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スコッチ&ソーダ コラム看板

2020.4.1

欧米諸国で人気を博すブランド スコッチ&ソーダ

佐藤 誠二朗さんメンズファッション誌
「smart」元編集長
佐藤 誠二朗さん

メンズ雑誌「smart」をはじめ、これまで多数の編集・著作物を手掛けている佐藤さん。
2018年11月には「ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新」が発売
こちらを本屋で見かけて読まれた方もいるのでは!?
そんな佐藤さんが当店の取り扱いアイテムをコラムで熱く語ってくれるコーナーです!
実はあまり知られていないブランドの歴史などもこれを見れば知ることができるかも!?

欧米で人気先行するスコッチ&ソーダ

1985年にオランダの首都アムステルダムで設立されたスコッチ&ソーダ。
今やニューヨーク、ロンドン、パリなどの大都市を中心に200を超える直営店を構え、8000以上の百貨店やセレクトショップで商品が扱われ、もちろんオンライン販売も充実している世界有数の人気ブランドです。

欧米を中心として世界中に多くのファンを持つスコッチ&ソーダですが、今のところ日本での知名度は、はっきり言って低めと言わざるをえません。
2016年に東京・原宿と大阪・なんばパークス内に直営店舗をオープンして以降は、雑誌などでも取り上げられることが増え、感度の高い人の間で徐々に広まりつつあるものの、欧米諸国での人気っぷりと比べれば、かなり遅れをとっています。

スコッチ&ソーダbild:Constantin Wiedemann, flickr.com, CC BY 2.0

と、いうことはですよ……(今から大事なことをお伝えします!)。
スコッチ&ソーダとは、日本でこれからブレイクする可能性が高いブランド。
まだ一般的な知名度が低い今のうちにチェックし、みずからのワードローブに加えておけば、のちのち“あのスコッチ&ソーダを、いち早く着こなしていたおしゃれな人”として、一目置かれるような状況になるかもしれません。
そうです、今がチャンスなのです!

だけど、「一体どんなブランドなのかもはっきり理解していないのに、そんなに入れ込むことなんてできないよ」という人も多いのではないかと思います。
いくら世界的な人気ブランドといっても、自分の趣味嗜好やライフスタイルに合わなければ元も子もありません。
そして特に私のような男性に多く見られる傾向ですが、ブランドの成り立ちや、デザインに通底している思想やカルチャーをしっかりと認識・共感できてから初めて、そのブランドのアイテムを心から愛せるという人も多いのではないかと思います。

そこで今回はスコッチ&ソーダについて、ブランドの歴史から商品の魅力についてまで、しっかり解説することにいたします。

2000年からのブランド大進撃

1985年にスコッチ&ソーダを設立したのは、当時24歳だったオランダの起業家、ローラン・ホンペス氏です。
メンズ服専門の卸売ブランドとしてスタートした同ブランドは、手頃な価格の明るい色をしたスポーツジャケットを代表アイテムとして、徐々に事業拡大していきます。
2000年、エリック・ビルスマ、ジョエップ・クロウェルス、パトリック・マンスタースの3氏が、そんなスコッチ&ソーダを買収。
新オーナー就任を機に、翌2001年からはブランドコンセプトを一新したコレクションの展開をはじめます。
私たちが現在目にするスコッチ&ソーダのアイテムは、この買収劇によって生まれ変わったあとのコンセプトによるものです。

創業以降、卸売のみで展開していたスコッチ&ソーダでしたが、2008年にはオランダの首都アムステルダムと同国第4の都市ユトレヒトに直営店をオープンし、小売事業を開始します。
これを契機に“スコッチ・シュランク”というボーイズコレクションを発表。続いて2009年にはレディースライン“メゾン・スコッチ”の展開もスタートします。
そして2010年、いま非常に高く評価されているプレミアムデニムライン“アムステルダム・ブラウ”を発売開始。
2011年にはガールズコレクション“スコッチ・リベル”が追加され、総合ブランドとしてのスコッチ&ソーダがほぼ完成します。

ニューヨーク・ブルックリンの店舗

海外での展開にも目を向けてみましょう。
最初の国外店舗は2010年にニューヨークのソーホーにオープン。ここは現在でもアメリカの旗艦店となっているショップです。
そして2012年にはロンドンに2つの店舗を開設します。
2015年に新CEOに就任したディル・ジャン・ストッペレンブルグ氏は強いリーダーシップを発揮し、オランダ、ドイツ、イギリス、アメリカなどで次々と直営店をオープン。
そして2019年にはメンズとレディースのシューズを発表します。

こうした仕事を残したストッペレンブルグ氏は2019年に辞任し、CEO職は高級ファッションブランドのステラ・マッカートニー前社長、フレデリック・ルコフへと引き継がれます。
そしてルコフ氏の就任以降のスコッチ&ソーダはよりダイナミックな国際的拡大戦略を実践し、今に至っています。

アムステルダムは自由な街

ブランドが生み出すアイテムには、根ざしている都市が持つ特有の空気感のようなものが、目に見えぬ形で封じ込められているものです。
そこでスコッチ&ソーダというブランドをより深く理解するため、アムステルダムついて考えてみることにしましょう。

ヨーロッパ大陸北西部に位置し、ドイツおよびベルギーと国境を接し、海を隔ててイギリスにも隣接するオランダ王国。
その首都にして国内最大の都市がアムステルダムです。
ちょっと傾いた古く小さな家々が密着して建ち並ぶさまは、まるでおとぎ話の世界のよう。特に街中に張りめぐらされた運河沿いの美しい風景は、世界中から訪れる観光客の目を楽しませています。

国際都市アムステルダムのストリートは音楽やアートであふれ、フェスティバルなどの大がかりな催しもよくおこなわれています。
古くからの交易によって築かれた豊かな文化と、最新トレンドを取り入れてどんどん変わっていく街の魅力は他にかえられないものがあり、ダイナミックな息吹が伝わる刺激的な都市と言われています。

スコッチ&ソーダ 画像3bild:mattmangum, flickr.com, CC BY 2.0

そんなアムステルダムは、“大人の街”としても有名。大きな理由はマリファナと売春です。
オランダは国の政策として、マリファナやマジックマッシュルームなどのソフトドラッグの販売・使用を許可しています。
「Coffee Shop(コーヒーショップ)」という看板を掲げたアムステルダムのお店では、当たり前のようにドラッグが販売され、人々は昼間からそれらを悠々と楽しんでいます
またオランダでは2000年に売春業が完全合法となり、13世紀頃から発達した売春地区は現在、「飾り窓地区」としてアムステルダムの重要観光スポットになっています。

こうした状況についてはいまだに国際的な賛否を集めていますが、基本的にオランダは人々の権利や欲望追求について非常に寛大な国と言っていいでしょう。
その明部も暗部も含め、人生を謳歌したいと願う人間の自由を最大限に認めることで発展し続ける未来的な都市、それがアムステルダムなのです。

スコッチ&ソーダを買うなら今!

そんな自由で寛大な街、アムステルダムを本拠地とするスコッチ&ソーダは、アメリカン・ヴィンテージ、オールドスクール、ロック、サーフなど様々なテイストを取り入れながら、個性的でクオリティの高い、価値観のわかる大人のためのカジュアル服を展開するブランドです。
より端的な言葉で表現するならば、スコッチ&ソーダとは“ヨーロッパ目線で再構築したハイクオリティなアメカジ”のブランドです。

“伝統やハンドクラフトの変わらない価値観と、常に新しい挑戦を続ける冒険心”を信条として掲げるスコッチ&ソーダは、アムステルダムという街の魅力を凝縮したようなブランドでもあります。
2000年のリブランド以降、世界中で瞬く間にファンを獲得したのは、先進性と丁寧なモノ作りを両立させる姿勢が評価されたからです。

スコッチ&ソーダの公式ホームページを覗いてみると、彼らはみずからのことを「世界をめぐり、自分達の飽くなき好奇心をかき立てる絵画、詩、ビンテージピース、遺跡、工芸品を見つけ出し収集する冒険者達」 と表現しています。
そんな冒険者達が発掘した宝の数々がぶつかり合い、奇想天外の様相を織りなすのがスコッチ&ソーダなのだそうです。

アムステルダムの店舗兼スタジオ

メンズ、レディース、キッズ、そして今回ご紹介する2019年にスタートしたシューズコレクションを含め、スコッチ&ソーダのプロダクツはすべて、アムステルダム中心部の運河沿いにある「Number 22」と名付けた自社デザインスタジオで制作されています。
そこはもともと教会だったの建物。古き良き文化と最先端カルチャーを巧みにミックスするスコッチ&ソーダにとって、これ以上はないほど最高の仕事場なのかもしれません。

大事なことなので最後にもう一度書きますが、スコッチ&ソーダは、日本でこれからブレイクする可能性が高いブランド。
でも、幸いにもまだ一般的な知名度は低いブランドです。
今がチャンス! 
早めにあなたのワードローブに加えましょう。

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