お正月のコーディネイト
十一月は紅葉、野山は花野と呼ばれる季節です。
この亀甲型のお重は一見盛りにくく見えますが、少し工夫をしていただくとかえって楽しい盛り方が出来るものです。
山本哲さんに俵屋宗達風の群鶴図を「箔」で画いていただいて「鶴亀」となりますが、内側が朱のせいもあって仲々に華やかなものとなりました。本体は藤井収さんの一閑張、軽くて丈夫で、およろこびいただけること間違いなしです。
取り皿は干支にちなんで鳥文です。これくらいの大きさ(5寸)のお皿は、おせちの口取を何種か盛り付けてお手元までつなぐ良い大きさです。
お銚子は蓋を扇面ちらしにして、おめでたさを感じていただく「しつらい」です。
千羽鶴文箔絵亀甲型二段重
本歌は、宗達の「鶴図下絵三十六歌仙和歌巻」に描かれている鶴たちです。
藤井収・山本哲
170,500円
鳳凰文中皿
少し深さのある小皿には、愛らしく思える鳳凰が描かれています。
植山昌昭
6,930円
錫銚子・立
陶器の蓋と錫の本体のとっても素敵なコラボレーションです。
ゆり工房・伏原博之
74,690円
錫丸盃
ざくっとラフな表情が、今までになかった錫の魅力となっています。
ゆり工房
8,085円
祝箸
新年の祝いの膳に添える祝い箸用の箸袋です。
澁谷利兵衛商店
264円
須田菁華さん作の定番のお皿、「蓮鷺文」とありますのでお祝いの時には「?」と思われるキライがありますが、そもそも蓮の花の咲いている極楽とはすばらしいところ、一番めでたきところであるわけで、中国では昔からお祝いの文様だったのです。鷺の遊ぶ極楽、美しく華やかでめでたい文様です。
皆朱のお重に丸紋を装飾した二段重を合わせてみましたら、極上の華やかさになりました。黒に丸紋はお月様に見え、朱に丸紋は太陽に見えています。お重箱の中の小宇宙、「うん、うん」と思っていただけるかなと思います。
今年の古川さんの干支の箸置はことの外可愛くできました。いつもは何度かお直しをお願いすることが多いのですが、今年はお見本の一回目でOKでした。皆様にご紹介出来て幸せです。お幸せという卵をたくさん産んでくれますようよく言いきかせておきます。
六五重〔丸文金箔付〕
決して派手ではありませんので、普段使いにもお使いいただけます。
奥田志郎
99,000円
南京赤絵蓮鷺文皿
須田菁華さんの蓮と鷺のおめでたいさ満載のお皿です。
須田菁華
21,736円
錫箸置・酉箸置
鳥好きな方、誕生干支が酉の方、ずーっと末永くご利用いただけます。
古川章蔵
1,650円
祝箸
新年の祝いの膳に添える祝い箸用の箸袋です。
澁谷利兵衛商店
235円
十一月の声を聞くと「新年の準備をしないと」と思う季節です。
年々お節会をお作りになる方が減っているとききますが、やはりお雑煮はその家々の習慣(伝統)なのでお作りになることでしょう。お餅の量もあまり大きなものは敬遠されるらしいので、従来の雑煮椀より少し小さくてお吸物椀として用いる大きさのものに、金箔の太・細の線を入れて華やかにしてみました。色は黒と朱がございます。
お正月らしい取り皿をあしらって、お重詰を取り分けたのしんでいただければと組んでみました。
朱の方は酒器を徳利にして、富貴を表わす牡丹紋です(正木春蔵作)。盃は中川清司(人間国宝)さんのぐい呑です。向付はお正月らしい扇面で、辻勘之氏が辻留さんのために作られたものと聞いています。染付だけの単純な文様ながら祝賀の気分が出ていて、何かいいものを盛りたいと思わせられます。すばらしい盛り心地をたのしんでいただける向付です。
筋文端反椀
決して派手ではありませんので、普段使いにもお使いいただけます。
奥田志郎・山本哲
48,400円
染付扇面向付
まさに開こうとしている扇を模った向付です。
須田晋六
16,500円
春日杉ぐい呑・銀線
良い香りのする赤杉で作られたぐい呑みです。
中川清司
48,400円
錫段付茶托・小
やわらかな錫、涼しげな錫に茶托です。
ゆり工房
6,160円
尺2×8.5寸角切脇取盆
ハレの日のお膳には、こちらのお盆がお勧めです。
奥田志郎
55,000円
祝箸
新年の祝いの膳に添える祝い箸用の箸袋です。
澁谷利兵衛商店
235円
黒の方は、お銚子は錫のものに京焼の色絵宝尽くし紋の蓋、金箔を貼った朱盃はお酒を入れるときらきらと浮いてみえ楽しんでいただけるでしょう。盃台はゆり工房の盃台です。とり皿は毎年出させていただいている〆飾りの4寸皿、これ一つでお正月になるものです。膳も角切にして少し改まった気分のものにしてみました。
少しでもいつもと違う気分を味わっていただけるように食卓をしつらえるのはたのしいものです。
筋文端反椀
決して派手ではありませんので、普段使いにもお使いいただけます。
奥田志郎・山本哲
48,400円
染色絵〆飾文皿
お正月のしめ飾りが描かれています。
須田菁華
16,940円
平盃・色紙金箔
すれた金箔は、落ち着いた風景を作り出しています。
守田漆器
10,956円
錫盃台
錫の酒器と合わせると素敵なお屠蘇セットになります。
ゆり工房
14,300円
錫銚子
陶器の蓋と錫の本体のとっても素敵なコラボレーションです。
伏原博之
64,515円他
尺2×8.5寸角切脇取盆
ハレの日のお膳には、こちらのお盆がお勧めです。
奥田志郎
55,000円
祝箸
新年の祝いの膳に添える祝い箸用の箸袋です。
澁谷利兵衛商店
235円
京焼の古い富士山の形をしたお皿の写しを作ろうと、三年前から伏原さんにお願いして作っていただいておりましたが、何とかこの度、形になって出来上がりました。 先日、富士山を背に「羽衣」という能を見てきましたが、何とも神秘にみちた美しい形をした山だと改めて見入りました。西側から見る富士は夕刻、夕日に映えて赤富士となり雲の中に消えて行きました。一瞬の夢のようなひとときでした。おシテが突然、型にない(定まった動きでない)仕草で富士に向って南無帰命月天子。本地大勢至。と思いがけず手を合わせられ、一同大変感激いたしました。それほど富士とは神々しいお山です。そんな感覚まで写しとることも、使う方に感じていただくことも難しいのですが、松が少しは色を添えているのかと思っています。
お椀は「松葉図黒糸目椀」、松が画かれていると感覚的にお祝いに用いるものとなり、お正月にふさわしい椀です。一方で、寒くなってくると苔を保護するために敷松葉をするのですが、一面に敷かれた松葉は薄茶色、晩秋の風情がただよいます。茶席に至る露地にほどこされていると、ああ今年も終わりかの感慨があります。その風景を文様にした椀、贅沢なものでございます。
これは江戸(幕末位)の文様で、これほど繊細な文様は、椀を開けた瞬間ほほうと思わせ豊かな気分にさせてくれます。季節を問わずそんな効果はあるものです。
松葉図黒糸目椀
描かれているのは松葉。季節を選ばずお使いいただけます。
尚古堂・竹田省
632,500円
不二形向付
縁起の良い富士山と松は、ハレの日の取り皿におすすめです。
伏原博之
41,584円
宝尽くし蒔絵盃台
美しい蒔絵の盃台です。
あらたまった気持ちにしてくれる盃台です。尚古堂&山本哲
286,000円
白釉手付酒器
ぷくっとした姿が錫の銚子と同じ、いろいろな盃とあわせやすい白釉の酒器です。
有松進
22,000円
洗朱刷毛目盃
刷毛目の表情が愉しい洗朱の盃です。
守田漆器
6,600円
朱尺2×尺1.5寸角切折敷
愛知県一宮市の真清田神社にある室町時代の「朱漆角切盤」が本歌ですが、こちらは使いやすくするため、長方形といたしました。
奥田志郎
77,000円