青磁:青瓷飯碗・海老ヶ瀬保:和食器の愉しみ工芸店ようび

ひつまぶし

 夏本番、土用になるとうなぎうなぎといつも騒がれます。

 大阪焼と言われるうなぎは蒸さずにひたすらタレをかけて焼くもので、カリッとしてこうばしい香りがいたします。これを炊きたての御飯に山椒粉とたれを少しずつ入れながら混ぜて櫃まぶしをつくります。取り分けていただく時にわさびを乗せていただきます。

 鰻ざくは生姜で、あまり甘味を入れずに少しお酢を(柑橘の酢は香りがよいので半分くらい)効かせて下さい。赤だし又はお吸物とおつけものでさっぱりと。こんな時はやはり拭漆のお膳が気分的に合います。日常に使っていただいて塗り直しながら一生お使いいただくというものです。初めてお見せする細い有平文の湯呑は、以前からある有平文をごく細く作ってみたものです。少しおしゃれで持った時に気持ちのよい湯呑です。

工芸店ようび 店主 真木
ガラス:ストライプ鉢・小西晃