成長にあわせて選ぶ キッズシューズ


キッズシューズの
選び方ガイド
今回教えてくれたのはこの人!
アサヒシューズ株式会社 古賀稔健さん
3万人以上(うち子どもは1.5万人以上)の
足を計測するベテランのシューフィッター。
足に関するプロフェッショナルとして、
多方面で活躍する。
3万人以上(うち子どもは1.5万人以上)の
足を計測するベテランのシューフィッター。
足に関するプロフェッショナルとして、
多方面で活躍する。
子供はかかとが小さくてつま先が広がる扇型の足のため、形状が異なります。また、子供の足はまだ成長段階のため骨が柔らかくてデリケートなため、適切なシューズ選びが大切です。
子供によって足の肉つきが良かったり、土踏まずの形成などもさまざまです。同年代であっても合うシューズは変わるので、サイズにあった適切な一足を選んであげてください。
男女とも歩き始めから2歳までは3ヶ月で約0.5㎝成長し、その後11歳頃までは3ヶ月で約0.3cm大きくなると言われています。そのため2歳頃までは3ヶ月に1回、それ以降の11歳頃までは半年に1回はサイズを確認して買い替えを検討してみてください。
また、活動量の増える春から夏にかけては特に成長が早い傾向にあると言われているので、この時期はもう少しこまめにサイズを確認すると良いでしょう。
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密着する面ファスナータイプがおすすめ 簡単に調整できて甲をしっかり固定できる、マジックテープタイプ(ベルクロ)がおすすめ。自然な歩行をできるようにすることが大切です。
広くて、足の指を自由に動かせるゆとりが大切 足の成長に必要な筋肉の発達を促すためにも、指が十分に動くゆとりは必要です。また、まだまだすり足で歩くことも多いので、適度にそり上がったつまずきにくい構造がおすすめです。
柔らかく包み込むソフトな素材を 骨や皮膚が柔らかい子供の足は、かかとの安定性が確保されたある程度の硬さと弾力性を持ったものを選ぶのがポイントです。
軽くしなる程度の硬さを選んで 柔らかいかかとを包む素材には、手の指で押さえて軽くしなる程度の硬さが適切。また、踵の骨をしっかり成長させるためにも、おさえがしっかりとしたものを選びましょう。
指の付け根部分でしっかりと曲がるもの 靴底はある程度耐久性があり、適度に柔らかさのあるゴムやEVAスポンジ素材が一般的。靴底が硬すぎるとケリだしがうまくできず、発達の妨げになる恐れがあります。
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5歩、10歩と歩き始めたらファーストシューズを履くタイミング。骨の正常な発達をサポートするかかとがしっかりとしていて、足首を守るミッドカットかハイカットでマジックテープで甲をしっかりと固定できるタイプがおすすめ。また、子供のつまずきを防止する巻上底だと安心です。
歩行がしっかりとしてきたら、次のステップ。基本的にはファーストシューズと同じく、かかとがしっかりとしていて、マジックテープで固定できる、つまずきにくい構造を選びましょう。この時期であればミッドカットでなく、ローカットでも問題ありません。しっかりと足首を使い、遊びまわるのも成長期の子供には大事です。
アクティブに動きはじめたら、衝撃吸収性に優れたソールを選びましょう。子供は1日に2~3万歩歩いていると言われており、大人平均歩数と言われる7000歩の約3倍以上も動きます。そのため、通気性に優れているタイプや、雑菌の繁殖を抑えた加工のあるシューズだとより良いでしょう。
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白紙に横線を引き、その線に対して垂直に縦線を引いてください。
引いた横線に沿って箱や本の背を合わせてから、箱や本の背とかかとが接するように足を置いてください。そして、かかとから足の中心となる第2指を縦線に合わせてください。かかとから第2指を中心としたもっとも長い指までの長さが正しい足のサイズとなり、足長といいます。
シューズを選ぶ際は足指の動きを配慮して、捨て寸として足長のプラス5%程度の大きさを選んでください。また、よくあることですが足の長さが異なる場合は、大きい方のサイズに合わせて選ぶと良いでしょう。
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インソールが取り外しできるタイプであれば、その足あとに注目してみてください。足指の先がインソールの先端まで届きはじめていれば、それは買い換えるタイミングです。
またインソールが取り外せないタイプの場合は、子供がシューズを履いている状態で足をシューズの内側先端まで移動させて、かかととシューズの内側に指1本分の余裕があるかを確認してみてください。余裕のない場合は買い替えを検討しましょう。
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大きいシューズを履き続けるとつまずきが多くなり、シューズが脱げないような緊張状態で歩くため足が疲れやすくなります。逆に小さめのシューズを履き続けると足になんらかの変形が見られる恐れがあるので注意が必要です。
また、アサヒシューズでは近年、運動不足や不適切なシューズを履き続けたことによって、足に何らかの変形が見られる子供が増えているとのこと。骨を支えるじん帯や筋肉の発達が遅かったり、足裏のアーチがなかなか完成されないといったことが起きる可能性があるので、幼児期の運動は非常に大切です。
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