
ラグの素材や特性、サイズの選び方など、購入する前に知っておきたい情報をまとめてご紹介いたします。
ラグのガイド
ラグの素材や特性、サイズの選び方など、購入する前に知っておきたい情報をまとめてご紹介いたします。
ラグの特性について
遊び毛
製造工程中でパイルの中に残された繊維屑が表面に現れることがあり、これを「遊び毛」といいます。
掃除機で吸い込んでいくことで減少していき、収まるまでに約3ヶ月かかります。カーペットの品質および耐久性に影響を与えるものではないので安心してお使いください。
日焼けについて
染色には耐光性の高い染料が使用されていますが、直射日光は退色の原因となります。
カーテンなどで直射日光を遮ることをお勧めいたします。
色・形・サイズについて
天然素材を利用し、職人の手作業によって一つ一つ丁寧に作られています。そのために色や形・サイズが多少異なる場合がございます、予めご了承くださいませ。
その他の特性
ラグの役割
ホコリやハウスダストを吸着
部屋に舞っているホコリやハウスダスト、花粉などを吸着し拡散を防止する働きをするのでアレルギー対策に効果的。掃除も表面のゴミを吸い取るだけの簡単お手入れ。
床からの冷気や熱を防ぐ
ラグには断熱性があり、夏はエアコンの冷気を逃がさない働きを、冬は床からの冷気を遮断し保温してくれるのでお部屋の温度を一定に保ち光熱費の節約に繋がります。
クッション性と滑り止め効果
歩行や転倒、物を落とした時などにかかる衝撃を吸収します。足腰にも優しく、赤ちゃんや高齢者、ペットにも安心です。
床や家具の傷防止
フローリングや家具の間に挟むことで、それぞれの傷つきを防止します。特に重みのある家具などをラグの上に乗せても、傷つきにくいのがポイントです。
生活音を和らげる
程よい暑さと毛の密度が高いラグは、遮音性に優れており足音や物音を吸収し生活音を軽減してくれます。
ゾーニング効果でお部屋を広く
仕切りのない1つの空間でも、リビングとダイニングとラグをそれぞれの空間で区切りフロアゾーニングの効果で視覚の錯覚がおきひとつの空間が広く感じることができます。
素材の種類
天然素材
肌ざわりのよい質感と素朴な風合いが感じられる天然素材。環境に優しく、冬は暖か、夏は涼しくお過ごしいただけます。
ウール
冬は暖かく、夏は涼しい素材で肌に優しい素材。温度調整が得意でオールシーズン対応。天然の抗菌消臭機能が備わっています。
コットン
吸湿性や通気性がよく柔らかな肌ざわりでシーズン通して快適に過ごせる使い心地。とても丈夫で、耐熱性にも優れている天然素材です。
ジュート
通気性や水分の吸収性に富んでおり、夏に最適な繊維。また保温性と耐久性も高いので冬場でも快適な自然環境に優しい素材です。
高機能素材
進化し続けている機能性素材。耐久性や柔軟性の高いものからお手入れのしやすいものなど色んな特徴を持っています。
ポリエステル
軽く、保温性に優れた繊維ですが、とても丈夫でシワになりにくい。薬品や害虫などにも強いので、衣類の素材としても多く使われています。
ヴィスコース
レーヨン素材の一種で、光沢や質感に優れています。滑らかでさらりとした質感で心地よくフィットする素材です。
PVC
吸湿性と保温性にすぐれ、冬は暖かく、夏はさらっと涼やかに。天然の防汚性と難燃性を備えている素材です。
織りの種類と特徴
ハンドノット(緞通)
ハンドノット(緞通)
ラグの製造法としては、最も歴史の古い手法が、ハンドノッテッド(緞通)です。 たて糸にパイルを結び、カットしながら織っていく為、作るのに非常に時間がかかるのが特徴で、色や柄が最も自由に作れる事から、美術工芸品的な意味合いを持つラグも数多く存在します。
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手織り(手結び)とは
ラグの織り方の手法の中で最も歴史が古いハンドノッテッド(手結び、手織り) 縦糸にパイル糸を1本ずつ手作業で結び付けていくため、1枚のラグが出来上がるまでに膨大な時間と手間がかかります。ハンドメイドならではの味わいが魅力的な製法とも言えます。
手結びのノットとは
【 ノット 】とは【 結び 】のことを指します。 手織りの絨毯は、隣り合う2本の経糸のまわりに横糸を1本ずつ結んでいきます。このひと結びが「ノット」となります。1平方メートルにある結び目の数がノット数と呼ばれ、この密度によって一目一目結ばれる手織り絨毯はひとつの基準とされています。
ハンドルーム(手織り機)
ハンドルーム(手織り機)
ハンドルームは、手織り機によって織られたものを指します。一列ごとに目の詰まり具合やパイルの状況を確かめながら丹念に織り上げていきます。機械織りのような端正さと、手織りの温もりを感じさせるラグです。一般的に、たて糸にパイルをひっかけているだけですので、織り機で織った直後は簡単にウール糸が取れてしまいます。それを防ぐのに、膠や樹脂・接着剤などで固定し、裏に保護用の布を当ててあります。
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手織り機
ハンドルームと呼ばれる織り機にセットされた基盤となる経糸に毛足となるパイル糸を織り込んでいく製法。 職人たちがリズミカルにパタンパタンと織り上げていきます。手織りよりは織る時間も少なくなりますが、同様に人の手によって織られているので大量生産にはない味があります。
表面の処理
織りあがったラグはまだ毛足が不揃いなので、手作業で1枚1枚表面をきれいに切り揃えます。
裏地
裏地を付けることでパイルが抜けるのを防いでくれる役割があります。冬場に使うホットカーペットや床暖房対応です。
タフテッド
タフテッド
タフテッドラグとは、タフテッドガンやタフテッドマシンによって、基布にパイルを刺し込む刺繍方式の製法によるラグのことを言います。 織りじゅうたんに比べて高速で大量生産できるのでコストが安いというメリットがあります。タフテッド技術の進歩で、最近は織りじゅうたんと見間違うほどの柄やテクスチャーも可能になりました。刺しあがった後、化粧裏地を張付けて完成させます。
製法
タフテッドは織り上げるのではなく、基布に多数のミシン針でパイルを植え付けていく、刺繍方式。 刺し終わると、第2基布を張り合わせます。裏面にはラテックス(ゴム)でコーディングし、さらに化粧裏地を貼り付けることでしっとりとさせ、踏み心地を良くし、床を保護します。
サイズの選び方
場所によって選ぶ
部屋の大きさだけでなく、場所やライフスタイルに合わせたサイズを選びましょう。
リビング
リビングスペースはソファを基準にするとサイズ選びがしやすい場所です。ソファがない場合や過ごし方、ライフスタイルによって様々です。
【 160×230 】
1人暮らしのワンルームやゆったりした3人掛ソファに合うサイズ。
【 140×200 】
2~3人掛けソファに合うサイズ。テーブルがない状態で3、4人がくつろげるスペース。
ダイニング
ダイニングでは主に、椅子の出し引きの音を軽減したり、キズ防止、足元の冷えを防いでくれるメリットがあります。また、椅子を置くことを考えると ラグは平織りのタイプか毛足のあるタイプでも短いものを選ぶようにしましょう。
【 140×200 】
140cm程度の横幅があるテーブルだと丁度収まり、椅子の出し引きも問題ないサイズ。
【 160×230 】
140~160cm程度の横幅があるテーブルで収まり、椅子のだし引きにも余裕があるサイズ。
寝室
寝室でのラグの敷き方は何通りもあります。ベッドまたは布団の真下に敷く場合はベッドなどの家具から床を守り傷等防止してくれたり、床からの冷気をガードするので寒い時期にも安心。ベットサイドに敷く場合ですと、就寝前起床後の足元を温かくしてくれる効果が。また、小さなサイズのラグはインテリアのアクセントになるので足元やサイドに敷くのがオススメです。
【 140×200 】
シングルサイズのベッドが収まり、またサイドに置いた場合でもほぼ同じサイズなのでコーディネイトしやすいサイズ。
【 160×230 】
シングルサイズのベッドが余裕で収まり、サイドに置いた場合もテーブルなどを配置しても問題ないサイズ
【 小さめサイズのラグ 】
ベットサイドや足元に敷くことでインテリアのアクセントに◎
お手入れ方法
日常のお手入れ
掃除機をかける
週2回程度、掃除機をかけることをお勧めしています。パイルを起こすようにかけると効果的です。
換気と除湿をおこなう
遊び毛の除去や、ダニの繁殖を抑える為に裏返すなどして風通しをよくすると◎
定期的なお手入れ
日常の掃除だけでは取り切れない汚れなどが徐々にたまる為、1年に一度程度か汚れが気になる場合は2~3か月を目安に行ってください。
ホコリの叩きだし
天気の良い乾燥した日を選び半日ほど乾燥させた後、軽く棒などで叩きパイルの奥に入り込んだホコリを外に出します。
拭き掃除
中性洗剤をバケツにキャップ1~2杯をぬるま湯に溶かし、固く絞った雑巾で拭き掃除をしてください。その後、水洗いした雑巾で洗剤をふき取り乾燥させて下さい。
どうしても落ちない汚れがあるときは?
専門のクリーニング業者に依頼しましょう
専門業者によるクリーニングには、パウダー方式をはじめ色々な方法があります。市販されているラグ・カーペット用のシャンプーを使用し家庭で行う方法もありますが、ひどい汚れやシミなどの場合は、専門業者に依頼するほうがよいでしょう。
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