【一汁一菜】お味噌汁中心の食事 冬瓜、人参、椎茸
奈良国立博物館前に「下下味亭」というごはん屋さんがあったのを覚えていらっしゃる方もあると思います。そのお店の一汁一菜は絶品で、何とか記録に残すために本にしたいと思っているうちにごはん屋さんは止めてしまわれました。
さまざま思い起こしながら少し私の想いも入れつつ、お味噌汁を中心とした食事の基本、一汁一菜を始めてみたく思います。
寒い日、夏から囲ってあった冬瓜をスープにしました。大ぶりの角椀にたっぷり盛って暖まっていただきます。
さわらの味噌漬けを一切、ちょっとおしゃれな小紋のお皿にのせて、炊きたての白いごはんとお漬物があれば最高です(今回は青梗菜です)。小さな重ねには梅干しと塩昆布が入っています。
来年の干支、竜のおとし子の箸置と春草のお醤油差しが来る春への想いを感じさせてくれるでしょう。一汁一菜にも夢を盛りこめるよろこびがあります。
よいお年をお迎え下さいませ。
冬瓜スープの作り方
夏、九州の作家さんから頂戴した冬瓜を格闘しながら切りました。大きなものを切るのは体力が要るものです。皮をとってスープにすることが出来ました。きめの細かいなめらかなよい味の冬瓜です。
冬瓜は4〜4.5cmくらいの角に切り、水に鶏ガラスープと干しえびと酒を少し入れてとった出汁を(干し海老は出さずにそのまま)ひたひたになる位入れて、あくを取りながら煮ます。
冬瓜が透明になり始めたところで、鶏ミンチを水でほぐして固まらない様に全体に入れ、少し火を入れ、別に茹でておいたにんじんとしいたけを入れて、塩こしょうで味付けをします。一度火を止めてしばらく置きます(味をなじませます)。
食べる前にこれを温め、片栗粉の水溶きをあまり濃くなく溶いて椀に盛り、おろししょうがを天盛りにします。
朱角椀
お味噌汁は具だくさんが好き!・・・の方にお勧めの汁椀です。
奥田志郎
19,800円
染付網目飯碗
伝統的な文様が爽快でありながら優しい印象なのは、素材まで古き良き時代にこだわっているからこそ。
阪東晃司
4,620円
色絵綾文皿・小
萌黄色が爽やかな綾文の小皿です。
須田菁華
17,371円
あめ釉掛分型押小付
4枚の花びらの小さな花がモチーフの小皿です。醤油入れやお漬物の取り皿にどうぞ。
杉本寿樹
1,617円
乾山写色絵春草紋醤油差し
乾山の文様を写した愛らしい醤油入れです。贈り物にもお勧めです。
伏原博之
34,320円
へぎ目尺2丸盆
木にさからわず自然にできた板の目は、立体的で柔らかな表情が魅力です。
奥田志郎
42,350円