2023.08.05

Joshin 試用レポート

ソニー BRAVIA(ブラビア)液晶・有機ELテレビ 2023年モデルをまとめてチェック!

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ソニー BRAVIA(ブラビア) 液晶テレビ XRJ-65X95L/XRJ-65X90L/KJ-65X85L、BRAVIA 有機ELパネル XRJ-65A80L

ソニーの『BRAVIA(ブラビア)2023年モデル』4機種が、事務所に大集合!
Mini LEDを搭載した4K液晶テレビ「XRJ-65X95L」と、明暗のメリハリが特徴的な有機ELパネル「XRJ-65A80L」を中心に、スタッフによる映像の見比べ大会を実施しました。
単体で見ると全て色鮮やかでキレイな画面ですが、並べて見ると結構違いがありましたよ!
認知特性プロセッサー「XR」の進化で変わった点にも注目して、レポートします。 ライター:もあ

進化したプロセッサー「XR」を搭載した、ソニー BRAVIA 2023年新モデル

  • BRAVIAの2023年新モデルが事務所にやってきた
    BRAVIAの2023年新モデルが事務所にやってきた
  • 全部キレイだけど少しずつ色が違う
    全部キレイだけど少しずつ色が違う
KJ-65X85L XRJ-65X90L XRJ-65X95L XRJ-65A80L
4K液晶テレビ 4K液晶テレビ 4K液晶テレビ 4K有機ELパネル
直下型LED部分駆動直下型LED部分駆動 Mini LED OLED
プロセッサー「XR」非搭載 プロセッサー「XR」搭載 プロセッサー「XR」搭載 プロセッサー「XR」搭載

ソニーの新型テレビ『BRAVIA 2023年モデル』の大きなポイントは、従来から上位機種に搭載されている認知特性プロセッサー「XR」のアップデートによる、さらなる高画質化

認知特性プロセッサー「XR」は、色のコントラストや奥行き、動きなど様々な要素を人の認知特性にあわせて横断的に分析して、自然で美しい映像を作り出すもの。
2021年発売モデルで採用されてから1年毎に進化をし、第3世代となる今回は、ノイズの除去と映像処理精度を向上させる新機能「XR Clear Image」が追加されました。
これにより、地デジや古い映像を大画面で映したときのノイズが減って、文字・物・人の顔がくっきりと描写され、さらにボケや残像も抑えられることで、よりブレのない滑らかな映像を楽しめます。

今回事務所にやってきたのは「Mini LED」を採用したブラビア4K液晶テレビフラッグシップモデル『XRJ-65X95L(以下:X95L)』と、直下型LEDを採用した4K液晶テレビ『XRJ-65X90L(以下:X90L)』『KJ-65X85L(以下:X85L)』、4K有機ELパネル『XRJ-65A80L(以下:A80L)』の4機種。

全て並べて映像を見比べてみると、有機ELパネルはスタッフ全員が「これだけ明らかに他と色味が違う」と言い、同じ液晶テレビでも鮮明さやコントラスト比の違いに気が付く声も。
4機種でひたすら同じ映像を再生し、見え方の違いをチェックしながら、各テレビの魅力を掘り下げていこうと思います。

4K液晶テレビ X85L/X90L/X95Lの映像を比較してみた

  • 【X85L】緑の多い風景
    【X85L】緑の多い風景
  • 【X90L】緑の多い風景
    【X90L】緑の多い風景
  • 【X95L】緑の多い風景
    【X95L】緑の多い風景

まずは液晶テレビ3機種の映像の違いを見ていきます。

『X85L』は単体で見ると明るくてキレイですが、認知特性プロセッサー「XR」を搭載した上位モデル『X90L』『X95L』と映像を見比べると、色のメリハリが少し弱いかな・・・?という印象。
同じ映像で見比べると、X90LとX95Lは太陽光があたっている手前の葉と奥の滝が特に明るく描写されているのが分かりやすく、流れる映像の中でも自然に目が惹きつけられました。
水の流れや影になった場所など細部まで鮮明に映すため映像に立体感があり、あとで詳しく記載しますがサラウンドの定位置もハッキリとしていて、映像に引き込まれるような没入感がスゴイです。

一通り映像を見て、多くのスタッフが「色が明るく華やかで圧倒的にキレイ」「パッと見たときに1番目を惹く」と評価したのは、最上位モデルのX95L。
X95Lはバックライトに、X85L・X90Lで使われている直下型LEDの約1/100のサイズの「Mini LED」が敷き詰められており、細かな明るさの調整とくっきりとした明暗の表現が得意です。
上の画像では、X85L・X90Lは少し青白く映った滝もX95Lは白飛びまではいかない明るい白になり、影の描写もより濃く映し出されました。

人物の肌の色は違いが分かりやすい!

  • 【X85L】もう少し明るさが欲しいかも
    【X85L】もう少し明るさが欲しいかも
  • 【X90L】一気に立体感が出ました!
    【X90L】一気に立体感が出ました!
  • 【X95L】暖色がプラスされて肌が生き生きとしている
    【X95L】暖色がプラスされて肌が生き生きとしている

個人的に3機種の違いが最も分かりやすいと感じた、人物の肌の色。
X85Lは他の2機種と比べると明るさが抑えられて、全体的にのっぺりとしているようにも見えます。
X90Lは光と影部分の明暗がハッキリして肌に立体感が生まれ、X95Lではその立体感にプラスして暖色を鮮やかに表現することで、より生き生きとした肌を映しました。

映像で流れている時は気が付きませんでしたが、静止してみるとアイラインとまつ毛の色も少しずつ違っていて、X95Lの引き締まった漆黒が美しい・・・!

斜めから見て映像の見やすさを確認

  • 斜めからも見てみる
    斜めからも見てみる
  • X95L/A80Lが圧倒的に色鮮やかだ
    X95L/A80Lが圧倒的に色鮮やかだ
  • 【X85L】斜めから見た夜景
    【X85L】斜めから見た夜景
  • 【X90L】斜めから見た夜景
    【X90L】斜めから見た夜景
  • 【X95L】斜めから見た夜景
    【X95L】斜めから見た夜景

リビングでL字のソファに座っていたり、寝そべっている時など、意外と画面を斜めから見る機会は多いです。
一般的に4K液晶テレビは、正面は色鮮やかでも斜めから見ると色が薄く白っぽくなりますが、ソニー独自の光学設計「X-Wide Angle(エックスワイドアングル)」を搭載したX95Lは、どの角度から見ても美しい映像が損なわれません

実際に4機種を斜めから見てみると、コントラスト比の高い有機ELパネルのA80Lに負けず劣らずの色鮮やかさで、X85LとX90Lに比べて光の反射による蛍光灯や自分の姿の映り込みもかなり抑えられています。

夜景を斜めから見比べても、明るい光と引き締まった黒のコントラスト比は液晶テレビではX95Lが圧倒的に高く、正面から見たときと変わらない高画質を楽しめました。

【X95L】Mini LEDによる圧倒的な映像美

  • 明暗の描写が美しすぎる
    明暗の描写が美しすぎる
  • 斜めから見ても色鮮やか
    斜めから見ても色鮮やか
  • 上位モデルほど映り込みが少ないです
    上位モデルほど映り込みが少ないです

同じ液晶テレビでも、画面全体の明るさとコントラスト比の美しさが圧倒的だった『X95L』のポイントをまとめてみます。

X95Lは認知特性プロセッサー「XR」と「Mini LED」で他とは一味違う圧倒的な映像美を映し出す、ブラビア4K液晶テレビのフラッグシップモデル。
バックライトに細かなMini LEDを敷き詰めることで、液晶テレビ特有の画面全体の明るさと、有機ELパネルのようなハッキリとした明暗の差の両方を表現します。

上の画像のように、光と影のメリハリのある映像に没入しやすい高画質で、斜めから見ても画面が白っぽくならず、光の反射による映り込みも抑えられています。
直下型LED搭載のテレビと比べると消費電力が大きく、高価格帯にはなりますが、テレビの画質は妥協したくない!という方は確実に満足していただけますよ

【X95L】クリアな音をダイレクトに届ける独自の音響技術

  • 新開発の「フレームトゥイーター」を搭載
    新開発の「フレームトゥイーター」を搭載
  • 左右のフレームの振動で音をダイレクトに届けます
    左右のフレームの振動で音をダイレクトに届けます

X95Lは本体の左右側面に、裏側からフレームを叩いて直接振動させることで高音域の音をダイレクトに前に届ける、新開発の「フレームトゥイーター」を搭載。
スピーカーの数と配置は前モデル(X95K)と同じく、左右にトゥイーター、背面下部にサブウーファーとレンジスピーカーを2基ずつの合計6基ですが、前モデルは音が壁に反射して後ろから回り込んでいたのに対し、X95Lはフレームから直接前に音が広がります。

多くのテレビはスピーカーが下部に配置されているため、画面サイズが大きくなると下の方から音が聞こえると感じやすいのですが、X95Lは映像と音の出る位置に差がほとんどありません
画面に引き込まれるような映像美と相まって、映像の中の世界にいるような臨場感を充分に味わえました。

液晶テレビ「X95L」と、有機ELパネル「A80L」の色味の違い

  • 1つだけ明らかに色味が違う
    1つだけ明らかに色味が違う
  • 暗い場所で見るとさらに印象が変わる
    暗い場所で見るとさらに印象が変わる

先ほど「X95Lは有機ELパネルのような明暗の差を表現する」といいましたが、実際に4K有機ELパネル『A80L』と見比べると、画像でもすぐに分かるくらい色味が異なります。

液晶テレビと有機ELパネルの大きな違いは、バックライトの有無による本体の厚みと彩度。
有機ELパネルにはバックライトがなく、ディスプレイそのものが自発光して映像を映し出すため、ライトで明るくなる液晶テレビよりも深みのある黒や青色の表現が得意です
液晶テレビに慣れていると個性的な色に見えますが、色彩にメリハリがあり映画やゲームの迫力は満点。
バックライトがない分応答速度が速く、薄型で省スペースで置ける機種が多いのも人気の理由です。

  • 肌の色が全然ちがう
    肌の色が全然ちがう
  • A80Lは青色にすごく深みがある
    A80Lは青色にすごく深みがある
  • 光の明るさと黒の表現も異なります
    光の明るさと黒の表現も異なります

X95LとA80Lで映像を見比べると、全体的に明るく華やかなX95Lがキレイに見えますが、夜景や青色がメインの場面になると、より締りのある色を表現するA80Lがすごく魅力的。
どちらも高コントラストですが、光度が大きいX95Lと色に深みを持たせるA80Lでは全体の雰囲気は大きく変わり、どちらがテレビの色として良いと思うかは個人の好みによりそうです。

筆者は、人物は肌の色に明るさのあるX95Lがキレイだと思いましたが、他の風景や食べ物はA80Lの方が好きな色だと感じることが多く、トータルで見てどちらのテレビが欲しいかと聞かれるとA80L派でした。
ただ、深い青色の画を好む筆者が有機ELを選ぶのはもはや必然。
そこで、テレビに詳しいスタッフや液晶テレビしか見たことがないというスタッフを10名ほど呼んで、どちらの色が好みか見比べてもらいます。

液晶テレビと有機EL、スタッフの好みはどっち?

  • 液晶テレビは全員「X95Lが1番キレイ」と言った
    液晶テレビは全員「X95Lが1番キレイ」と言った
  • 「暗くしたらA80Lがすごく見やすい!」
    「暗くしたらA80Lがすごく見やすい!」
  • 「黒色を見ればどの機種かわかりますね」
    「黒色を見ればどの機種かわかりますね」

並べられた4機種を真剣に見比べるスタッフ一同。
機種名を隠した状態でも「どれが1番高価格だと思いますか?」の質問には、全員が迷うことなく「X95L」と答えました。
ちなみに理由は「1番明るくて高画質に見えるから」とのこと。

X95LとA80Lの見比べでは最初はX95L派が多くいましたが、とあるスタッフの「明るすぎて目が疲れてきたかも・・・」のひとことから「確かにA80Lの色は落ち着いて見える」「長時間ゲームするならA80Lかも」との声が上がり始めます。
さらに部屋を暗くすると「A80Lの光の感じがすごく好み!」と一気にA80L派が増加。

明るくキレイな画面のX95Lと、引き締まった黒の迫力があるA80Lで好みが分かれた結果、X95L派5人、A80L派6人となりました。
奇跡的に半分に分かれ、選んだ理由を聞いてもそれぞれのテレビが異なる強みを持っていることが分かりやすく、本当に個人の好みによるなという感想です。
ドラマやバラエティー、動画、ゲームなど、どのジャンルの映像を頻繁に再生するかによっても変わってきそうですね。

購入するなら液晶テレビ(X95L)派

・パッと見たときに明るさに惹きつけられる。
・癖のない色で純粋に1番高画質だと感じる。
・人物の肌の色がX95Lの方がキレイだと思った。

購入するなら有機EL(A80L)派

・明るすぎると感じるシーンも青みがかった色が落ち着いて見やすい。
・引き締まった色に迫力がある。夜景が特にキレイだった。
・部屋を暗くして見たときX95Lは眩しすぎるかもと感じた。

まとめ

  • 【動画】同じ映像を流して色を見比べる
    【動画】同じ映像を流して色を見比べる
  • 今回はそれぞれの機種の色の見え方を中心にレポートしましたが、PS5に連携したゲームのステータスや設定を変えるメニューや、名作映画を立体音響技術「Dolby Atmos®」の没入感溢れる音で楽しめる「BRAVIA CORE 最大2年間見放題」特典。
    LINEを使ったお留守番中のお子様のみまもりサービスなど、ブラビアならではの便利機能も全ての機種で対応しています。

    コスパで選ぶならスタンダードモデルの『85L』ですが、キレイな映像を見たいなら認知特性プロセッサー「XR」の有無は大きく、同じ直下型LEDでも『90L』の方が高画質です。
    『X95L』と『A80L』はどちらも予算に余裕のある方向けにはなりますが、最高峰の画質が欲しい方はぜひご検討ください。

    最後に、4機種で同じ映像を流した様子を動画にしていますので、どの色が好みか参考になりますと幸いです。 2023.08.05 (もあ)

ソニーBRAVIA 液晶テレビ X95L/X90L/X85L

ソニーBRAVIA 有機ELパネル A80L

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