vol.43 季節の移ろいは足元から! 夏コーデに合わせる秋シューズ

藤原 綾さんフリーエディター/ライター
藤原 綾さん

フリーエディター/ライター。
出版社での女性誌編集部を経て、2007年にフリーの編集者として独立。
以後、『sweet』や『SPRiNG』などの女性誌、コレクションブランドからストリートブランドのムック本や
カタログのビジュアル制作を手掛けるなど幅広いジャンルで活動中。手掛けた作品は数百冊に及ぶ。

まだ暑い日は続くけれど、秋の足音も聞こえてくる頃。コーデは夏仕様でも、最初に涼しさを感じるのは爪先。秋アイテムで真っ先に手に入れるべきは、爪先を隠した靴なのであります! そこで、夏コーデにしっくり馴染む秋シューズのご紹介。今季の秋冬はエレガント回帰。少し女性らしさを感じさせるスタイル多めでお届けします。

白いバレーシューズの写真
bild: cjnzja, flickr.com, CC BY-ND 2.0

Day1エナメル&リボンがガーリー!フォルム◎なフラットシューズ

アッパーがかなり柔らかいので、長時間歩いても疲れにくいフラットシューズ。甲の幅が広くて悩んでいる方も、圧迫感のないはき心地です。屈曲性に優れたアウトソールやすべりにくいラバーソールを使用し、とことん歩きやすさにこだわっているのがポイント。片足わずか118gで、リンゴの約1/3という驚きの軽さも頼もしい。光沢感のあるエナメルで、シックなカラーでも存在感あり!

コーディネート「ゆったりとしたシルエットを小物で上品に格上げ!」

一枚持っていて損はないオーバーサイズの白シャツに、リラクシーなワイドパンツを合わせたゆったりとしたスタイル。シルエットがラフなので、小物は上品なアイテムを選ぶのが正解! 足元は愛らしいフラットシューズで女性らしさもプラス。高級感漂うショルダーバッグや、顔回りを明るく見せてくれるゴールドのピアスをあしらって、着心地は楽だけど端正な印象のコーデが完成!

Day2シンプルなパンプスに隠されたヤミツキになる極上のはき心地

独自に開発されたふわふわとした3Dクッションが絶大な人気を集めるパンプス。足裏の形に合わせて作られた立体感のあるクッションで、ホールド力が高く、快適な歩行をサポート。インソール全体に使用した高反発のEVAクッションが、地面からの衝撃を吸収してくれるので、疲れにくさも満点です。爪先に抗菌・防臭効果のあるメッシュ素材を使用しているのも嬉しいポイント。デザインはシンプルなので、デイリーにはきたくなりそう。

コーディネート「鮮やかなブルーのパンプスを清潔感のあるアクセントに」

単品使いでも活躍する肌触りのいい綿麻のセットアップに、差し色小物でメリハリをアップ。“痛くなりにくい”で人気のパンプスは、秋を感じさせる素材感。ヴィヴィッドなマスタードカラーが存在感を高めます。バッグも同じくイエローをセレクトすることで、ネイビーとのコントラストがよりくっきりと。凛としたネイビーの印象を際立たせるために、バングルもピアスも、シャープなシルバーでまとめて。

Day3旬なスクエアトゥが目を引く甘さを抑えたバレエパンプス

PU素材のアッパーが、柔らかな感触で足にフィット。さらにアウトソールの厚みをキープしながら、びっくりするほどの軽さを誇り、長時間着用していても痛くなりにくいはき心地です。地面をしっかりキャッチする柔軟性の高いソールはすべりにくい仕様で、疲れにくさも抜群。お財布に優しいプライス×7色という豊富なカラバリなので、気に入ったらぜひもう一足。

コーディネート「メンズライクなスタイルに足元にさりげない可愛らしさを」

接触冷感のシンプルなグレーのTシャツは着回し力抜群のアイテム。ゆったりとしたユニセックスの撥水加工パンツにINして、ベルトできゅっとウエストマークを。メンズライクなコーデなので、足元にはバレエシューズでガーリーなエッセンスを加えつつ、シャイニーなシルバーの程よいインパクトをプラス。全体が淡い色味なので、キャップとバックパックはブラックを選んで、クールに引き締めるとバランスよくまとまります。

Day4はき心地のいいレディライクなぺたんこシューズが秋を呼ぶ

この連載でもお馴染みのトドスのフラットパンプスは、抜け感のあるアッパーのデザインが印象的。立体的なインソールは滑りにくく、素足でもタイツ合わせでも快適です。フラットシューズならではの歩きやすさと手軽さで、見た目は上品ながらもはき心地はリラックス感大。秋らしいスエード調の素材感で、晩夏から初秋に向かって季節感を取り入れるのにも最適です。

コーディネート「優しいピンクを取り入れた品を感じるきちんとコーデ」

ゆったりとしたユニークなシルエットながら清潔感あふれる白のポロシャツに、スモーキーピンクのパンツを合わせてコントラストを効かせたスタイル。センタープレスが端正な表情を引き出します。足元はグレーのフラットシューズで大人っぽく仕上げるのがコツ。バッグに柔らかなベージュを選んで、ピアスやリングはゴールドで統一。少し肌寒いときは、柔らかなストールを一枚。

Day5硬い印象のペニーローファーをレディライクに仕上げて

爪先とかかとに凹凸をほどこして、滑りにくさを実現したポインテッドトゥローファー。女性らしいフォルムで、強い印象でも柔らかなニュアンスが漂います。クロコ、レオパード、パイソン、ダルメシアンと、存在感のあるアニマル柄が勢揃い。秋らしいアクセントに最適です。抜け感のあるペニーローファーは、ONでもOFFでも活躍すること間違いなし!

コーディネート「ブラックが基調のコーデに柄のポイントでメリハリを強調」

もちもちとした肌触りが特徴の袖コンシャスなニットトップスと、グラフィカルなデザインが光るワイドパンツの組み合わせ。Xラインが際立つオールブラックの締まったスタイルが、レオパード柄をあしらったローファーを合わせることで、程よく柔らかな印象にシフトします。上品なイメージを崩さないように、高見えするブラウンのバッグを合わせつつ、べっ甲柄のサングラスで遊び心も表現。

Day6シチュエーションを問わない万能なフラットパンプス

トレンドのスクエアトゥのフラットパンプスは、爪先に入れたステッチが目を引く一足。歩きやすい1.3cmのローヒールでも、脚が華奢に見えるように計算されたカッティングが特徴です。ソールはラバー素材で、かかとに凹凸をつけることで滑りにくい仕様に。上品な見た目と気軽に履ける気安さで、ワンマイルから通勤まで幅広く活躍しそう。

コーディネート「強い色を使わずに仕上げるアンニュイなカラーコーデ」

カジュアルなアイテムでもきちんとした印象を与えられるTシャツに、細プリーツと太プリーツを組み合わせた優雅な落ち感が楽しめるスカートを合わせて。バッグもあえてニュアンスカラーを選んで、全体を柔らかくあえてフラットな印象に。足元のパンプスも、コーデのトーンを邪魔しないアイボリーをセレクト。少し寂しさを感じる場合は、首元にネックレスやスカーフをあしらって。

Day7晩夏から履きたいモカシンは素足で履いても心地よく

秋冬になると気になってくるフリンジ付きのモカシン。オリジナルの厚みのある立体型3Dクッションを内蔵し、フィット感をしっかりと満喫。蒸れにくくあたりの優しいメッシュ生地を使用しているので、素足で履いた時の心地よさも満点です。リボンは縫い付けてあるので、歩いていて靴ひもを気にする必要もなし。屈曲性も十分で、足を包み込んでくれる袋縫いも心地よく、長時間快適に歩けます。

コーディネート「モカシンの雰囲気を活かして暖かみを感じるスタイルに」

ワークウェアのディテールを取り入れたカジュアルなプルオーバーは、さらっとした肌離れのいい爽やかな着心地。スカートはモカシンと相性のいいペイズリー柄を選んで、オリエンタルな雰囲気を漂わせたい。コーデの印象をキープするように、モカシンも定番のブラウンを選んで統一感をアップ。スカートとモカシンのぬくもりのある空気感を、旬なクロシェ編みのバッグでも表現しつつ、アクセは存在感のあるリングをひとつ。

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