【一汁一菜】お味噌汁中心の食事 クレソンのクリームスープ
奈良国立博物館前に「下下味亭」というごはん屋さんがあったのを覚えていらっしゃる方もあると思います。そのお店の一汁一菜は絶品で、何とか記録に残すために本にしたいと思っているうちにごはん屋さんは止めてしまわれました。
さまざま思い起こしながら少し私の想いも入れつつ、お味噌汁を中心とした食事の基本、一汁一菜を始めてみたく思います。
今年は五月になっても寒い日がありましたが、やっと風薫る五月になりました。露地ものの空豆もやっと店頭に並ぶようになりました。
待ちに待った空豆ご飯を御紹介できるのは幸せな気分です。
白磁の大好きな器に炊きたてのご飯をお茶碗に一杯程度広げて盛り、空豆は内皮を剥いて、(出来るだけ)太白ごま油を少したっぷり熱してお豆を二枚に剥がしたものを並べ、あまり高くない温度にしてゆっくり油炒りします。
2~3分でやわらかくなりますので、お塩をバラバラっと当て(あまりまんべんなく混ぜないで)油と共にご飯にかけます。召し上がる時にお塩がもう少し欲しい方は少し加えて下さい。
この白磁の器はいわゆる朝顔型なので、窪みの中にしっかり盛ることができ、スプーンの使いやすい形をしています。渕に白い部分が多いのですがすがしい気分のものです。デザートやあえもの等多用していただけます。
クレソンのクリームスープは、クレソンは柔らかいところを強めの塩水でしっかりゆで、裏ごし器まで通さなくてもよいので、金網の中でスプーンで潰すようにして通します。スープストックと牛乳を半々位に入れ、塩こしょう少々をして一煮立ちさせます。初夏ですので生クリームは不要だと思いますが、もう少し濃いのがお好みなら少し加えられてもよろしいと思います。
スープカップは藤塚光男さんの耳付小ぶりのものです。
サラダはレタス、ブラウンマッシュルームと車えび。レタスはあまり小さくしないこととよく水気を切るのがポイントです。マッシュルームは薄切りに、車えびは塩ゆでして冷ましておきます。オリーブ油をたらして全体をよく混ぜ、食べる直前にカリカリの炒りベーコンを入れたワインビネガーをかけ、盛り付けてから粒の荒い塩をムラにかけます。
お漬物はセロリを。さっぱりとして乳酸菌の味がよく立ち空豆ご飯とぴったりです。錫の楕円小鉢を使ってみました。
白瓷芙蓉手向付
軽やかで、優しい白です。ひらひらっとした芙蓉の花がとても可憐に表現されています。
海老ヶ瀬保
9,900円
菊花文耳付スープ碗皿
洋食器菊花文シリーズからスープ碗皿。呉須の青とほのかに青みがかった地の色は柔らかです。
藤塚光男保
6,160円
錫楕円深鉢・大
錫の柔らかさ、温かみを表現しながら、フォルムはとてもすっきりしています。
ゆり工房
15,015円
3.5寸小皿
深さがあります。漬物皿、しょう油皿におすすめです。
杉本太郎
1,760円
朱Y型スプーン No.2
デザートスプーンにほどよいサイズです。
奥田志郎
8,800円
黒布盆・大
「にちにち膳」と共に、気軽に、きちっと食事の空間を作っていただくための素敵なお盆です。
奥田志郎
44,000円