今年はなかなか旅行に行けず、旅が趣味の人にはちょっと辛い一年だったのではないでしょうか？ かく言う私も、去年は夏に予定していたアイスランドへの旅を諦め、今も悶々とした日々を過ごしています。
古着屋の友人は買い付けに行けないと嘆き、スタイリストの友人は海外の撮影がなくなったと嘆き、アパレルの友人はなかなかサンプルがあがらないと嘆き……、周囲はちょっぴりモヤモヤ気分。

そこで！ 今回はそんな憂鬱を払拭して少しでも海外の風を感じてもらうべく、気になる国のファッション事情をお送りします。

bild:mertuykuseven, flickr.com, CC BY 2.0

ファッションというとフランスやイタリアを思い浮かべがちですが、今回は、今注目されているトルコをピックアップ！ イスタンブールやカッパドキアの名前は聞いたことがあっても、ファッションのイメージはなかったのでは？

トルコのテキスタイルの歴史は遥かオスマン帝国にまでさかのぼり、今でも世界の洋服の重要な生産拠点です。低コストで高品質ということで、大手ファストファッションから世界の名だたるハイブランドまでトルコで生産されています。タグを見ると“Made in Turkey”の文字を見つけることも多いはず！

しかも、トルコは西洋と東洋のカルチャーが交差する場所。2時間以内のフライトで行くことができる国が、なんと30か国もあるんです。EUや中東のハブはドバイだと言われてきましたが、今ではイスタンブールとも言われるほど。ヨーロッパ、アジア、アフリカから様々な文化が集まる地域ということもあり、近年では製造力だけでなく、その独特なデザイン力にも注目が集まっています。

フセイン・チャラヤンをはじめ、デザイナーも数多く輩出。ヨーロッパで修業を積んだボラ・アクスを筆頭に若手デザイナーも頭角を現し始め、トルコのファッション界は活況の様子です。2009年からは、イスタンブール・ファッションウィークもスタート。まだまだ街中におしゃれさんは少ないものの、期間中はもれなく世界中からファッショニスタが集合します。

また、イスラム教徒が99%以上を占めることから、近年話題となっているムスリムファッションも注目の的。ムスリムファッションウィークもイスタンブールで開催されました。
さらに生産地ということもあり、近年ではMeribel by onteksのようなファクトリーブランドも次々と誕生……と、もうとにかく話題は尽きません！ このように、トルコはファッション業界において、今後の展開がとっても期待されている国なんです。

トルコ発のブランドは、そのテイストも様々。
ユニークなシルエットが光るモードなMehtap Elaidi、アートや音楽からのインスピレーションを感じるLes Benjaminsや113 Studio、フェミニンなLug Von Siga……、それぞれのコレクションを見ると今まで抱いていたトルコのイメージがぐっと変わると思います。 ちなみに、ZARAやH&Mといったファストファッションももちろんありますが、現地ではトルコのブランドKOTONやLC WAIKIKIが人気です。

また、トルコは実は世界有数のデニム生産国でもあります。LevisやDieselのデニム生地がトルコ製なのはよくあること。
生地だけでなく、既に世界50か国に展開しているMavi Jeansや、サスティナビリティを意識したKALなど、日本人バイヤーが関心を向けるデニムブランドも広がっています。

そんな魅力あふれるトルコブランドですが、なかでも感度の高い人がいち早く目をつけている新進気鋭のブランドが『Soul By Loreen』。ローンチしてから3年と新しく、まだ日本ではあまり知られていないので、人とは違うファッションがしたい！ 誰ともカブりたくない！ という人は必ずチェックしたいところ。

『Soul By Loreen』は、カラダだけでなく心もカバーして“あなたの心を感じる”のがモットー。女性の自由で個性的な一面を引き出して、日々のスタイルにひらめきを与えることをテーマに、独特なデザインを展開しています。

最近日本のファッションはマーケティングに基づいたブランドが多く、個性が失われているのが問題。商業施設の同じフロアに同じような商品が並んでいることに飽き飽きしている人も多いような……？ 欲しいものがないとお悩みのあなたにこそ試してほしい！ ということで、『Soul By Loreen』のアイテムをいくつかご紹介していきましょー！