
今回のお題アイテム
Hevo(イーヴォ)ウールナイロンソフトメルトンベルテッドアルスターコート

毎回一つのアイテムにフィーチャーし、日々切磋琢磨する塾生がgujiらしい、時にはらしくない?(汗)渾身のスタイリングを提案する『齋藤道場』。
館長はSAITO STYLEでお馴染みのguji京都店店長であり、シーズンカタログのメインモデルを務める男、齋藤。
第十六回目、2019年秋冬シーズン四回目のお題はHevo(イーヴォ)のベルテッドコートです。
昨年登場し、クラシック愛好家も唸らせるコンテンポラリーなシルエットで人気を博したブランドを代表するモデルの一着。
程良く落ちたショルダーライン、ややシャープなアーム、バランスの良い着丈と緩すぎないオーバーシルエット。このバランスにたどり着けるデザイナーズブランドは多くはなく、それがクラシコを主戦場とするブランドならなおさら希少です。
ビジネスにも着られる上品さで、カジュアルももちろんスムーズにこなし、プライスも文句なしに整っている、既に名品の風格を漂わせるコートだと思います。
今回のゲストはguji、balcone di gujiバイヤーの高階。前回の雪辱を期しつつ二度目の参戦です。
道場生のご紹介
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- 館長/最高師範 齋藤
- ・京都店店長兼SAITO STYLE、シーズンカタログのメインモデル
- ・深夜のジョギング、筋トレでサーフィンの似合う男を目指している
- ・好きなブランドはDe Petrillo
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- 二段 泉
- ・最近好調のbalcone部門担当
- ・番頭のようなポジションになってきている気がする
- ・好きなブランドはmando
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- 初段 井上
- ・JACOB COHENの特集、良い意味で長文になる傾向あり
- ・ストリートの香りをスタイリングにプラスする傾向あり
- ・好きなブランドはMARNI
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- 門下生 西出
- ・WEB部門ディレクター
- ・淡路島をこよなく愛する
- ・そろそろ初段になりたい
- ・好きなブランドはBelvest
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- gujiバイヤー 高階
- ・guji、balcone di gujiバイヤー
- ・gujiグループVMDも統括
- ・夜な夜な繰り出すカブト虫取りが何よりも楽しみ
- ・好きなブランドはmando
スタイリング発表勝負始め!
1番手

さいとう
齋藤提案スタイリング
館長/最高師範
- 【使用アイテム】
- スーツ:LATORRE /
- ニット:Gran Sasso /
- シューズ:F.LLI Giacometti /


【スタイリングポイント】
今回のイーボのコート、どちらかと言えばカジュアルに合わせるのが多いと思いますが、ポテンシャルは非常に高くドレス的なスタイルにもハマるんです!!なので、今回は、ラトーレのスーツにコーディネートしてみました!!
チャメルの鮮やかな落ち着きのある色味には、あたたかみのあるブラウン系で大人な雰囲気を演出してます。
更に、インナーはパープルで色気もプラス!!
クラシカルなチェスターに比べ、モダンにコーディネートを演出してくれる所がいいですね!
2番手

いずみ
泉提案スタイリング
二段
- 【使用アイテム】
- フーディー:V::room /
- カットソー:GIRELLI BRUNI /
- パンツ:CellarDoor /
- シューズ:REPRODUCTION OF FOUND /


【スタイリングポイント】
かなり発色の良いキャラメルカラーのコートなので基本的にはあまり凝り過ぎない方がいいかな、、、、という流れから他のアイテムはモノトーンまとめに。
唯一ちょっとひねったのはパーカーのインナーにモックネックのカットソーをインしていることぐらいでしょうか、自分で言うのもなんですがテクニックいらずのお気軽コーデだと思います。
3番手

いのうえ
井上提案スタイリング
初段
- 【使用アイテム】
- ニット:MAISON FLANEUR /
- カットソー:mey story /
- ストール:Joshua Ellis /
- パンツ:VIGANO /
- シューズ:Crockett&Jones /


【スタイリングポイント】
展開されているカラーの中で、最もインパクトのあるキャラメルがお題・・・という事で、方向性で結構悩みました。
基本的には色の持つ強さを残しつつ、ボトムスやインナーのカラーで程良く中和。
ストールは、発色が強過ぎず色合いの相性が最も良さそうなタイプをチョイスし、コートの色の面積を少し減らしています。
ちょっとわかりにくいですが、ドライバーズニット(ベスト)+チェスターという"モード好きには鉄板"の組み合わせは、寒さから首元を守りつつ洒落感を損なわない、冬の定番レイヤードとして非常にお勧めです。
4番手

にしで
西出提案スタイリング
門下生
- 【使用アイテム】
- スーツ:LARDINI /
- ニット:Gran Sasso /
- シューズ:F.LLI Giacometti /


【スタイリングポイント】
スーツをセットアップに様に使いつつ、上品さの中にコンテンポラリー感を表現したスタイルです。
ブラウンですとブラックスーツにしたいところですが、少しライトなキャラメルカラーということで、グレーのワントーンスタイルを合わせました。
トレンドのモノトーンでインナーをまとめつつ、コートの発色を差し色に。
エレガントでシックなスタイルを基本路線に、ちょっと冒険心も添えて・・・というイメージです。
5番手

たかしな
高階提案スタイリング
guji、balcone di gujiバイヤー
- 【使用アイテム】
- フーディー:MARNI /
- カットソー:SeaGreen /
- パンツ:BERWICH /
- シューズ:F.LLI Giacometti /


【スタイリングポイント】
他スタッフはキレイ目寄せのスタイリングになるかな・・・と予想して、僕はちょっとカジュアル目に・・・。
心がけたのは品よく、色を飛ばさずというところ。
抜け感がありながら、パンツの素材感やシルエットで上手くまとまっていると思います。
スタイリング発表勝負やめ!
結
果
Ranking
Result announcement
発
表
Ranking Result announcement
優勝

- 【使用アイテム】
- ニット:MAISON FLANEUR /
- カットソー:mey story /
- ストール:Joshua Ellis /
- パンツ:VIGANO /
- シューズ:Crockett&Jones /
寸評
gujiスタッフはじめ、姉妹店のringスタッフ、そしてレディース店bigliettaスタッフの意見を最も重要視したランキングにより勝者を決定するこの企画、
第十六回優勝者は初段井上のスタイリングとなりました。
ちょっと強めのインパクトがあるコートに、敢えてさらにポイントとなるストールを合わせているわけですが、その色合わせの妙が非常に高評価。
まとまりがあって、カジュアル過ぎず上品さも漂わせるという事で納得の優勝となりました。
2位は館長齋藤のスタイリング。ここ最近イタリアらしいスタイルというのがちょっとトゥーマッチになっているなか、敢えて色気のあるスタイリングで勝負しましたが、それが功を奏したか。
差し色として入れたモックネックのボルドーが効果的です。
3位は二段泉のスタイリング。インナーをモノトーンでスッキリまとめたリラックスカジュアルスタイル。
最近フーディーをインナーに使うスタイルが復活の兆しです。
4位は同率。まずはバイヤー高階。
カジュアルなアイテムを中心に合わせていても、しっかり上品にまとまっているのはさすがのこなし。
コンテンポラリーなMARNIとサーフィーなカットソー、クリーンなパンツをミックスしつつまとまりあるスタイルになっています。
そして門下生西出のスタイリング。色合わせの好みがばっくり割れたスタイルで、館長齋藤のスタイルと使用アイテムジャンルは似ていますが、評価に差が生まれました。
エレガントなスタイルとコンテンポラリーなコートとのギャップを狙ったのが災いしたか・・・。
コートの色味にインパクトのあるタイプをチョイスしたので、より色合わせの完成度が重要視された今回の道場スタイル。
巻き物で上手く色を加えたりコントロールすると凄く雰囲気が良く見えますので、やはり上質な素材で無地はベーシックカラー中心に複数色、チェック系はピンとくる配色を揃えておくとかなり使えると思います。
今回使用したアイテム一覧

齋藤道場