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guji Monthly Journal #22 / 2023 spring summer

大人が着るべき半袖シャツの話

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ある程度歳を重ねた男性は、夏でもトップスは長袖を着ましょう、もしくは携えましょう・・・、そういった啓蒙活動を続けてはいるものの、暑さには勝てない、そんな日もあると思います。

とはいえTシャツ一枚だと心許ない、ポロシャツでもいいんだけど、なんとなく羽織り感を出したいな・・・という時に便利なのが“半袖シャツ”。

以前はイタリアのファクトリーブランドが半袖シャツを進んで提案することはほぼ無く、日本からの依頼で渋々作っていたわけですが、彼らの本心は「誰が半袖シャツなんか着るの?」でした。

その流れはこの数年で大きく変わっているように感じます。

コロナ禍ということもありましたし、トップメゾンやモードブランドがこぞってオーバーシルエットの半袖シャツを提案していたという事実があり、じわじわと感度の高いファクトリーが柔軟な発想で自ら作り始めます。

そうなると根が単純なイタリア人、「これはどうやら本当に良い物だぞ・・・」みたいな印象に変わり、積極的に提案してきたというわけです。

gujiではその中で最もモダンなセンスを感じさせ、完成度が高いと思うものをセレクトしています。

今回のguji Journalではそんな『大人のための半袖シャツ』を幾つかご紹介していますので、是非最後までお付き合いいただければと思います。



トータルバランスが最も優れているのがこちらBAGUTTA(バグッタ)


ここ数年、洗練されたミラノモダンスタイルなコレクションを提案しているBAGUTTA。
イタリアのファクトリーブランドはモダンなオーバーシルエットが不得意な所が多い中、このBAGUTTAだけは飛び抜けたセンスの良さで完璧なアイテムを作っていました。

それがシャツではYOYOGI(ヨヨギ)、アウターではLEE(リー)というモデル。
では半袖シャツは?といいますと、2023S/Sシーズン初登場になるNEW MAUI(ニューマウイ)。

MAUI(マウイ)自体は少し前からご用意していましたが、サイズ表記がネックサイズからS/M/L表記に改められ、胸ポケットもダブルへと進化。
少しカジュアル度が増しましたが、依然としてクリーン且つ上品であり、大人が着るに相応しいエレガンスがあります。



まずはこちらのコットンローン生地を使用したモデルですね。

半袖シャツはカチッとした生地を使用すると途端に学生服っぽくなってしまうので、少し透け感があってトロリとしたタイプがよく似合います。
オックスよりも細番手のブロードの相性が良いですが、より軽やかにリラックス感を出すならローンがベストですね。

風を感じやすいですし、発色も美しい物が多いので、選び買いがあります。



絶対に外せないといいますか、必要なのがリネン素材です。

今さらここでリネン素材の特性をお話するのもアレなくらい、夏の定番ファブリックです。

洗いをかけることでクタッとした風合いになっており、微妙にパッカリング感のある縫製面も適度な抜け感を感じさせて◎。

極論を言うと、BAGUTTAのローンとリネンさえあれば夏は越せてしまうくらい便利です。



女性に最も受けると評判のMARNI(マルニ)


ファッションのひとつの側面として、「他者にどう見られるか」があります。

もちろん一番は自分の中身と向き合う必要がありますが、特に異性からの目線や受け、すなわち“モテ”を意識するのも悪いことではありません。
むしろイタリアブランドを中心にセレクトしているgujiとしては、それが実は最も重要なポイントかもしれません・・・。

MARNIは女性からの支持が抜群に高く、知名度も文句なし。
ド派手な物を選ぶとやり過ぎた感じに見えてしまいますが、このくらい落ち着いたモデルですと好印象間違いなし。

限りなく且つ可能性を高めるどころか、負けることは決してないであろう決定的な仕事をしてくれる一着になるはずです。



前を開けて着るも良し、留めてスッキリさせるも良し。
細過ぎず緩すぎずのシルエットは凄く上品ですし、ウールトロピカル生地なので皴も目立ちにくくクタッとならない耐久性もあります。

唯一の難点は「ジャケットかな?」というくらいのプライス感ですが、それはMARNIだから仕方がないという事でご理解頂ければと思います。

一つ言えることは、「費用に対するパフォーマンスは抜群である」ということ。
怯まずに袖を通した方のみが得られる最高の高揚感があるはずです。



期待の新鋭YLEVE(イレーヴ)はこれからのgujiにとってのキーブランドです


gujiのお客様にとってはまだ馴染みのないブランドであろうYLEVE(イレーヴ)。

日本のブランドで、デザイナーは女性。

昨今「男性だから」とか「女性だから」と安易に言うとジェンダーに対しての理解がない様に思われるかもしれませんが、誤解を恐れずに言うとやはり「女性ならではの柔かな着眼点を感じる」ブランドです。

レディースアパレルで培われた審美眼による生地選びであったり、メンズにはない発想の発色であったりと、確かな美意識に基づいた女性ならではのクリエーションが光ります。

それは決してブランドリリースから感じられるものではなく、製品から伝わってくるムードそのもの。
特に男性の色気を活かす物作りを中心としたイタリアブランドとは明らかに一線を画す雰囲気を楽しんで頂けるはずです。



120/2 スヴィンゴールド。

一般的にタイプライターはもっとパリッと、張りのある強めの生地感が特徴になりますが、こちらは驚くほどにしなやかで、サラリとしたタッチです。

ドレスシャツとしても使える、むしろハイグレードなタッチを持ちながら、それをカジュアルな半袖シャツに使用する。
それはリラックスしたフィッティング、ボックスプリーツから広がるふわりとしたウエストラインを優しく描く為のチョイスでしょうか。

裾のラウンドカットも独特で、女性ならではの視点で男性のエレガンスが表現されている様に感じます。



正しくは半袖ではなく七分袖ですが・・・、mando(マンド)


肘が隠れることによってカジュアル感をやや控えることができる七分袖。
カフが無いのでロングスリーブシャツ程とはなりませんが、近しい印象を漂わせることが可能です。

ただ、こちらはmando製。
つまりコンテンポラリーなバランスで作られている物なので、エレガンスと抜け感の融合具合は絶妙です。



自由の象徴であるバンドカラーがまずはポイントになりますが、肩にギャザーを入れることでシルエットに丸みが生まれています。

プルオーバータイプなのでそもそも身頃にゆとりがありますが、そこに立体感をプラスすることでシルエットに必然性が生まれ、且つドレスライクなエレガンスも加味。

やや地厚でザラリとしたタッチの生地は逆にワークな雰囲気を感じさせますが、この生地だからこそこのパターンが活き、mandoならではの空気感が生み出されている様に思います。



最後に

長袖シャツの袖を捲ることでしか生み出せない男の色気は確かにあります。

しかしながら、半袖シャツにしかない抜け感やニュアンスがあることも確か。

その両方を使い分けることが出来ることでスタイルの幅は確実に広くなりますし、カジュアルタイプの半袖シャツの効能を知ることで、逆に「クールビズスタイルとは?」という問いの答えにも一歩近づくはず。

半袖シャツ、是非今年は多くの方にトライして頂きたいと思っています。

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