みのための道具であった如く、屠蘇も蘇りを目的とした魔除の習慣なのです。

工芸店ようび 店主 真木
京焼:色絵まり紋5.5寸皿・伏原博之

京焼:色絵雲菊紋銚子・伏原博之

白釉手付酒器・有松進

京焼:乾山写色絵春草紋銚子・伏原博之

桃かわらけ・古川章蔵

錫銚子・宝づくし紋・ゆり工房・伏原博之

錫銚子・本金地紅白梅紋・ゆり工房・伏原博之

すず器:お屠蘇器・錫銚子(立型)

白釉手付酒器

潤尺2×8.5寸角切脇取盆・奥田志郎

漆器:千鳥紋蒔絵三つ組屠蘇器・尚古堂・山本哲